いや
あなたが降りてくるまで
待つことは
それほど 
苦ではないのです、わたしは
それどころか
いつも
たいてい忘れています
一年でも大丈夫
ときどき思い出して
いつ降りてくるか楽 ....
 ゆたかな木
 夏の雲みたいにわきおこる

 しずかに立っているようで
 たくさんの声をもつ

 ゆたかな木
 鳥たちの翼を夜からまもり

 どんな風も受けとめ
 星のひかりに運ば ....
生きることを
どうしても
選んだ
勇気に
乾杯!


泥が多いほど
大きな大仏を作られる。
とお坊さんが
教えてくれた
迷いなければ悟りなしとも


限(きり)が無い
命 ....
おぼえてて、計画的な世界へ。

許されないのはメロディが愛されないこと、それらが
懐疑的に分解され、記号となって、
溶けていく
先は
あなたの、空。

何だか工芸品のように、
    ....
なぜつらいときも君は黙っていなきゃいけないの
なぜ忘れたい思い出ばかりがたまっていくの
なぜ僕らの遊園地には雨が降るの
なぜため息ばかりが簡単に人を殺すの

なぜ人間は平等だなんて言えるの
 ....
夜のごみ捨てへ

袋を抱えて

白い壁にヤモリ

張り付いて くねらせて 這って

電灯に抱えた半透明な袋が白く光り

しわが艶めかしく

「ゴミはその日の朝に捨てましょう」
 ....
僕は
潮さいの町を
ゆっくりどこまでも歩いていきたい

繰り返すさざ波だけを聞きながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい

沖を通る貨物船を眺めながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい ....
六十を境に
雨の降り頻る、

麗しき哀しき歓びの

毒、

透明に 顔 押し付けて

貴女という至高の思考の織物、

眼差す私の瞳・意識 
ひたすら白描、

ヒカリ

 ....
意識の舞台で踊る音群、

笑い溢れ毒づき涙流す 

そのヒビキにて

純白否定を力動貫徹し躍り

荒涼として輝キの原野へ至る。
 さみしさがどうにもならないとき、口のなかで爆発する薄荷飴を数えて、
 ひとつの動作から、もうひとつの動作へと移ろう、おれは孤立者
 いままであったことのぜんぶ、経験のぜんぶを蔑すだけで、
 た ....
ああ、風は吹き続けて
ああ、草花は咲き乱れて
ああ、今輝雲に亀裂の入り

溢れ出す陽、陽の光 私に降り注ぎ

保持していた意識の燃え上がる炎、
燃え上がる炎に聳え立つ氷柱、
時間の瞬間 ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
戦後すぐ
大マスコミと
偉そうな文化人達が言う
あの頃は戦争反対と
言える空気ではなかった
言ってはいけなかった
それはタブーだった
言うと何をされるか
分からなかった
でも本当は戦 ....
ぬるい海域を、影の重みで推進していた。助けて、という声がするから振り向けた私の首には、目が付いていなくて、ただ白いもやもやした、息のような威圧感に 圧倒されて、怯えていた。 二十四時間は、眠るのに十分 .... 絵だって歳を取る。
私は十万人の老人に囲まれて暮らしている。
印象的な微笑みは、
鏡の中に。

寂しさを、睡眠薬で噛んで飲み下す。
リンドウの花が、
蜂の巣の中で咲いている。

人は ....
透き通る日々
未知と無知、それが僕の生きがい
壊れた潜水艦のような
ガラスの声がする


蓮の花
それは知らない言葉に似ている

そして僕は言葉に縋る
音にも縋る

内省的に ....
 それが未来への希望なのか、それとも過去へ払拭する近道なのか。ただ引き返すことは適さない。ひとひとりすれ違うのがやっとの細い路地にある。
「私、とは」
 いや愚問。
 きっと遠くまで響かせる灯り ....
空ただしさは病んでいるが澄みやかだ

夏の果駅を出て前にばかり広がっていく距離

南薫過去は記憶のなかだけのものか

ひとりであることなどできないかのような夕焼け
現実はゆるぎなく ゆるぎなく ゆるぎなく
存在している

僕はただその中にいる
皆が連関している
僕の思考も、聞こえる音楽も

ただ愛すること 目の前の現実を
今しかなく愛すること そ ....
詩を書いてあげる
いっぱい詩を書いてあげる
あなたの存在を信じさせてあげる
私の病気の重さに比例して
あなたが私の詩集を破るとき、一ページずつの快感は
加算されていくに、違いないもの

