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{ルビ小夜=さよ}、{ルビ小雨=こさめ}降りやまぬ{ルビ埋井=うもれゐ}の{ルビ傍=かた}へ、
{ルビ遠近=をちこち}に{ルビ窪=くぼ}溜まる泥水、泥の水流るる廃庭を
葉から葉へ、葉から葉 ....
{ルビ屑屑=せつせつ}と自慰に耽る{ルビ雌雄同体=アンドロギユヌス}。
{ルビ人葬所=ひとはふりど}にて快楽を刺青するわたくし、わたくしは
──溶けてどろどろになる蝸牛。*
さもありな ....
窓ガラスに
雨垂れと
蝸牛
頬伝う
私の涙と
あなたの指
真夜中、夜の公衆便所
消毒済の白磁の便器のなかで
妊婦がひとり、溺れかけていた
壁面の塗料は、鱗片状に浮き剥がれ
そのひと剥がれ、ひと剥がれのもろ ....
髑髏山の蟻塚は
罪人たちの腐りかけた屍体である。
巣穴に手を入れると
蟻どもがずわずわと這い上がってきた。
たっぷりと味わうがいい。
わたしの肉体は余すところなく美味 ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
....
あめんぼうは、すばらしい数学者です。
水面にすばやく円を描いてゆきます。
とっても有名な蠅なのよ、あたいは。
教科書に載ってるのよ、それも理科じゃなくって
国語なのよ、こ・く・ご!
尾崎一雄っていう、オジンの額の皺に挟まれた
とっても有名な蠅なのよ
....
朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ ....
きみは海を見たことがある?
(パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
(サルトル『アルトナの幽閉者』第一幕、水戸多喜雄訳) ....
りつさんの田中宏輔さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
祈る蝸牛。
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田中宏輔
自由詩
15*
25-8-4
自瀆する蝸牛。
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田中宏輔
自由詩
9*
25-8-4
蝸牛。
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-8-4
蛞蝓。
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-7-28
蟻。
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田中宏輔
自由詩
11*
25-7-28
蟻。_
-
田中宏輔
自由詩
18*
25-7-21
あめんぼう。
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田中宏輔
自由詩
17*
25-7-14
とっても有名な蠅なのよ。_
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田中宏輔
自由詩
18*
25-6-30
蚯蚓_
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田中宏輔
自由詩
14*
25-6-23
HE_HAS_JUST_BEEN_UNDER_THE_DAI ...
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田中宏輔
自由詩
13*
25-6-16
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