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日陰の子雀が舞い上がるまでのあいま、口噤む

  能面はこんなふうにして翌日の時期を衝動的に開け閉て、
  また俯向いた庇を置き、南の空へ。
  複数の胸の、ギヤマンのことに死ぬほどの霹靂をほ ....
弧を描いて塞ぐ 白地に光を無駄に注ぎ褪せるまで


 新天地から口移しで呂律を絡ませ捌いている。なにも
 なにもかも、嘘つきだから あやとりしながら手拍子して
 作為的な二枚舌で覆いかぶせる ....
はじめはちきれた 陰鬱な雲が、むかしのかたちを削ぎ
とおりと指差し 有り金を投げる仕草を、追う
シジマまでの氾濫が、ヤケアトに戻っていく

{ルビ懐=ナツ}を咏む。これを、
「煌めきごと 殺 ....
ここへ。私の上の明転の、金糸雀の鍵は
まるく羽織っている うやうやしく蝶々で
その四季は 焚き火には 目隠しばかり

またその大部分はとがり 違えていた
ブロンドの星が監禁される 玻璃のない ....
今日死んだものをひきずって
前に倣う 泥の轍の
なさけない背中が 
夢や理屈を運んでくる
ここで落ち合うつもりだ。

一方で雑草も揺らがない礎
リフレインする夕餉のかおりに

正常に ....
 それが未来への希望なのか、それとも過去へ払拭する近道なのか。ただ引き返すことは適さない。ひとひとりすれ違うのがやっとの細い路地にある。
「私、とは」
 いや愚問。
 きっと遠くまで響かせる灯り ....
光が反射するから
憎んで見える
遮るものが
あって
はじめて
背負うものがあると知る

あまり甘くもない半月をすりおろして、
かがやきもしない琥珀糖にまぶした
苦くもない 痛くもない ....
ひとすぢの みのうえをすべらせる しずけさの 
まぶたを縫い上げ 濡れるのをまつ

ままに、ですが、そのままでは ですけれど。
 き、つつかせ るにるいに 背伸びする
  と、いえもいろも  ....
〈揺り籠の鳴る気息に点いて。〉


梢の濡れた通り狭く開かれた
  頭上は
    輝きだけでも ない。
藪蛇さえ 喉を通らず 羽の揃わない天使のころも、
 
  きっと      い ....
舌の肥えた過去が焼け落ちた瞬きを拾い上げ
  同じ口を借りるまで、垢を吹き混ませて
    足を酌み交わしてつないだ中心から
      私は死にゆくのかと思いながら

        (飢 ....
見回せば片付けられた木立ちにまた
影がぼやけている遊戯は弾力を持ってあると

足も
遠のく
意識が
視線に
絡まる
幻想運動

市街地に押し寄せる コスモスを裏返して

慌てふ ....
目の荒いブラシの又を
 喝采と縫い留め
  ひうひうと捨てる
   レシートをかき集める

     解いた髪はまだ濡れていたので
     震えながら あるきまわる

  さらりとし ....
翠雨の静寂が劈く
これら彷徨い歩く夜の住人

そこまでは近くて遠い
電話BOXからの 未来
いっそ死んでしまえる
奈落のような落とし穴
路地裏
寂れたコンビニを経由し
はしわたしは遂 ....
こわれものでもなかった
なつかしいひびでもなかった
唯水底に漂う叩きつける雫の聲にぬかづく

夏 雲 奇 峰

熒惑星を薄群青の 
きみのひとみで僕も殺して
生成りの砂地に帰(かえ)す ....
闇路にある圧力が もっとも 細分可した土砂崩れみたいな装丁で、
せいぜい樹海にかえってきた夜は 際限なく降る小池を逆さに抱えた
メタセコイアの未来は、手袋が重なりあう微熱に 温床張りに顰む教本で
 ....
  たどただしいうでがゆびが ちいさくふるえたあさ
  コウシャした あまやとりに くちばしに 魅がある
   とびたてないうちに はねが かわいていって まして

    さえずりもきせいし ....
あの悪逆は切り抜かれたものだから
山羊の頭を齧りながら片手間だから
わたしも、せせこましい小糠雨に祟られ
今もこうして口真似ばかり あるかないか

カアイラシイ模倣者が
手玉にとる
黒白 ....
幻灯機に噛まされたスライドがまた一枚語り始める
手探りである気がする 壁に阻まれて進めないから
薄墨色の夜に無様に徘徊する すがたばかりだった
      冷ややかな輪郭に沿って指先が触れる、
 ....
夜の旅館の長い廊下と 桜並木と襖とが頑な
密談の風が颯爽と盥に落ちる 濃淡を強いている
瞬きより眦より 薄く開かれる 胡蝶尾鰭 
二日月夜と受粉を繰り返した

