葉ずれがざわめき
          あれは風の悪戯だろうか

枯れ松が雑木林に姿をかえて
翠波はうつろう闇に身を隠している
湿気を帯びた月のない夜には
点字を探るように
朧気に支 ....
今日を始めたからには
今日を終えていく
どこかで

家へと向かう道を
帰り道って言うけど

今朝 扉を開けて
見た道は
夢路だったのか

幸せは瞬きぐらいにあるけど
幸せ ....
 
ウロボロス研究所のとある1日

うらボスの吐き出すけむり輪っか中
メビウスの夢 は る か むかし 


ウロボロス研究所の一室で引っ越しの整理整頓も終わった午後
外をみてたそがれ ....
○「老化」
年を取ると
「今日は何日」というのを
忘れる

○「うん勢」
今日のうん勢は
吉か凶か
このところ凶ばかり
出るのは屁ばかり
もう少しのところで出ない
あんまり頑張る ....
{引用=「空」

空は
じぶんがはれていることをしらない



「波」

舟をもちあげる海の肩は
やさしい



「朝」


朝は
記憶の無い夜だろうか


 ....
千切れても千切れてもなお揚羽蝶

鳥よりも風よりも高く飛べ蝶蝶

羽のない蝶のつもりで月曜日

爪切りを持つ手にふと影蝶の影

心だけ蝶に孵って死ぬ蛹

蝶々のみるゆめはいつも ....
5秒でした

6秒でした

1分でした

1分5秒でした

イライラしました

2分でした
3分でした
5分でした

10分でした

15分でした

10年後

 ....
時々思い出す
あのひとのいのち
あのひとのいのちは
私のいのちを
救ってくれるのです。
私のいのちは
ふたつと無いいのちだと
教えてくれる
あのひとのいのちは
時々あのひとが見せる
 ....
ここまでと決めた傍から積もる指

濡れながら光っているのは虫の闇

躊躇いを束ねてなお軽い我が身
新しい人生をはじめるにあたって
できるだけ人を憎まないように
との不可能かもしれない夢を
みつづけられる気持ちを持とうと想う

大事なときの反応速度が遅くても
ぶざまな悪運に見舞わ ....
(…)当時、彼は父の農場で働いていたポーランド人の女中を愛していましたが、夢想のなかで自分がこの美しいひざの上に、女中となった聖処女のひざの上に坐っているのだと想像し、女中を聖処女に混同しているのでし .... {引用=「お金」

お金のようになりたい
お金を沢山欲しがりはしないが
お金のようになりたい


「あなたに」

なにか言おうとして
だまる
そんな事たくさんあったでしょう
ぼ ....
ゲジゲイジュの姫君は百たりて笑い転げ こらえきれずに突っ伏してなおも笑った
もうしぶんのない美貌が指揮者を射止め 彼女の胸にオーケストラを響かせたから
そのハーモニーは格調ある百の手を揃え ....
 汗で化粧が剥げてしまうから
 簡単に済ませていた夏
 だから秋は丁寧にメイクする

 朝の気怠さで
 まだ曖昧な輪郭の私は
 鏡に映る私という存在と
 ゆっくり呼吸を合わせていく

 ....
そういえば、さいきん雨宿りをしてないなぁ

雨の降りはじめの匂いってあるでしょ?
ちょっとだけレモンの香りみたいな
ウソウソ、カビの匂いに似てる
ウソウソ、ま、雨の匂い

それが ....
ドッグ
イヤ


かざぐるまの
支柱に伝えるふるえは
みずから滅びる美学
勿体ないむだむだむだ

爆音とともに散った0
青春の物語り
はるかむかしに
ほんとうにあったこと

 ....
頬杖をついて
窓から夏が終わる頃の風
リモコンが息絶えた
まだ若かったのに
もうチャンネルを
変えることもなくなった
言葉にすれば
命は軽くなる
そんなことばかり

いただ ....
論理的思考というものが
一度の入院で
えぇ、砕け散りました

詩にとっては
よかったかもしれない

奔流するイメージさ

ときに愛に基づき生きる
れば戦争は止まないか

実は殺 ....
私には分からない
人間という生きものが。人間とは、
理性のある存在を言うのだろう
とは思う 思うけれど
果して人間とはそれだけだろうか
人間
人間の心には、そもそも
醜く汚い部分もあり
 ....
あ、季節が変わったなと
皮膚がおもう
湿度を手放した風が
腕の産毛に触れて去ったあと
なつかしい秋を感じた

