環境保護とか
ヴィーガンとか
トランスジェンダーとか
みんな
行場を失った
スターリニスト
でなきゃ
精神病患者だ
精神病患者の考えを
尊重しなくてはならない
なんて世 ....
*
みじかい階段をあがって入出庫のホームを歩き、その半ばにあるエレヴェータにみ ....
同僚に競馬狂のおとこがいる。名前は「悦光」といって、これで”エツミツ”でも”エツコウ”でもなく”エツヒコ”と呼ぶ。もうずいぶん前に、エツヒコに半ば強引にひきつれられて、東京競馬場にいったことがあった。 ....
『ナポリタン』
失敗だった。
ナポリタンは。
味は申し分なかった。子供の時に食べて以来、忘れていたケチャップの酸味が甘さがやわらかく口の中に広がり、そしていたずらっぽく唇のま ....
あー、ねえ、いくつもの川を渡った。昼間にも、夜中にも、明けがたにも。きみの50歩が、僕の42歩。少しずつ齧るようにして日々。こんなのはもうさんざん使いまわされて流行おくれだってわかってても跳びあが ....
エデンの内側
世界が浄化された夕方
紫色の大空は
私の内側と今までの人生を栄光にした
しばらくすると
またたくまに世界は闇に染ってゆく
あれからもう2年
ただ
気持ち悪いのでご ....
『オーダー』
カラン、コロロン・・・
重いドアを開けると懐かしい音が迎えてくれた。あとから調べて知ったのだが、ドアベル、と言うんだそうだ。
店の中は思ったよりも広かった。その ....
いつから家は家だったのだろう?
(チャイナ・ミエヴィル『クラーケン』下巻・第五部・59、日暮雅通訳)
ドアってやつはいつドアでなくなる?
(ジョン・スラデック『時空とびゲーム』越智道雄訳)
....
火を吞み込む邪心が人の無心を焼き尽くす
風を嗅ぎつける者が遂に世界を弄滅させるまで
憂いを食べつくす言葉を放つたびに
オレンジ色の首飾りが
似合っている少女の瞳に映り込む
この時間を流れ ....
あの美しく優しい少女が、誰も何もせず、ただ座って
死にかけているという事実。耐え難い。
(LGle ....
弟の息遣いが聞こえる
浄水場のある街に
敷設された線路を
今日も走っている
誰よりも足が速くて
誰よりも
列車の真似が上手だった
弟は皆から
関口さんと呼ばれていた
だか ....
風を待つ帆船と同じ速度で混沌に因る僅かな乱れはやって来る、でももうそんなものに狼狽える歳じゃない、それは蕁麻疹みたいなもので、なにかしら対処をすれば収まるものだということを俺は知っている―それを知 ....
体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
{引用=
職人は均質に仕上げ ....
土から顔を出した芽のように
意識の端にまだ眠りの殻が残っていた
風を孕んで色あせたカーテンが膨らむと
どちらも淡い光と影
すべるようにすばやく表情を変えた
あなたの顔にはいつもこころが映る
....
風の歌なんか聴かなくていい
おれの声を聴け
ビール瓶の栓を100円玉と間違えて
拾ったおれの声を聴け
腹がへって
矢も盾もたまらず
全力疾走して野球帽が飛んだ
おれの声を聴け
....
前回投稿した『ことばの美はどこに隠れている』という散文は
わたしが他人とは違ってふつうの人のように小説や詩が読めな
い性(さが)のようなものがあることを書いたもので、だれか
を批判するためではあ ....
頭と心と体とある
これらの要求が一体だといい
頭(理性)、心(感情)、体(肉体)
現代、精神科は心=頭と間違えた
そのせいでヘロヘロになる子が増えている
えぇ、ヤクで。
インテ ....
小便を浴びた顔を洗って
今日も街へ出かけていく
本を読んだり
花を写生したりしていると
道行く人が一瞬目を止め
"君はまるで磨けば光る美麗な原石だ"
そして応じる間を置 ....
他人のこころの闇よりも
自分のこころの闇のほうが
深い
と
感じる時がある
でも私はそこで絶望はしない。
私の
大きな絶望は、
昔に失ったからね。小さな
絶望は、今もすることはある
....
歴史ばかり雄弁な片割れ石碑のどこにも書いていないが
多賀城の南門から素足をのぞかせた未開の少女が入ってきて
わたしの首になめらかな両腕をかけて影へみちびきいれた
そのときからわたしの胸には真紅の ....
死ぬのは怖くない
それは生まれる前に
戻ることだから
ただ、死んだ後も
生き続けなければならない
人のことを思うと
湿っぽい悲しみが
薄膜のように全身を包む
「何も悪いことはし ....