うまくとだえるのを「待って。」 ....
軽々しい あわらち 越して拵て
なあ、女々し布石の子の穴はちょうど
青磁の正午ごろ こちらより あちらがわほど
割れてしまった吹き抜け窓に焚き付ける
並て縦に為ると 憐れな紫陽花も桜の実も ....
胸間からとおくとおく、袍の指先まで
崩れかけた山肌をなぞっているのでしょう
その眦など、乾いては渇いては
照り返したその頬の、なんともはや
かがりくるう、つむじあたりに、かえして
つぶらのか ....
次の次の次の織口の穂先を可愛がって、お送りして 向いて、
 凹んでしまい。
  小さくてまあるい ばかりの 骸晶から 手足が生え
  合間が来るのをずっと重ねては持っている

   規則正 ....
女々しいな、むっとした香りを嗅ぐ抑揚のない背後からの視線、いつになく。わっとおもわず声もあげない空模様、病かな、歴史かな、空席に鬱憤が溜まっている。手がこんでいる、ひたむきに、汚らしい口を覆う、だまっ .... 錆びた針金と緑青の浮いた貨幣とを交配した、はらばいの。まだわかい蕾と水仙の足がな
い。解けやしない知恵の輪の/いっそ/解毒作用を知りませんよ。触れずしてまやかしだ
と 悪戯だと、眩しくて言いようの ....
やっぱり微笑っている、ヒト。
肩が震えたあとで/羽根が生え落ちたときに/ここに滑り込んだのだと。
閉苑間近の映画館の待合室のゆったりとしたソファーで(今震えている。)
冷ややかな水族館で/賑やか ....
斉唱せよ!

わたしとはどういうものか、ただただ渥アツい
  砌の際にかぎるも 星が流れ弾の 夜が貫かれ
   「鼠にくちづけろ! ハク往者に訪オトナえ。」

あれは眼差しの奥に見た
転 ....
水べりあり ゆだら、蛇がぬたりとして
胸の藍玉 そして 三つ指がちらちらと舌をだす
ニケの首を持つというアナタはいまごろ

壁の凹凸に型番を調律し埋めていくだけの
今夜の寿命を、幾らかで提示 ....
巡礼の羽
 風を流して、域を犯し、微笑の穂の垂れ下がるは
ひとまず
 公園で錆びるもの腰を下ろして微動だにせず

ゆらぐもの
心に

なれた手付きで花を摘む
顔を振っては堂々たる
 ....
凪いだ砂塵の内側から煽アオれた明り
外は煤けている
誕生/流星
足早に翔ける影 追い風が地に及ばない架け橋
碑にもなれないシャッター街 今が
移っていった赤提灯ほどよく詰まりきっていて
噛 ....
宵闇も境目もやはり子猫のいじらしさとおもえば

(逃げているのではなかろか)
(束ねているので ありませ)


明日はたわわと実りいた
きみは仄かに唄いいた
沈着すべき河童の木乃伊
 ....
田中教平さんのあらいさんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少焉_- あらい自由詩223-10-27
みたされたすべてが真直ぐだった____- あらい自由詩223-10-26
可惜夜- あらい自由詩223-10-14
Ψυχή- あらい自由詩223-10-8
累の臭跡- あらい自由詩123-9-24
- あらい自由詩123-9-17
寂然と水鏡- あらい自由詩2*23-9-14
Ebru- あらい自由詩223-8-27
びしょう- あらい自由詩3*23-8-21
focus- あらい自由詩323-8-20
熱病まで- あらい自由詩323-8-19
飽和- あらい自由詩323-8-18
朽腐- あらい自由詩123-8-17
- あらい自由詩223-7-26
- あらい自由詩123-7-18
片端の雉鳩- あらい自由詩123-7-14
浮揚遊歩- あらい自由詩123-6-18
_グラスと水・繭- あらい自由詩223-6-17
角膜潤色- あらい自由詩223-6-15
海艘_願ゐ弔ゐ- あらい自由詩2*23-6-14
半可通の蛭- あらい自由詩223-6-13
少女詩題- あらい自由詩123-6-9
シガレットココア- あらい自由詩223-6-8
- あらい自由詩123-6-7
アイボリーの椅子- あらい自由詩123-6-5
- あらい自由詩123-6-4
嘴も駈け千鳥足で翔ぶ- あらい自由詩223-6-3
そは、さやけし- あらい自由詩123-5-31
撚糸- あらい自由詩123-5-29
袤/染る- あらい自由詩123-5-28

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