夜の澄んだ空気にあてられ

街を歩いて湖畔に向かった

ざわめく気持ちに呑まれながら

歩みはただ疾さを増して


静寂の水面が鏡となる

自分の姿をそこに映して

湖島の闇 ....
秋とはいっても
今年の秋は

日替わりメニューで
夏を装い冬を装う

まるでド派手な
ファッション好きの女の子


じゃじゃ馬娘の
オテンバぶりに

つきあわされる人間たちは ....
寝ようと思う
見るのだろう 夢を
僕は誰かのことを思う感覚で
リモコンをしまった
グラスの氷が溶けた音が聞こえる
深夜 昔 出かけたクラブ
知らない誰かに 僕は
思いを話すこともなく
 ....
 新しい朝が来るのが嫌で、それは誰も理解しないことで、新しい美しい朝が、過去の自分を殺していくのは確実にそう、遠い過去に存在する幽霊みたいな自分が、自分の地続きだって、確証を持って言える?遠い未来に存 .... 我が子抱き強うなりたしスクワット 野に咲く花は可憐な娘の
胸に抱かれて摘まれて行った
可愛い娘は優しい男の
瞳に恋して嫁いで行った
若い男は愛と自由と
正義の名のもと兵士となった
愛しい娘に別れを告げて
若い兵士は戦地へ ....
最近ミスチルの曲を聴いていた
サブスクで聴けたからだった
カラオケに行きたくなった 久しぶりに
歌いたいと あの頃のように
僕は思ったのだ


そんな歌を口ずさみながら
腰を堤防に下ろ ....
俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きて死ぬ

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きていく

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっ ....
なにも、持たなくてよいと信じた

さまよえるあのころ、コーラが好きだった

忘れられなくない絶望、でも忘れず

むねのおくに刻み込む、勇気と信じて

あすを夢見ない現実に ....
いくつかの枝葉をのこして、花を切っていく。もっと沢山の花を咲かせるために必要な処理だ。
そして、わたしたちはまた違う街へきた。

これまででいちばん短い期間での引越しだった。短い春と長い ....
眠りについて

夢の世界が
扉を開くまで

さあ今日は
どんな夢を見るのだろう


小さな期待に

いつも
ちょっとした幸せを感じている

でも
夢はそんなに甘くはない ....
夜風に紙垂がゆれる

 一文字だけの汗

斜影のない自転車を追いかける

       金星はいつも金星で

見上げれば笑う檸檬の月

御前三杯酢をと乾く舌から 季節は巡り
 ....
10月15日(土)、
 少し遠くの図書館に行って、小説を借りてきた。陽だまりは懐かしく澄んでいた。小説からは、少しレモンの匂いがした。
(小雨の朝とは違う昼の光や、少し遠くに来たという身体の浮遊感 ....
 この頃は、多分軽躁状態だ。毎日が楽しい。けれど一抹の不安。
 今僕はふわふわ浮いていて、ほとんど喋り尽きるということがない。身近にいる母が僕のお喋りの一番の犠牲者になっている。僕は何時間でも喋る。 ....
千本の針を手ひどくかき回すような
天の裂け目から吹きこむ 風
ざらざらはしる 風

わたしもうす暗がりの午後を 呆然と
ただ呆然と
はいつくばって 見ていた

髪をおさえて耐えていた  ....
幼い頃からわたしは低能児だった。
小学生一年から六年までを通して通信簿は全科目がすべて1。
それだけならよかったが小学三年生のときだったか教室でみんながおとなしく勉強をしているときに
わたしは教 ....
路面が濡れている
静謐な朝

一晩降りしきった
雨の響きに

喚び起こされた
深い歓びと哀しみの輪郭が

街の八百屋の主人を透過し
街のコンビニの店員を抉り

そっと そっと
 ....
異邦の人、独り
高曇りの空、歩む

街、穏やか
涼風は吹き抜け

現に馴染んだ者達
群れをなし
秋の甘やかな大気に浸る

異邦の人、独り
平静に包まれ
高曇りの空を歩みながら
 ....
消毒液のかすかな匂いがする
毒の気配を消した
いい人がいる
ゆるやかにピアノを弾くように
その人が詩を語る
やさしく
  白い手で
    触れてくる
悪夢から覚めるように
わたしは ....
蛾も蝶も僕の中ではアゲハチョウ

引き分けの喧嘩で帰る赤とんぼ

眠たい正午ダンゴムシいじってる

時計の針がさしている虫刺され

踏んづけた蟻の数だけ怒られる

蜘蛛の巣に絡め取 ....
くそう、近所のスーパーが一軒潰れただけでこのざまだ。

歩いて行ける距離、安さ、おいしい肉海鮮。完璧だったものを。

実は近所にもう二軒スーパーはある、十分じゃないかな。

しかしおいしい ....
    
