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神様がいないことをこれほど欠損と感じるものか
鎌倉の改札秋寒し
泥水のような缶コーヒー話しかけても答えない
秋の雨歩けば歩くほど薄れる意識
秋の雷存在はだんだんほどけて消える
七里ヶ浜欲しくもないものを欲しがっている
....
すべての人が免れ得ないのは孤独
バス停のそばに人々が釣りをする沼
だから一人でいる
秋渇き昨日すら忘れた
愛の空虚さよ空虚さこそ愛
秋の宵わたしは響くか
寝起きは夜中でもまぶしく
かたちがある白桃
出れば開けた土地に霧
秋気は強烈な感情しかしわたしのではない
他人にも自分にも向かわなければ天に向く
朦朧さではない秋の意識の ....
日記をつけるようになると
自分がもうひとり増える
曖昧な横顔秋の海
社会の腕力から逃れて逃れて秋めく
階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした
それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる
空が斜め渡り鳥
秋の水夢は記憶を問い質す
初風や意識は速く存在は遅く
秋は存在の季節蚯蚓鳴く
インドネシアの少数言語送りまぜ
夕焼けが一瞬目を覚ます
秋めく何も変わっていない
おさなごのような秋意のために出てあるく
飛ぶ虫は無機物秋の川は生き物
鳥威じぶんがむなしいならひともまたむなしい
{ルビ大人=たいじん}のような野霧
おりる光のぼる光とどまる光 ....
空ただしさは病んでいるが澄みやかだ
夏の果駅を出て前にばかり広がっていく距離
南薫過去は記憶のなかだけのものか
ひとりであることなどできないかのような夕焼け
暑さテレビに人格を感じている
扇風機意識の濃度が回っている
瓶ラムネいまここを自分であることを望んでいるつもり
晩夏ふいに目覚めた夜がいちばん澄んだ時間である
田中教平/Kouさんのかちさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
欠損
-
かち
自由詩
1
23-10-23
いつまでもいる
-
かち
俳句
2
23-10-14
秋の暮
-
かち
俳句
3
23-10-7
白桃
-
かち
俳句
3
23-10-6
日記
-
かち
自由詩
4
23-10-5
渡り鳥
-
かち
俳句
8
23-9-29
秋の水
-
かち
俳句
2
23-9-23
鳥威
-
かち
俳句
3
23-9-22
夏
-
かち
俳句
3
23-9-16
夏
-
かち
俳句
3
23-9-15
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