僕は雷が嫌だ。落雷が嫌だ。落雷によって死ぬのが嫌だ。僕は死ぬことが一等いやだ。
 特別、落雷を受けて死ぬのが嫌だ。つまり僕は即死が嫌なのだ。すると脳天を銃撃せられるのも嫌だし、もう一つ列車に轢かれ ....
●森川さん●過去の出来事が自分のことのように思えない●って書かれましたが●たしかに人生ってドラマティックですよね●齢をとってもいいことはたくさんありますが●じっさいにそれがわかるのもそのうちのひと .... 話し疲れ、悲しみ疲れた窓に
初めて肩を抱かれた、夜
キメラの憂鬱に憧れて
焦げたフライパンに玉子を落とした

傷つき飽きて、しまった
もう痛いことも特別じゃなくなって、しまった

庭で ....
夜と朝の間で
目を開ける

光と影が
折り紙のように
生まれる街で

美しいものを
見るたびに
何か返事を
したいと思った

僕なら声で
猫なら尻尾で

星をなぞりながら ....
今日は暖かい日
寒い冬の途中には
暖かいと思える日もある

毎回テーマを決めて散歩する
今回は寒さをテーマにしている

寒さをテーマにすれば
余計に寒さを感じてしまい
身体が寒くなっ ....
これも運命
天の自由だ

真昼の幽霊は言った。
天気雨きららきらら



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
 暖簾のむこうに彼がいて
 いつも私を待っててくれた
 あの頃
 
 石鹸の匂いするあなた
 寄り添って
 絡める腕のまだ熱る
 そうやって
 歩いた夜道の風を覚えてる

 洗い髪 ....
他人の人生を
私には
どうしてやることも出来ない。
その人のほほ笑みを
思うことしか出来ない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように

しらんだ冬の
おっとりとした、
 ....
凍り付く 空にかざした薄ガラス

ぽつ、ぽつり 浮かんで
じわり、じわ 滲む
淡色の灯


昨夏着られなかったままの
新品の浴衣の布地

それとも十年ぶりに焼いた
パウンドケーキ ....
 冬空の 街で消えゆく 虹を見る
 束ねた髪が七色の女
得たから
失う
けれど
得たことが嬉しい
私の命もそうだ



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ひとりでいるのに
寂しそうに見えない

それは真っ直ぐに
歩いて行くから

派手な看板の下で
待ち合わせたりしない

ただ生きるために
必要なものを探して

好きとか嫌いとか
 ....
バターの日
強ばった手足に蜜を塗り
小鳥たちに愛を与える

ナイフ、なにも
切らないでいられるうちは
美しく澄んでいて

でもわたしたちには生活がある
パンもバターも熊の夢も ....
君は慣れたかな?
僕はもう慣れた
毎日人が死んでゆく
医療崩壊
救急車は来ない
搬送先もない
その数は明らかで
理解もしている
でもそれは
僕の近くじゃない

君は慣れたかな?
 ....
 空がおわる

 その日きみと鳥になり
 おわった空をわたる

 海がおわる

 その日きみと貝になり
 おわった海をすう

 嘘がないことば
 或いは
 研ぎすまされた嘘か
 ....
白いイメージがあった元日
近年は暖かく
イメージが変わった

寒さとか
日本独特の何もかもが
元日のイメージを作る

久しぶりに寒い元日になった
雪が降り白い世界になった

年賀 ....
蟻の宇宙
時が入ったり出たり

木、倒され
葉、しげる
夜の夢
どれも欲しがる児

滲みぬものはない
あがないもない
ただすれ違う

近づかなければ見えない
そして近すぎる
 ....
引越しした
駅から2.4km
少しの不便さと
引き換えの
静かな毎日
一人部屋を持てた
妻の機嫌もいいようだし

正月
きりりとした
冷気が肌をつねる

私の心の逍遥は
駅へ ....
予定もいれられず
酒も飲めずに
三日寝たろう
寝正月
久しぶり
お元気?
私は、元気だよ。
山の上に引っ越したの。
木がザワザワして、
夜には獣が庭を荒らしにやってくる。

