潮騒の岩場に遊んだ日はいつの時か
孤独の壁に気付き響かせたのはいつの日か

病んだこの肉体引き摺り夜闇に紛れ込む
透明な呪いの声に旋律にリズムに耳澄まし


ビート、原初から
打ち鳴ら ....
  

僕が森に行くのは
そこに隠れている夕焼けを
あの日の夕焼けを見たいからで
森に行けないときは
こうして目を閉じている
できれば
君の息が聞こえるくらい静かな場所で
静かな気持 ....
わたし しばらく 営業なんかしてて
むかしと、過去と
連絡できなくなっちゃって
見失っていたから
もっと必死になってた
何が要るのかも 分らないまま

だから 今も あの頃と ちっとも変 ....
大きな大きな渦を巻き
光の大洋を進みます
光は掴めないもの
だから、
どこまでも何処までも
進みます

熱、保たれ 熱、燃やし
明日の暁に自殺する誰か居ても
熱、保たれ 熱、燃やし
 ....
 僕の隣に立つ女は長身でショートカット
 切れ長の吊り目が奥二重
 パーマのかかった短いまつ毛
 手に布製のブックカバーを持っている

 ああ、どうして彼女は
 こんな下地の色に淡雪の様な ....
宵闇も境目もやはり子猫のいじらしさとおもえば

(逃げているのではなかろか)
(束ねているので ありませ)


明日はたわわと実りいた
きみは仄かに唄いいた
沈着すべき河童の木乃伊
 ....
 
 日の傾いたまち角で
 ふと立ち止まってながめ見る
 昼顔
 香り無く素っ気ない素振りに見えた薄ピンクの
 一日花

 そのアナタが一瞬だけ、わたしへ
 ふるふるっ と 照れくさそ ....
羽衣伝説

客層が変わりゆく店釣り船を
整備していた夏がまた来る

レモネード注文している子をみれば
初恋の君と瓜二つかな

海の家ほったて小屋に掛かる絹
思い出と共に消えてゆく傷
 ....
あ、風くる、風くる、土曜日の公園で急に磁石のように方角をかえて真鴨の黄色いクチバシのように極端に長い、先の尖ったヘルメットが思わずぼくの眼球にぶつかりそうになる。そんな被り物をした一人の中年のメガネ男 ....  真実は逃げ足が早いんです

 真実は恥かしがりやなんです

 真実は冬眠するんです

 真実は直ぐそこにあるんです

 真実の扉をひらくのは自分自身なんです

 真実からは逃 ....
雨垂れ 一滴、また一滴
落ちて 落ちつづけ
あなたはグツグツおでん作って
わたしを待っていた

なんて空漠とした空間、
生活感の一切感じられない部屋で
あなたとわたし、
横並び お皿の ....
 灰色の空に
 厳しい線を画いている古城の天守
 何百年の年を支えてきた様に
 あなたは私へ
 愛を 支えようとしてくれている

 それなのに
 私は人の心を
 見つめられ
 ない
 ....
しずかうねるように 花、流れ
みちをたどりゆけば 炎、燃え

永久の瞬間、与え去っていくもの
永久の光景、開き消えていくもの

黒い円のなかに 黒い星の輝きに

  *

貴女は小 ....
いたるところに花は咲き
いたるところで花は萎み
街行く人の方向はあちこち
空は相変わらず青く青く
俺は歩道橋で破裂する
その人は 軀がうすく
流れをまとい あたたかくして

偶然まとまった
誠実な想いや 花のかおりなど
求めなかった
誰にもひらかない
固くひき結んだ 白い口を
譲らなかった

 遠ざ ....
壊れた時計を
見えない
誰かが動かしていて
磨かれた姿を
にせた貝殻
月に凪ぎ 水辺に浮かぶ

街ですれ違う
あの娘と似た服がきらい
掴んだ鋏を布にすべらし
回転する午後は
苺硝 ....
駅前で少し遅めの「朝定食」を食べる。
ご飯、焼鮭、大根おろし、味噌汁、生卵、漬物という定番だ。
客も少なく静かなテーブルに座り、ゆっくりした朝を過ごした。

バス停がある時代を生きている。僕は ....
凍るような過酷さではないが

生温く
湿った
べとべとの逆境に

ずっとおるように思う

そういうときに急に
冷たい風が吹いたらどうなるか
一個いっこ
すごいこ
一個いっこ
たくさん

フワリ スー
(チリチリ ピリピリ)
スー フーー
(チリリ ピリリピ)

