余韻の水溶、
不規則な周期で、
ほろほろと何度も崩れかかる、
水面に映りこむ蜃気楼、
そのぼくらの抱擁と微睡みのマーブル模様、
そのきわめて曲線的な光の屈折率に、
目くるめく眩暈が比例して ....
三叉路の交差点改良が終わり
夏はまだ蒸し暑かった
誰かの投げた石が
東西に流れる二級河川の水面に
小さな波紋を描く
あっ、魚
勘違いした人が指を差して
本当だ
と、隣の人が相槌 ....
         歌ってきた

     きみを見つめてきた

  そして 鹿の角を数えて 折ってきた

 銀の器に流そうじゃないか

あれは黄金の鏡よ 

 指さして き ....
何だったんだろう、あのサービス
というような、サービスサービスぅ

レベル1の勇者に
エクスカリバーを持たせてみたい

僕は善行を積みたかったのだ
罪滅ぼしもかねて

えぇ、どこでキ ....
夏の花が好きな人は情熱的はあなた
燃やしつくせなかった心残りを思えば
私は墓標に毎日紅を絶やさない



秋の花が好きな人は
人嫌いのあなた
この世に未練なく旅だったことを思えば
私 ....
往診の先生と看護婦さんは週に一度の舞台の主役

頑張りたいけどもうたくさん頑張ったもう言わないでほしい『頑張れ』

人として生きる最後の砦かも往診の道が開かれて今

川を渡ることを思うとい ....
思いなら私の方がと諦める意味の種蒔き可愛がる冬


叶わずに終わった願いは人の世を背負った花の中でアネモネ


あなたから私からというでなく明日の光が解していたり


カーネーション ....
{ルビ臥所=ふしど}の窓に霞む
雷鳴
光もなく
闇もない
くだらない{ルビ土塊=つちくれ}の隙間から
悲劇は生まれ
廻転する天球に連れられ
やがて
全地を覆った

 命なんて無いに ....
夜空に雲たちが浮遊していたが
いくつかのそれは白い馬だった
わたしの馬はどれだろう
目を凝らしてみても
それらは似たりよったりで
見分けがつかない
夜に生まれたものたち
東の空に出たばっ ....
 

                        満月の下をくぐらせるペダルは軽い
 前屈みに夜の街を疾走して行く自転車 
きみの姿を見かけなくなってからひと月が経って     
日曜日 ....
がいさない限り
意味がない言葉なんか
ないんじゃないかって思う
いいねが
スルーされる仕事をしてる

その線を見たくて
稜線だの水平線だの
国境線だの
なにかのようなものが
咲くか ....
死にたい

時には
私だって
思うこともあるのだった
でもさ
わざわざ自殺しなくても
いずれどの道
死ねるんだよ
だから
わざわざ自殺なんかはしない

決めている
それに ....
手のシミを数えることで
長く生きすぎたと知る

いつの間にか
私たちの頭上には
私たちが吐き捨てた言葉が
行き場を失って漂っていて
それが何を意味したのかさえ
もう分からなくなってしま ....
夢はいつもかえつて行つた 山の麓のさびしい村に
   コロンボはホシを追っていった 山裾にレインコートの裾をかぶせ
水引草に風が立ち
   かつての慶事から結び目はほどけ
草ひばりのうたひやま ....
例えば心臓がどのように動いているのか実質的に知らなくても人は懸命に生きるだろう、例えば火に触れたことが無くても幼いころからそれに近付いたりは決してしないだろう、例えばあの角に殺人鬼が隠れていたとし .... 君の姿を初めて見た日
僕の中にメロディが生まれた
空の彼方まで響く泣き声
星たちの祝福
世界が君を受け止める
宇宙が轟く
君は音楽だったんだ

You were music
You  ....
縁側のポチの隣で心太

ポチがいるミーコが笑う走馬灯

風流が勝てない暑さポチの夢

百日紅明日は資源ゴミ戦争

羊草無人のブランコ揺れる午後

南瓜には戻れなかったパピエ・コレ
 ....
 今は昔の
語り継がれる泉の物語

朧な月光
旅人が、人里はなれた峠に迷い
闇は足元からしのびよる
憐憫の月明にしがみつき、藁ぶきの小屋にたどりつく
薄暗がりに
老婆が朽ち果てた戸 ....
 二両編成の電車は定時を守り
 JRに乗り継げる駅で吐き出される乗客
 足を踏み入れる車両には
 見知り顔の人もいる