海辺の公園にあるカフェで
静かなスムースジャズに
耳を傾けながら
小林秀雄のモオツァルトを読む
休日の朝
一日の予定など組まずに
ただゆっくりと過ごす
面倒なことはすべて
黴臭い古いデ ....
「語られるべき内容がほとんどなくても、
言葉は無限に増殖して一冊の本になることができる」
(『文体練習』レーモン・クノー)
───── ───── ....
あなたが死んだその日から
あなたがずっとそばにいる
あなたが生きたあの日々は
わたしの記憶の外にいるのに
あなたが死んだその日から
世界は少し嘘っぽい
あなたが夢に顔を ....
黄金の山羊
瞳がこぼれ落ちて
資本主義の留め具になる
ぱ、ぱ、ぱ、ぱらいや
桃の果肉が歯にからまり
白骨体の背骨を舐める
烏骨鶏の朝
寺の水たまりに映る小学生
跳ねる、跳ねる、跳ねる
....
私はいつも
世界と向き合うと
身構えてしまい
端から太刀打ちできないと
首をすぼめていたけれど
今の若い人達は
臆することなく
自分の生活の延長線上で
世界を捉えているのではないか
....
照明を落とし、
真っ黒なブラックホールに
目を閉じ
静寂な部屋で
ゆっくりと静かに
息を吸っては、吐く
体内の何ものかが抜けていく
外の気配と
内の ....
我々は
煮ても焼いても食えない隣人に
面した時に
どうするかを
問われているのだ
見てください
ブルース・リーの
敵を屠った後の表情
切なさ悲しさ
そんなことはできない
愛 ....
自由に呪われている。とサルトルは言った。
ピンポン、
親分に食わせてもらってる以上親分の言うことには逆らえない。
~おまえ、死海の海を渡れ! と言われれば行くしかない。
死海行って来 ....
乾いていて冷たいそれを
おれは か細いからだに縫っている
目や耳や口すら覆っている
輝いたことなど一つもないが
揺れ動かず しんとしていて
煮詰めて固めたざらめのよう
黒々してて 鈍重で
....
りつさんのおすすめリスト
(1147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
みんな精神病
-
花形新次
自由詩
2
25-9-17
それはまるで毛布のなかの両の手みたいで
-
中田満帆
散文(批評 ...
2+
25-9-17
リトルブレイン
-
おまる
散文(批評 ...
4*
25-9-17
東小金井『ナポリタン』
-
北村 守 ...
散文(批評 ...
5*
25-9-17
メモ(日記)
-
はるな
散文(批評 ...
2
25-9-17
気持ち悪いのでござります
-
カッラー
自由詩
1
25-9-16
東小金井『オーダー』
-
北村 守 ...
散文(批評 ...
3
25-9-16
全行引用による自伝詩。_01
-
田中宏輔 ...
自由詩
12
25-9-15
マッスルドッグ
-
歌留多カ ...
自由詩
4
25-9-15
テロ殺人を賛美した島田雅彦を教壇と文壇から追放すべきだ_
-
室町 礼
散文(批評 ...
4+*
25-9-15
浄水場のある街
-
たもつ
自由詩
5*
25-9-15
踊りな、人形たち
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-9-14
認識に関する四つ目の欠片にぶつけた足の爪の三つの折り目
-
R
自由詩
3*
25-9-13
風とことばは嘘つき
-
ただのみ ...
自由詩
6+*
25-9-13
おれの声を聴け
-
室町 礼
短歌
5+*
25-9-13
愚にもつかない詩の批評理論は勘弁してほしい_
-
室町 礼
散文(批評 ...
2*
25-9-13
心技体
-
りゅうさ ...
自由詩
5*
25-9-13
おしっこ
-
凪目
自由詩
2
25-9-13
「愛してる」とつぶやくよ
-
こしごえ
自由詩
5*
25-9-13
真紅の門からひろがる空漠をぬけていく南風
-
菊西 夕 ...
自由詩
6*
25-9-13
自称詩人が自称詩を書く理由
-
花形新次
自由詩
2
25-9-12
海辺のカフェにて
-
花形新次
自由詩
3
25-9-12
ことばの美はどこに隠れている(更正済み版)
-
室町 礼
散文(批評 ...
3*
25-9-12
あなたが死んだその日から
-
健
自由詩
7
25-9-10
日常の澱
-
トビラ
自由詩
3*
25-9-10
若い人達に期待するしかないのではないか
-
花形新次
自由詩
4
25-9-10
自由自在な時空間で遊ぶ
-
多賀良ヒ ...
自由詩
3
25-9-10
ギスギスまったり
-
りゅうさ ...
自由詩
4*
25-9-10
自由にピン球?自由なんてあろうはずもない
-
洗貝新
散文(批評 ...
5*
25-9-10
うろこ
-
みぎめ ...
自由詩
5
25-9-10
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4
5
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