どのこも どのこも
さあ おきて

フワリ スー 
 ....
突き抜け逸脱していく
響きの渦巻き
木霊する声を聴く

ひたすらしずまり
とおいちかい魂から
あらわれとどけられ

柔らかく逸脱していく
響きの渦巻き
木霊する声を聴き
ながら
 ....
  彩度0の原石

落ちて欠けたものでは、無く
  乗せて砕いたのだったら。私も私も
    歩度と斜度に比例して、野端に咲いている
 対して水を差される 澱んだ、
 濤声も雨音も
   ....
風は 白い 影を曳き
瞳は 蒼い 雨を揺らす

何も食べず
総て与えず
ひとつづつ奪わない
衝動は

気づかぬうちに偽ると
息でも傷つけ
あたたかいのに
不安で悩ましい
心には ....
過去も未来も
遠いところなんてものもなくて
ほんの少しの場を
くり返し くり返し
生きているのかも

眠るたびに
改ざんされる
フロッピーディスクほどの宇宙
私は何にでもなれるし
 ....
哀しみのうねり
貫通する力線
波打ち壊れ
時、裂け広がる

明かりが灯る
遠い遠い場所
静か浮き上がり
力動に包まれ
僕はたたずむ

此処が宇宙、
この小部屋が
渦巻く宇 ....
6時30分の雨が降る
死者としての百億の昨日とひとつの今日、
全ては過ぎ去る。

そんなことはありえない、と人は言う。
どうして?、と僕は言う。
だってありえないんだから、と人は言う。
 ....
石のように冷えていた
わたしの心 を
貴女は温めてくれる

荒れ狂い 悪魔にも犯された
私の魂、剥き出しにして
貴女に曝す、この瞬間
貴女は何を言うだろう?
貴女は何を歌うだろう?
 ....
風に吹かれて
永久の風に吹かれて

しずかに
寄り添いながら
時を過ごす二人は
遥か遠くから響いて来る
白く透明な呪いの声、
耳を傾け聴き入り
燃える魂の均衡、
造り上げる

 ....
大切にしたい気持ちと
したい気持ちはいつも交じります

割合を変えながら
行ったり来たり ゆれてうねり
波が生まれます

波に押され 波にのまれ
私は大きな洗濯機の中です

純粋で ....
あの人の事を思うと
今でも心がふるえる

あの人がどんなに強かったか
あの人がどんなに優しかったか

私自身
あの人にどんなに励まされたか

あの人に恩返ししたい。
そのための人生 ....
暗がりに落ちていく
想い、重いなぁ
ざらざらした手触りの
荒れたディストーション
そのサウンドに否応なく
惹き付けられ引き込まれ

誰かが自殺する夜明け前
赤ん坊の様に眠るあなた
夢 ....
田中教平/Kouさんのおすすめリスト(973)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
貝_拾う- ひだかた ...自由詩4*23-5-28
夜に噛むために- AB(な ...自由詩723-5-28
あの頃も_今も- soft_machine散文(批評 ...223-5-28
光の旅路- ひだかた ...自由詩323-5-28
グラデーション[まち角2]- リリー自由詩7*23-5-28
袤/染る- あらい自由詩123-5-28
昼顔[まち角1]- リリー自由詩6*23-5-28
羽衣伝説- 足立らど ...短歌423-5-28
サンドイッチマン- 本田憲嵩自由詩1023-5-28
真実の行方- 佐白光自由詩3*23-5-28
貴女2- ひだかた ...自由詩5*23-5-27
曇天の城- リリー自由詩3*23-5-27
貴女- ひだかた ...自由詩323-5-27
飢餓- ひだかた ...自由詩423-5-27
かぐや- soft_machine自由詩323-5-27
ことば_かけら- soft_machine自由詩223-5-27
通行人1- 空丸自由詩1023-5-27
シロツメクサ- 奥畑 梨 ...自由詩323-5-27
細胞- 日朗歩野自由詩1*23-5-27
夜想56__- ひだかた ...自由詩3*23-5-26
破断面- あらい自由詩123-5-26
白息- soft_machine自由詩123-5-26
睡眠- 日朗歩野自由詩5*23-5-26
夜明け前- ひだかた ...自由詩3*23-5-26
- 由比良 ...自由詩1*23-5-26
夜想55〇私にとっての音楽- ひだかた ...自由詩3*23-5-25
最初の言葉- ひだかた ...自由詩423-5-25
- 日朗歩野自由詩3*23-5-25
_- 渡辺亘自由詩323-5-24
未知- ひだかた ...自由詩3*23-5-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33