波は沸き起こり
打ち寄せては
広やかに呑まれ
かえっていく帰っていく

この世の熱を帯び
(聖なる独りに覚醒し)

極北の地に、極北の光に
この世の実り担い
  還っていく
日記をつけるようになると
自分がもうひとり増える
自分が一人しかいない世界で
日記をつけることの意味は大きい
草紅葉は
渋いいね!
手の冷たさで
近いと知る
雪国の冬を 
私にはなりたいものがある
私は正気になりたい
わたし 目をつぶり
目をつぶり灼けた
けむり吸いこんだ
うつろに ひとり吸いこんだ

わたし 蟻の道をふむ
要るからそれが 言いきかせながら
肉をうたがい
うつむき冷め いき吐きだす
 ....
正と不正
真と偽
表と裏
虚と実
善と悪
正常と異常
美と醜
賢と愚
常識と非常識
男と女
妻と夫
親と子
どっちがどっちか
わからなくなってきている

僕たちは今
羅 ....
繋ぎ蜻蛉の哀しみ憐れ 雨上がりの水溜り 白き車のボンネット 吊籠や秋に落として星を見て

十六夜扉を開けて涼し風

きりぎりす鳴くは務めか語らいか

突然の驟雨に惑う飽きの秋

長い夜記憶の底に留めれば

長月のそぞろ夕べに浮き沈み
何も考えているわけでもないのだが、雨が降っている。バルコニーにつけたオーニングには雨が溜まっている。急に肌寒くなったものだった。一週間前は冷房をつけていた気がする。このような急激な気候の変化というのは .... 私の胸の中のいろいろ
飛び出さないよう押さえる

本当はみぞおちに穴あけて
ひとつ取り出せば
次のひとつが頭を出して
「いつでもいいよ」と
待っててくれる
それを引っ張れば
また次の ....
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
のうみつな
緑の群れ
さやさや
揺れ
照り映えて
意識の視界は
眩しく輝き一点に凝集、
遠く深くザワメキの森を凝視し
正直に彼岸花咲く小庭かな

五万とふ虫の宿るや草の花

花畑これが最後と咲き盛る
鮫がいたんだがな
 とポケットをまさぐる
 何もなかったので有るふりをした
  洋ちゃんがそれを見て大きなあくびをしたよ
 何もないくせにポケットだけがふくらんでいる
          ....
今日死んだものをひきずって
前に倣う 泥の轍の
なさけない背中が 
夢や理屈を運んでくる
ここで落ち合うつもりだ。

一方で雑草も揺らがない礎
リフレインする夕餉のかおりに

正常に ....
秋の水夢は記憶を問い質す

初風や意識は速く存在は遅く

秋は存在の季節蚯蚓鳴く

インドネシアの少数言語送りまぜ

夕焼けが一瞬目を覚ます

秋めく何も変わっていない
LUNA SEA

月よ、母よ、死が近づくにつれあなたがしだいに大きくみえてくる

あなたは海を誘い 海を呼び戻し

月の木陰でわたしを見送る

小さな震え

LUNA AND ....
 田園のなかでブリッジミュートを鳴らしつづけていた男がうごきをとめ、
 河べに立ちながら永遠ともおもえる時のなかで鳥を眺めている
 かれが悲しみの澱みたいにおれには見える
 それはこの十年ものあ ....
夜に
優しく撃たれて
ひとり、またひとり
人は
優しく死んでいく
夜に
まだちゃんと慣れてないから
きみは泣く
これからはじまる長い旅路の
最初に出会った
得体の知れないその不安は ....
精神の国をぶんどった
瞳に映るのは町並み
一生で作り上げたはずの美しき景色
分け合うことができるだろうか
私の国と同じになってよ
あなたと歩きたい道
純白に覆われた道
時には草陰に花も咲 ....
何も、かもが、生きてる? 生きてる?、目撃してると泣きたくなって、仕方なく笑う私がいるだけ。言葉たちが並んでいく。言葉にならないことの総体として、世界は私の命で精一杯なのですよ。あなたはあなたの感情で ....  モリエールからドストエフスキーへ至る僕たちは人間が嫌いだった