戦後から置かれていた古い水槽は
藻でいっぱいになっている
わたしたちの先輩はそこで深海魚を飼っていた
丁寧に
飼育の仕方の教本までつくって
鮟鱇に名前をつけていた
現代詩
と ....
星がめぐり
私が歩いてきた
春夏秋冬の道もまた
夏から秋に移り
今は冬へと向かいつつある

めぐる
全てはめぐるのだ
季節も命も
ただ自然の法則の基に

始まりがあれば
必ず終 ....
言葉しか、綴れないよと言っていた。その言葉すら、手のひらから逃れ。

この痛み、続くのは幾月か。病のなかに、ふと訪れる安らぎ。

階段を降りて、母と二言三言。犯すべくなき、領分があり。

 ....
あらゆる全部に値札がついて
かんたんに花をつむこともできない
ぴかぴかの看板を背負ってあるき
いちにち集めた小銭とひきかえに
やさしい、こまかい花を持ちかえる
世界はわたしを許したこ ....
中国ドラマで政敵を倒すために
毎日微量の毒を盛り
病死に見せて死なすというのが
わりとある
歴史、毒薬詳しそうだなぁ

中世と
あまり変わらないの
かもしれませんね
毒を盛られて
 ....
眠いのだ
嗜眠症というのかな
やたら眠くて
ごろごろと気持ちがいい
人間という生き物がしきりにわしの名を呼ぶが
すこし静かにしてほしい
悪いがきみたちが思っているほど
わしは人間に関心が ....
真っ暗なのは
見えないのではない
闇を見ている

無音なのは
聞こえないのではない
沈黙を聞いている

不毛なのは
生きてないのではない
死を生きている

広い視野と
 ....
内部から

現れ溢れる

言葉たち

色とりどりの
増殖する円の群れ

熱を帯びている、燃えている

交わり結び
捉えられ

ひとつのおおきな詩に溶ける
ひとつにひび ....
訳もなく
わきあがりうきたつ
午前のこの時間、この一時

わたしはひたすら
しずかなよろこびに貫かれ
無言でひろがる青空をみる

いつか、
この空の青みに
雷鳴が轟き
亀裂が走る ....
田中教平さんのおすすめリスト(941)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の湖畔で- 自由詩522-10-23
じゃじゃ馬娘- st自由詩722-10-20
夜の船- 番田 自由詩222-10-20
正しい間違い- 日々野い ...自由詩122-10-17
我が子抱き強うなりたしスクワット- 奥畑 梨 ...川柳122-10-17
When_will_we_know?- 板谷みき ...自由詩1*22-10-17
いつもの川で- 番田 自由詩322-10-16
ほんまによかった- 奥畑 梨 ...自由詩422-10-16
夜を、歩く- 秋葉竹自由詩222-10-16
メモ- はるな散文(批評 ...422-10-16
時間の真実- st自由詩522-10-16
晩秋- アラガイ ...自由詩16*22-10-16
日記、思ったこと- 由比良 ...散文(批評 ...722-10-15
羽化することのない痛み- 由比良 ...散文(批評 ...2*22-10-14
- soft_machine自由詩222-10-14
わたしが天才少年だったころ- 室町散文(批評 ...3*22-10-14
この朝の光景- ひだかた ...自由詩322-10-14
ツキヌケル、秋の朝- ひだかた ...自由詩722-10-13
降りやまぬ雨- 室町自由詩6*22-10-13
幼少期の虫についての記憶より- TwoRivers川柳4*22-10-9
ここにいる- りゅうさ ...自由詩6*22-10-9
鮟鱇(あんこう)を海にかえす- 室町自由詩6*22-10-8
旅路- 玉響自由詩222-10-6
自由律短歌雑詠(2022年9月)- おぼろん短歌4*22-10-6
秋桜- はるな自由詩922-10-5
クスリスク- りゅうさ ...自由詩222-10-4
神様は寝ころんでいる- 室町自由詩4*22-10-3
五感の深部- シホ.N自由詩6*22-9-30
ひとつのおおきな詩- ひだかた ...自由詩822-9-29
空の青み- ひだかた ...自由詩5*22-9-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32