 まばらな空席のあるロングシートで
 深く腰を預ける彼らはただ目をと ....
たすけられていきた
笑いあっていきた

ふざけあっていきた
求めてあっていきた

楽しかった日々の
想いはるかとおい

涙あらいながす
雨のなかでわらう

二度と来ない ....
 靴下の色を選ぶようになったのはいつからだろう

 白の靴下に違和感を感じたのはいつからだろう

 好んで白の靴下をはいていたように思う

 それが変化したのはなぜなんだろう

  ....
ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる

叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
可愛くてごめん

僕は

可愛くてごめん
というのは
なんか小さいんすよ

凄くてごめん
になりたい

凄くてごめん
とか言いながら
随分誇らしくありたい

可愛くてご ....
年金やめると竹中が
もちろんもちろん踏み倒し

そんな暴挙が通るかや
初手から前借り使い込み

手厚い介護に感謝して
おりますとも、えぇ、続けましょう

翻っては小学生が入眠し
c ....
{引用=糞ありて 四季もまたあり}

菜の花に{ルビ撓垂=しなだ}れ掛る犬の糞



糞踏みて叫ぶ声あり花の陰



この窓へ糞かけたるか{ルビ巣立鳥=すだちどり}



 ....
明日は
明日の風が吹く
と先送りしていたことが
目の前に迫って来ていることに
唖然として身動きが取れない
いつかなんて
やって来ることはなかった
俺にはビンセントの才能も
テオのような ....
ワシに学びたいだと

ならば、昨日、ココに来なさい

そもそも、ワシらには哲学なんぞ

持ち合わせてない

ネコ先生、

それではあまりにも冷たいです

そんなことを言って ....
悪夢から覚めたら
すべてが夢だったとの
夢をみさせて

厳しくない街なんてない
優しくない君がいないように

わずかばかりの運命の齟齬が
なにかを大きく狂わせるんだね

 ....
アイロンをかけているうちに
随分と沖の方まで流されてしまった
振り返ると街の明かりが遥か遠くに見える
自分の家は海沿いにないから
さらにあの遥か向こうだ
すぐ脇には洗濯物が山積みされ ....
雪深い
雪国の
冬を越して
ほんとうは
生きたいのだった



空カフェをしながら
今は亡きあのひとのことを
思うとね・・・・・・
私はあのひとといっしょに
生きなければなら ....
りつさんのおすすめリスト(1147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水精Ⅴ- 本田憲嵩自由詩1325-10-7
背中- たもつ自由詩11*25-10-7
黄金の鏡- 洗貝新自由詩12*25-10-7
サービス- りゅうさ ...自由詩4*25-10-7
四つの墓標_a蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩625-10-7
カオルの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌425-10-7
カオルの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌325-10-7
プリシラ※- 森 真察 ...自由詩425-10-6
わたしの白い馬- そらの珊 ...自由詩12*25-10-6
秋の夜に- 洗貝新自由詩8*25-10-6
- wc自由詩925-10-6
退屈知らず_※(曲付き)- こしごえ自由詩10*25-10-5
シミ- 花形新次自由詩125-10-5
刑事コロンボ、立原道造の詩「のちのおもひに」を追う- 菊西 夕 ...自由詩6*25-10-5
強い草はどこにでも生える- ホロウ・ ...自由詩2*25-10-5
music- 自由詩525-10-5
カオルの音- 梅昆布茶 ...俳句325-10-5
忍野- 月乃 猫自由詩10*25-10-5
あさの電車- リリー自由詩15*25-10-5
ひとり、さむい、よるに- 秋葉竹自由詩425-10-5
靴下- 佐白光自由詩7*25-10-5
寝過ごす夢を見た- ただのみ ...自由詩11*25-10-4
可愛くてごめん- 弥生 陽自由詩425-10-4
末法の世- りゅうさ ...自由詩4*25-10-4
(糞俳句)- 俳句2*25-10-3
いつかなんてない- 花形新次自由詩225-10-3
ネコ哲学入門- 多賀良ヒ ...自由詩225-10-3
夢のうた- 秋葉竹自由詩425-10-3
咳払い- たもつ自由詩6*25-10-3
※五行歌_二首「ほんとうは_生きたいのだった」- こしごえ自由詩7*25-10-2

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