鳶から揚げをもらってありがとう。宇宙から見上げれば重量の力を借りているだけそれだけだからこの不安は不安と入り混じれば風船は鳶を ....
おさなごのような秋意のために出てあるく

飛ぶ虫は無機物秋の川は生き物

鳥威じぶんがむなしいならひともまたむなしい

{ルビ大人=たいじん}のような野霧

おりる光のぼる光とどまる光 ....
目を閉じてる
からっぽなのは
腹だろうか、胸だろうか

水の音をたどった先のわさび田にうもれた
がらん

まぶたの裏で
突き上げられる胸か
まぶたの裏のもう一つの目が
みつめる
 ....
冷蔵庫が、さびしい。夜の代理をして、老いの歌を奏でている。かんのんびらきのドアーをひらけば、つめたい晩秋の風にサツマイモさえも干からびかけていて、もうとっくにその賞味期限は過ぎ去ってしまっている、おも .... 風 一吹き、

風景の

すきとほり

あける荒涼の光景の、

わたし何想うことなく只集中し

風一吹きの感触包まれて白手伸ばす、

 一ふき風のふとどよめく感情

その内 ....
○「SNS」
S すぐつながって便利な
N ネットだけど
S 正体はわからない

○「情報化社会の混迷」
「良い情報は
悪い情報によって
駆逐されていく」
ほんとうのことが
ますま ....
君は、暗くて寒い
宇宙の果ての黄色い床に
突っ伏しながらアルコールの
血を、流してる

揮発する花に火を灯して
頭の奥の笑みを喰い殺しつつ

君は、病院の検死結果へ
自分自身の解剖室 ....
 かつて昭和記念公園でわたしは森忠明と歩いていた
 夏のあじけない夜でしかなかった
 わたしは師匠と話しながら
 東京都市の暑さのなかで
 これからの人生についてみじかい詩句をひねりだ ....
時には旅へ出よう
かわいい子には旅をさせろってほんとうだ
旅して見て改めて
自分の今の状況がよく見えてくる

旅ってまたすばらしい出会いがある
風景との出会い
人との出会い
自分との出 ....
田中教平さんのおすすめリスト(941)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
波の行方- ひだかた ...自由詩723-10-5
日記- かち自由詩423-10-5
※五行歌「草紅葉は_渋いいね!」- こしごえ自由詩4*23-10-5
- リィ自由詩3*23-10-5
わたしのもの- soft_machine自由詩2+*23-10-5
わからなくなってきている- ホカチャ ...自由詩2*23-10-5
_- 板谷みき ...俳句3*23-10-5
つれづれと俳句- おぼろん俳句1+*23-10-5
秋の道で- 番田 散文(批評 ...223-10-5
ひとつずつ、ひとつずつ- 木葉 揺自由詩723-10-4
渡り鳥- かち俳句823-9-29
静観- ひだかた ...自由詩5+*23-9-29
いつもの場所に白い彼岸花が咲いたよ- けいこ俳句4*23-9-24
ポケット- アラガイ ...自由詩11*23-9-24
累の臭跡- あらい自由詩123-9-24
秋の水- かち俳句323-9-23
LUNA_SEA- アラガイ ...自由詩8+*23-9-23
feelin'_bad_blues- 中田満帆自由詩423-9-22
こんな夜は子守唄を- そらの珊 ...自由詩16*23-9-22
二人で- 黒髪自由詩10*23-9-22
非常ドアの日々- 由比良 ...自由詩123-9-22
戯作者からメッセージの付録- アラガイ ...自由詩7*23-9-22
鳥威- かち俳句323-9-22
カジカガエル- wc自由詩5*23-9-22
海のゼリー- 本田憲嵩自由詩1123-9-21
一ふき風の- ひだかた ...自由詩1123-9-21
独り言9.21- ホカチャ ...自由詩4*23-9-21
テロメア- 由比良 ...自由詩3*23-9-21
夏のよるべ- 中田満帆自由詩523-9-20
旅へ出よう- ホカチャ ...自由詩3*23-9-20

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