人を喜ばせる仕事をして、
疲れすぎちゃって、眠れなくて。

 ....
足を組み
背筋を伸ばし
息を意識すると
いるべきところにいるような気持ちになる
座っていると妄想が次々と浮かんでくる
無心とは
程遠い
線香の灰の落ちる音まで
聴こえてきそうな気がする ....
一月一日 月曜
天氣 晴
起床 二時〇分
就床 十時〇分

あゝ輝かしき昭和十五年 皇紀二千六百年は明けた
午前二時起床
父・兄・妹達と神社參拜に出掛ける
長谷神社・鎮守様・白山神 ....
とてもしずかな夜です
そう感じ取る、
波立たない平静な意識があります

疼痛もしすがに続き
布団のなか、氷を噛み砕き
疼く肉に少しばかり耐えながら
真っ直ぐ進む時間という存在、
今はそ ....
ほんとうに、
たいせつなものは、
かたちを、
とらない、
いつも、
うしなって、から、
はじめて、
たとえば、
じぶんの健康のかけがえのなさ、
のように、
まるで病室の白いカーテン ....
くちびる 傷つけた
悲劇 風リクエスト
胸の花袋 甘く
眠りに掻きよせ
フィルム焼く
針の短さ 反転し

綴じた無限
欲しさを 感じ
渡した筈 粗い筆
子午線

透明なかざぐる ....
今この国の真ん中では
古いシステムにしがみついている奴らと
それを変えようとする奴らが闘っている
俺はその様子を
生活が染みついた煤けた部屋の
ヤニで汚れたモニターごしに眺めている
部屋の ....
午後五時になったので例のとおり
洗い物をして、米を研ぎ、ご飯を炊く
今夜は豚ロースと白菜の回鍋肉にしよう
冷凍の豚ロースのパックを水に浸けて
流水で解凍する、そして合わせ調味料を作る

白 ....
私には醜い部分もあるし、
私にもきれいな部分がある。
なので出来るだけ
醜い部分は出したくはないし、
きれいな部分を出したい。自戒として



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」こと ....
ご飯を炊くために台所に立って水に浸けた
炊飯器の内釜にこびりついたもち米を
人差し指の爪で掻き落とそうとしたけど
ダメだったので心が折れそうだった
半額の弁当を買ってこようかと思った

親 ....
田中教平/Kouさんのおすすめリスト(973)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある恐怖に就いて- 幽霊自由詩123-1-31
A_DAY_IN_THE_LIFE。―だれよりも美しい花であ ...- 田中宏輔自由詩11*23-1-30
human_being- 竜門勇気自由詩1*23-1-29
evergreen- ミナト ...自由詩423-1-28
冬の散歩道- 夏川ゆう自由詩123-1-27
※五行歌「天の自由だ」- こしごえ自由詩5*23-1-25
弥生湯- リリー自由詩4*23-1-21
※五行歌「思うことしか出来ない」- こしごえ自由詩4*23-1-21
美しく雪が降る- 山人自由詩10*23-1-21
つま先の先- 三月雨自由詩4*23-1-19
_虹- リリー短歌5*23-1-18
※五行歌「得たから失う」- こしごえ自由詩3*23-1-18
凛々と- ミナト ...自由詩323-1-14
バターの日- はるな自由詩623-1-14
戦争なんて怖くない- 紀ノ川つ ...自由詩323-1-13
檻人- soft_machine自由詩423-1-10
元日- 夏川ゆう自由詩223-1-6
公園- soft_machine自由詩323-1-5
跳ぶように翔ぶように- Giovanni自由詩423-1-4
#自由律短歌- 足立らど ...短歌4*23-1-1
お手紙- 初代ドリ ...自由詩423-1-1
坐禅- ホカチャ ...自由詩4*23-1-1
女學生日記_四十七- TAT散文(批評 ...123-1-1
このしずかにふかまる夜に- ひだかた ...自由詩522-12-31
病室の星より- 本田憲嵩自由詩7*22-12-31
さぼてん- soft_machine自由詩422-12-31
「ブルースのような毒のある詩を書きたい」- ジム・プ ...自由詩7*22-12-30
「料理のレポートと言論活動」- ジム・プ ...自由詩3*22-12-29
※五行歌「自戒」- こしごえ自由詩3*22-12-29
「改善と、補修と、そして復旧」- ジム・プ ...自由詩4*22-12-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33