蝉のいのちは地の下へ
コオロギの鈴と入れ替わる

空も変わった
こんな ....
「お客様は神様です、とりあえず」とは
店長の口癖である
それって昔の歌手が
別の意味で言ってた心構えのことで
「お客様を神様とみて、歌を唄う」の曲解だけど
「とりあえず」をつけることで
僕 ....
恋しくも
渡る舟なき
天の河
ひと夜の契り
遠く消えゆく
     BLACKBLACKBLACKBLACKBLACKBLACKBLACK
     BLACKBLACKBLACKBLACKBLACKBLACKBL ....
自分はなまけものだ

それを否定したら

自分はいつもリラックしてる

自分は考えすぎる

それを否定したら

自分は真実を追求する

自分は勇気がない

それを否定す ....
琥珀の雨が降る熱波の午後にくたばる蟲たちの乾いた最期だろ、ブロック塀に書き殴られた遺言は誰にも解読することが出来なかった、哨戒機がいつだって脳天に照準を合わせている、やつらがその気になればあっとい .... 涙の夜に
生と死を思い
絶望を失った
私は
今を生きる



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
海一枚めくると鈴生りの想い 孕んだ仕草が風に弾け
笑いの花びらを嘔吐するわたしには静寂が投函される
現実は一匹の魚のようで眼差しの中でいかようにも踊るもの
かわいた泥の身体を選択する者たちにはい ....
小学生の頃、土曜日、たまたまついていたテレビから、心を鷲掴みにされる歌が流れてきた。

それはエンディング曲で、その時は何の番組かは分からなかった。
放送局はNHKだった。

翌週の同じ時間 ....
 花の時期を過ぎれば
 気にも止めないでいた
 児童公園の隅にある大きな藤棚

 敷かれた石畳に
 風雨で煤けたコンクリートの
 ベンチが三脚
 赤茶けて錆びた鉄の藤棚の下で
 ち ....
―――― 寝床にもぐりこんでくる寒さに 
猫たちの寝息は、
安堵のぬくもり

朝霧の涼に
季節が書き留める
秋をあつめる

忘れ去られていた 彩を
想いだし
少しも変わらないは ....
りつさんのおすすめリスト(802)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『exist's』~霧子の朝に- 洗貝新自由詩8*25-9-25
不幸せですか- 自画自計自由詩525-9-25
ウロボロス研究所のとある1日- 足立らど ...自由詩525-9-25
独り言9.25- zenyama太 ...自由詩2*25-9-25
メモⅷ(短詩など)- 道草次郎自由詩525-9-25
- はるな川柳225-9-24
本能もつかのま- カッラー自由詩225-9-24
光る風に戦ぐ影- こしごえ自由詩7*25-9-24
虫の闇- はるな川柳225-9-24
新生- 秋葉竹自由詩425-9-24
全行引用による自伝詩。_02- 田中宏輔 ...自由詩1125-9-24
メモⅵ- 道草次郎自由詩525-9-23
百を足りて伏しやまず- 菊西 夕 ...自由詩4*25-9-23
メイクアップ_- リリー自由詩13*25-9-23
雨宿り- 秋葉竹自由詩325-9-23
ドッグイヤ- 足立らど ...自由詩7*25-9-23
水羊羹- たもつ自由詩12*25-9-23
シンプル・イズ- りゅうさ ...自由詩5*25-9-23
この人は_氷水を飲みこんだ- こしごえ自由詩8+*25-9-22
リボン- そらの珊 ...自由詩15*25-9-22
神様は買物をしない- イオン自由詩4*25-9-22
秋の夜- レタス短歌3*25-9-21
抽象画詩:Composition_1:BLACK_SQUAR ...- 月乃 猫自由詩6*25-9-21
自分を否定してみた- 多賀良ヒ ...自由詩325-9-21
変わり続ける世界の中にも変わらないものがただひとつある- ホロウ・ ...自由詩3*25-9-21
※五行歌「絶望を失った」- こしごえ自由詩12*25-9-21
接吻- ただのみ ...自由詩5*25-9-21
再び出逢う人形劇三国志─土曜の午後の記憶- 花野誉散文(批評 ...7*25-9-21
風のいろ【改訂】- リリー自由詩17*25-9-21
秋穫祭- 月乃 猫自由詩13*25-9-20

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