巡礼の羽
 風を流して、域を犯し、微笑の穂の垂れ下がるは
ひとまず
 公園で錆びるもの腰を下ろして微動だにせず

ゆらぐもの
心に

なれた手付きで花を摘む
顔を振っては堂々たる
 ....
ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか

時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している

精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし

溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺ら ....
熱いよ、肉体
熱 私を支え
ロック鼓動、
意識クリア
残された時にて覚醒しろ

努めて
意味という言語、
越え抉り
今宵月明かり鮮やか
躍る魂

ジャイアントコーン
噛み砕き ....
死は必ず来る
だから一日一日を
一瞬一瞬を
惜しむように生きる
全て全てを受けとって
価値創造の一生を生きる
雨の形のまま
わたしたち、地下鉄で
産道を進む
透明に敷き詰められた窓
向こう側に続く暗くて
滑らかな景色
輪郭は線となり
わたしは葉っぱを並べる
あなたは選挙の人にもらった紙が
 ....
青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ

コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する

歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧 ....
カッパ
舟にのって
旅にでた

カッパ
舟にのって
海にでた

カッパよ
カッパよ
それは塩水ですよ

カッパよ
カッパよ
そんなに楽しそうに

ひょうたん
ひょうた ....
子が産まれる、とわかって、
しっかり喜んでみたのだが、
まだ、わからないのよ
そうか、まだわからないのだ
無事に産まれてこない胎児たちもいる

産院の、陽がよく入る待合室
お腹の大きな妊 ....
哀しみの刻印、
誰の声?
夢見がちに
辿る旋律、
病んだ苦痛の
肉の彼方の故郷

覚醒しながら
意識保ちながら

垂直の次元に
泳ぎ出す
溢れ出る力、
制御し

刻印され ....
僕の口の中は広い

めっちゃ広くて
歯たくさん並んでて
そう
ドラキュラ伯爵のお城のお庭の墓地
どんどん牛を放りこむ
不思議で不気味な森

すみずみまで歯みがきするの
ちょっと無理 ....
校庭でゼリーが息絶えていた
音も無く
オレンジ色の匂いがした
樹木の間から
整体、の看板が見えていた

看板が見えるのは校庭の高さが良いからだ
と、かつてあなた言った
それはここと ....
圧倒的な晴天に
階段を
上る
ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
純白透明な綿毛
無数、数知れず
飛び交って来る

階段の頂き ....
○「美を求めて」
人間は
美を
求めて生きる動物であろう
美は
身の回りに
無数にある

○「大事なこと」
テントを担いで山を縦走すると
大事なことがはっきりしてくる
それは「食 ....
誰でも苦悩や課題を抱えて
一日一日奮闘している
時には泣きたい事だってある
それでも克服しようと頑張っている
それが生きると言うことなんだ
その意味でみんな平等なんだ
「仕事中に小学3年の息子から電話が来て
お母さんが首吊ったって言うもんだから
もう、ビックリしましたよ。
でも、よく聞いてみたら
妻の首が攣ったことらしかったので
そのまま寝させてなさいって ....
 花の時がすんで
 雨の時が来
 山の青く美しい時がすんで
 薄墨にけむる時が来

 それでも あなたがそばにいてくれると
 私の心は
 ブラインドカーテンから差し込む朝の光に
 床を ....
雨音に落ち着いて

私はムツカシイコトを考える

宇宙の開闢 時の始まり 5日前の晩御飯

クレパスでロケットの絵でも描きながら

濡れた世界を窓から眺めたりする

思うに梅雨はツ ....
凪いだ砂塵の内側から煽アオれた明り
外は煤けている
誕生/流星
足早に翔ける影 追い風が地に及ばない架け橋
碑にもなれないシャッター街 今が
移っていった赤提灯ほどよく詰まりきっていて
噛 ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々

わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る


人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という

やがて ....
池の湖水は、幽かの光を震えてまた映え、夕暮れは嘆息しようとしながら地に埋没しようとしていた。五月の薄いどんよりとした雲が雨を地に落とすこともなく、札幌はまだ初夏の静けさを横たえている。藤の花に熊蜂が吸 .... 夜の雨は何かを伝えようというのだろうか
泡立つように一つの感覚が芽生えてはうなだれ
いつもように日々が過ぎていくのを
僕は目を少し開けては眺めている
昨日少し生まれ変わり、風の子供の歌を聴いた ....
ひとつひとつなら、簡単なことだと思う。息をすること、湯を沸かすこと、出かけていくこと、恋をすること、帰ってくること。でも鍋を火にかけたままとりこんだ洗濯ものをたたみはじめると焦がしてしまうし、恋を .... 人と人の間に人間
人間は
まだ人になれない

人は人であることを
守り伝えなければいけない
人間に合わせて生きてはいけない

人は人であることを
人間は人となることを

もうこれ ....
幾つもの電線、
黒々絡み走る
その先に
曇天、
もっさり灰色雲
重なり
どんより動かず、
青の色彩
いよいよ濃くした
紫陽花、眼前に微か揺れる

梅雨入りの気配、
濃密に漂い出 ....
○若い頃は
やりたいことが
なかなか見つからず
年を取ったら
やりたいことが見つかっても
もう動けない

○「自賠責保険だと
対物はなし」
そういう車にぶつけられたらどうなるの?
 ....
I あがないの子羊



I・I 刺すいばら、苦しめる棘


その男は磔になっていた。
目は閉じていたが、息はまだあった。
皹割れた唇が微かに動いていた。
陽に灼けた身体をさらに焼 ....
内部から
いきなり
つぎつぎ
現れ溢れる

言葉たち

色とりどりの
増殖する円の群れ
上方に伸びる大三角形

熱 帯びながら、燃えながら

直観に捉えられ
交わり結び
 ....
全てを忘れて飛び出したいけれど そういうわけにもいかず

作業しては休み 休んでは作業し 仕事を終える

帰宅 夜半 風呂 缶チューハイ SNS チャット 

ようやく寝る時間になれば 眠 ....
 ひとりで
 星を見る

 水を湛えた
 ナウマン象の足あとに
 両ひざを抱え
 転がした
 身体を透り抜けながら

 ひとりで見る
 星のひかりよ

 むき出しの
 大理石 ....
降って来る
ただ黙って
いくつもの小さな星が
その欠片たちが 降って来る

そうして星が降ると
僕等の心に穴が穿たれる
僕等は飛び立てない剥製の鳥
翼のかたちをしただけの ただの観念
 ....
田中教平/Kouさんのおすすめリスト(973)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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_- 渡辺亘自由詩123-5-31
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青に包まれて(改訂)- ひだかた ...自由詩3*23-5-31
カッパよ- 日朗歩野自由詩4*23-5-31
羊水- fujisaki自由詩723-5-31
夜想57- ひだかた ...自由詩4*23-5-30
口の中- 日朗歩野自由詩123-5-30
準備- たもつ自由詩4*23-5-30
夢の野辺- ひだかた ...自由詩4*23-5-30
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_- 渡辺亘自由詩223-5-30
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独り言5.29- ホカチャ ...自由詩4*23-5-29
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沈黙の流星雨- 岡部淳太 ...自由詩223-5-28

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