 ....
爪を剥がす
わたしの指は二十本あるので
二十回できる

それはやさしさの残機

不安に駆られるゆうべは
脳を取り出して洗う
ホームセンターで売ってた一番強い漂白剤に浸けて
洗面台でじ ....
秋らしさはまだ感じない
まだ夏が強い状態
でも微かに秋は来ている

薄いイメージのある夏
色濃い秋と交わる

秋が加速する
そうは言ってもまだゆっくり
少しずつ変化していく

微 ....
日が暮れてひとりの棲み家に戻る
靴を脱ぎ
1Kのアパートのなか
フローリングに膝をつき
頭を垂れる

声もなく
神すら必要としない
祈り

どうかあしたも日が昇ってください
いや ....
   蟻



 辛抱づよいのか
 気もそぞろなのか
 個性はどこにでもあるのだなぁ
 けれど 蟻よ
 それは どう見ても ただの小石だ

 次の時間
 木の葉の波でひと休みして ....
   秋心 (あきごころ)



 息にした けむり色
 ただよう風が見えた
 秋が どう溶けてしまうのか
 一度は知りたかったから
 踊り場で、ほら つむじになれた
 そんな夜
 ....
蜩(ひぐらし)の かなかなかなかなかなかなかなかな……と歌う歌声が
空へ心地好くひびく
一人 林の陰に立ち 傷を思う

傷の増えた この銀製の指輪は
あの人が亡くなった頃に求めたものです
 ....
暑さテレビに人格を感じている

扇風機意識の濃度が回っている

瓶ラムネいまここを自分であることを望んでいるつもり

晩夏ふいに目覚めた夜がいちばん澄んだ時間である
彼が生きていた場所を僕は覚えている。
彼は長椅子に寄り掛かって、ギターを弾いていた。
青白い目の光の中で、
名前の知らない星が揺れていた。

浅く、緩い昼寝の中で僕は自殺したいと思った。
 ....
孤独を、記憶を睡眠薬で噛み潰す。
私の身体が音楽、点になるのを待つ。
LEDが向こう側で密柑色に暮れていく。
画面の奥で電子が踊っている。
RGBの奥へ、私の顔が流れていく。
私は、私が私に ....
夜が更けた頃
川沿いの道を僕は歩く
時々跳ねる魚の音を聞きながら
大きく 肩のこった 腕をふって
倉庫から出ていくトラックを見る
どこに これから 行くのだろう
フェリーに乗って 大洗港か ....
田中教平さんのおすすめリスト(941)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_降りて来るまで待てない- 室町自由詩523-9-20
ゆたかな木- soft_machine自由詩15*23-9-19
※五行歌_三首「命は原初から欠けているから」- こしごえ自由詩3*23-9-19
即興II- 由比良 ...自由詩3*23-9-19
なぜ- 由比良 ...自由詩3*23-9-19
隣りの部屋のクーラーの音がうるさくて- 秋也自由詩323-9-19
潮さいの町- ホカチャ ...自由詩4*23-9-18
詩想14〇白描- ひだかた ...自由詩6*23-9-18
THRAK11〇原野- ひだかた ...自由詩623-9-18
ムンクの星月夜- 中田満帆自由詩623-9-18
変容する意識〇意識の光景- ひだかた ...自由詩523-9-18
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-9-17
きっとまた戦争がある- 紀ノ川つ ...自由詩6*23-9-17
縮図- 由比良 ...自由詩4*23-9-17
安定剤の中で- 由比良 ...自由詩223-9-17
メモの詩- 由比良 ...自由詩4*23-9-17
- あらい自由詩123-9-17
- かち俳句323-9-16
ノートから- 由比良 ...自由詩523-9-16
詩を- 由比良 ...自由詩223-9-16
日曜日の家事- 凍湖(と ...自由詩823-9-15
微かに秋- 夏川ゆう自由詩423-9-15
無への祈り- 凍湖(と ...自由詩523-9-15
- soft_machine自由詩6+*23-9-15
秋心_(あきごころ)- soft_machine自由詩4*23-9-15
傷のこと- こしごえ自由詩5*23-9-15
- かち俳句323-9-15
季節の海- 由比良 ...自由詩2+*23-9-15
逃避- 由比良 ...自由詩5*23-9-15
夜の倉庫から- 番田 自由詩123-9-15

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