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まだ何かを期待している
おまえ!
おまえだよ、おまえ!
自称詩人になってしまった時点で
もう何も残っちゃいないのが
まだ分かってないのか?
あ、どうしょうもねえ奴だな
秘密組織に言って
....
ふと見ると
腕に痣が出来ている
何処かにぶつけた記憶もないのに
紫色に内出血している
何度考えても
出来た理由が分からない
そのうち
どうせ直ぐに治るだろうと
考えるのを諦めてしまう
....
大島てるの事故物件サイト
を頼りに
事故物件を見て回るのが
最近の楽しみだ
更地になっていたり
駐車場になっていたりすることも
少なくないけれど
明らかに今も人が住んでいるのが
分かる ....
奴らがパンダで来るなら
こちらはヒグマとツキノワグマを
嫌でも送りつけて
天安門広場を血の海に染めたい
白黒か茶色か黒の違いだろ
下手したら
ハオチー、ハオチーって
取り合いになるかも知 ....
チュウカチンミンキョワコクの
領事官如きに
偉そうなこと言わせねえのにな
インバウンドダア?
一目見て分かる
垢抜けない奴らなんて
一匹たりとも日本に入れる
必要はないんだよ
秋田県で ....
バーコード頭というのがあったが
今はQRコード頭というのがあるらしい
間違えてスマホを頭に翳して
読み取ると
見たことも聞いたこともない
サイトにアクセスするそうだ
試しに山田課長にやって ....
上滑りしている
おまえの言葉には
魂の欠片もない
薄っぺらいペラペラの
スーパーの広告みたいに
何のことはない風に
吹き飛ばされてしまう
遺書を書いてみろ
贈って貰った食べ物の ....
雨が冷たくなってきたら
もう冬が近い
ついこの間までの
茹だるような暑さは
紺色のセーターに
取って代わられてしまった
少女の息が白い季節には
ずっと昔に
文房具屋できみに出会った ....
心が震えたのは
勝ち越しホームランのときでも
世界一を決めた
ダブルプレーの瞬間でもない
ブルペンで
投球練習を始めた
そのときだった
まさか行くとは
思わずに見ていた
....
新しく手に入れた本に
触れたときのなんとも言えない
喜びの感覚を
いつの間にか忘れてしまった
どんなに残虐なミステリー小説でも
嬉しくてワクワクしたあの感じ
そう言えば
本屋にもここ ....
殺したい人間はいないが
殺したい言葉はある
殺したい人間は
刃で殺すことはできるが
殺したい言葉は
言葉では殺せない
何故なら
言葉が通じるなんて
幻想でしかないからだ
俺の言葉で
....
最近、インディー・ジョーンズに出てくるような
デカいタマキンに追い掛けられる夢を見るので
首班指名選挙で下手打ったタマキン代表をバカにしたせいで
タマキン代表の怨念がそんな夢を見させると思って
....
自称詩人の口から尻に
鉄串を刺して
炭火の上でグルグル回転させていると
自称詩人は最後の足掻きとばかりに
自称詩を口にした
回る回るよ
私は回る
表面こんがり焼かれながら
昨日は無 ....
古いTシャツがある
ずっと昔に買ったものが
整理をしていたら
出てきた
シド・バレットの顔が
プリントされている
とても綺麗な顔をしている
ドラッグで頭がおかしくなる前だ
ピンク・ ....
Ⅰ. 花形新次という現象 ― 「言語の現場」の更新
花形新次の詩は、まず第一に「ことばの現場」を剥き出しにする。
そこには技巧よりも「発話の必然性」が先行しており、詩が生まれる瞬間の生々しい〈 ....
死が怖い訳では無い
死の後に残さざるを得ない
あらゆるもののことを考えると
怖くて仕方ないのだ
ザ・ロードの主人公は
息子を残して亡くなったけれど
人類の希望を託すように奇跡が
息子 ....
土埃でぼやけた景色しか
記憶になかったのは
遠い昔のことで
今では高層ビルが建ち並び
リニア新幹線の工事をしている
朧げながら
僕にも未来があった
孤独であっても
それが支えだった ....
山菜採りに出かけた人が
自称詩人に襲われるという事件が
多発している
自称詩人に襲われた人は
みんな両手両足を縛られた状態で
一昼夜自作の自称詩を
耳元で聴かせ続けられるため
精神がおか ....
手のシミを数えることで
長く生きすぎたと知る
いつの間にか
私たちの頭上には
私たちが吐き捨てた言葉が
行き場を失って漂っていて
それが何を意味したのかさえ
もう分からなくなってしま ....
明日は
明日の風が吹く
と先送りしていたことが
目の前に迫って来ていることに
唖然として身動きが取れない
いつかなんて
やって来ることはなかった
俺にはビンセントの才能も
テオのような ....
環境保護とか
ヴィーガンとか
トランスジェンダーとか
みんな
行場を失った
スターリニスト
でなきゃ
精神病患者だ
精神病患者の考えを
尊重しなくてはならない
なんて世 ....
死ぬのは怖くない
それは生まれる前に
戻ることだから
ただ、死んだ後も
生き続けなければならない
人のことを思うと
湿っぽい悲しみが
薄膜のように全身を包む
「何も悪いことはし ....
海辺の公園にあるカフェで
静かなスムースジャズに
耳を傾けながら
小林秀雄のモオツァルトを読む
休日の朝
一日の予定など組まずに
ただゆっくりと過ごす
面倒なことはすべて
黴臭い古いデ ....
私はいつも
世界と向き合うと
身構えてしまい
端から太刀打ちできないと
首をすぼめていたけれど
今の若い人達は
臆することなく
自分の生活の延長線上で
世界を捉えているのではないか
....
悲しい声がする
悲しい、悲しいと
言っている
誰の声かと
あたりを見回しても
いるのはこの私だけ
ひょっとしたらと
胸に手を当ててみたら
心臓の鼓動が
悲しいと泣いていた
....
明日は
今日と何もかも違い
こびりついた
不安も消え
地底から這い出て
陽の光をたっぷりと
浴びることが出来たなら
まだ何とか
やって行けそうだと思うけれど
夜、無造作に
左半 ....
別に何も言うことはない
ただ、こうして黙って
耳を澄ましていると
自然に聴こえてくる
このメロディは
実際に鳴っているのか
それともクスリと酒に酔った
俺の頭に響く幻聴か
生き ....
数年前に流行った
うろ覚えの歌が
頭の中で
鳴り続けている
同じフレーズを
何度も繰り返す
しかし、俺は
否応なしに
別のことを考えている
少し先の未来は
いつも嫌な予 ....
全身に陽の光を浴びて
浅黒く焼けた
おまえの肌に
舌を這わせてみる
薄く塩の味を感じると
俺のイチモツは
俄に屹立する
おまえを味わうことで
俺はおまえを
掌握した気になって ....
自称詩人もさあ
子供の頃に親から受けた
虐待のせいで
グレた結果
知り合った
反社の男の情婦となり
その男とのキメセクにのめり込んで
精神崩壊して
収容された精神病院の窓から
飛び降 ....
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