これでいいのだ

言えばぶっ飛ばされそうな
木枯らしが吹く
秋の夕

僕は掛け値なしに
いいやつだった
それを知れただけで
俺たちは
満足なんだ

でも生活の問題は
据え置 ....
 ゲートマティの都市の夜を、僕は一人で歩いていた。
 この都市は、金、銀、玻璃、瑪瑙、琥珀、珊瑚、真珠、でできていて、つめたいようでもあたたかいようでもある。
 風鈴や、風で鳴る金属の調べが、ふと ....
少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待っていた。
男は来なかった。

少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待って ....
まさるの家で山羊汁があると聞いて出かけた
子供のうちは山羊の脂に中るということで
その場に呼ばれることはない
 
 

その時計の狂っていることを祈りながら
向かいの能登屋の蒸し器か ....
転覆してしまった
砕氷船は
海のど真ん中
沈んでいくよ沈んでいくよ

孔雀と戯れている少女の言う

夜陰の街並みを
大勢の南国の人々
ぞろぞろ歩む一方向に

あれは何?と少女に尋 ....
枯葉散り時の遠くに色忘る 🧸

無事もどり片手袋の旅終はる 🧤

狩りをする狩人のゐる壁画かな 🧌

あたたまるこころ手袋ふたつ分 🧤

三島忌やたまにミサイル飛ぶこの世 🚀

不 ....
鯖の切り身に湯をかけて 
霜降り ぱちゃり 血合い取り
砂糖と酒と水と鯖 生姜もいれて くつくつと

落とし蓋 煮汁が飛ぶのをおさえつつ

甘い蒸気よ 換気扇 
外に抜ければ 冬の街
 ....
雲のネックレスが引きちぎれて
空から雨の粒が落ちてくる
地面にぶち当たり
次から次へはじけていく

鼻を空へ伸ばすゾウが
必死で鼻息を吹き出すけれど
ラッパのような高音は出ない
なし崩 ....
引き裂き叩き付ける
〉ひたすら進行する時を〈
タタキツケヒキサク垂直瞬間、確かに在りて
光の帯を巻き舞い上がり舞い降りて
漆黒へ降り注ぐ 静やか光の動乱


闇が覆うのだ、
いずれ闇に ....
「うおっしゃぁぁっ!」われ親ガチャに恵まれり好きなだけ呑めるタフな肝臓

好きな酒 好きなだけ呑めるこの生は 輪廻においてまれなことかも
あめ色の
時が過ぎいく
この夕べ
意識は透明に澄み渡り
一閃する光の入射
瑪瑙の渦は時に呑まれ
西へ疾駆する黄金の馬

無上の浄福に魂の包まれ
静かさだけが降って来る
枯れて病んだ風景から、カリスマのような
白い雪が降り積んでいた、朝
明るみを帯びた、白の世界がはじまった

雪という表現がある
なぜか白く、昨日の事すらも消えている
冬がはじまるという ....
センソーはヨクもワルクもヤメルにカギル だってツギにはボクのクニかも ふつふつと常に何かを渦巻いている
それを
戸棚に仕舞った
そして
それは大人しく仕舞われた。
戸棚にあっても
それは
ふつふつと何かを渦巻いていた
のり弁の米だろ 多分 Tシャツを七分丈へとかえているとき

婆さんがワン・ツー・スリーと犬に言う 逆光だけど信号は青

ディランかけ掃除をしてる いつの日か目覚めない日が来ると思った

 ....
カフェの中というのは、不思議な空間だ。そのついたテーブルは自分のものではあっても、同時にそのカフェの客のための場所でもあると言えた。カフェ全体は、街とは隔てられた場所でもある。そこは店であって、通行人 .... 思い続ける力
自らの
分の
ペースで
行こう
細々と、若い店員さんが
説明をしているうちに
柔らかな駅前には
ほんの少しの
路線バスが集まっていて
その人たちにも何か
美味しいと言ってもらえるような
ご飯を食べさせてあげたかった ....
私の胸の奥の柔らかいところに
靄がかかって痛みが走る

肺を潰されていくような錯覚に陥り
呼吸が出来なくなり
次第に息は浅くなる

同時に脳内でガンガンと
後悔とか怒りとか悲しみとか
 ....
岩隠れ、{ルビ永遠=とは}に{ルビ天陰=ひし}けし岩の下蔭に、
──{ルビ傴僂=せむし}の華が咲いてゐた。

{ルビ華瓣=はなびら}は手、半ば{ルビ展=ひら}かれた{ルビ屍骨=しびと}の手の{ル ....
生きていることは、何かを思わされることで知るのだと思う。知っていることだけらけならば、生きていることそれ自体が面白くはないだろう。そんなことを考えていたのだ。太陽光のような、LEDの光の下で。実際、扱 .... ごくわずかな夢を
耳の奥に忍ばせて
刃物のような隙間から
差し込む初冬の風を聞いている

秘密の事柄を数えながら
横向きになって
枕の上に頭をのせている

複雑な過去を持つ
枕の血 ....
{ルビ孤閨=こけい}の痛みに耐えかねて 真夜中 菓子焼くキチネット
はちみつ計ってバタ練つて お粉がタルクでないのがつらい
蜜と油にあまくなめされ しっとりひかる 此の両手
貴方のくちにさし ....
根底にあるものは確かにあるのに。表現するまでにとてつもなく時間が必要なのに対して。いつまでも付きまとう札。レッテルでもいいし名札でもいい。私にはまだまだかけそうにない、題材が山のようにある。自分にとっ .... ロスジェネの
 ....
宇宙旅行に
何億円もかける
必要はないよ

死んだら嫌でも
地球から離脱する
無一文で行ける
シン・宇宙旅行が
待ってるよ
冬を編む音が聴こえてくると
祈りが近い
夕暮れが愛おしい
(行かないで)
熊ノ森のはずれにあった
馴染みの毛糸屋は
廃業してしまったらしい
けれど
絶望するにはまだ早い

めぐりめ ....
「オータム・ポエム 山形産アスパラ菜」
そう書かれた袋の中身はすっかりしおれて
50円でワゴンに積まれる
なんじゃらポエム
どこじゃいポエム
敗けたよ思わず何束も買ってしまった
お前さんは ....
昨日の末から断続的に
小さな一年間があり
天気の名前を作って
折り畳んでいく
優しい、誰かのために
二言三言の伝言と
朝用の傘を残しておいた
雨の中身が水になる瞬間の
映し出さ ....
子守歌がきこえて
野は秋色にひらけゆく
かなたを渡るひとひらの雲
古き心のなつかしさ……


夏のかたみに置き捨てられた
小さな竪琴を奏でてゐるのは
優し気にうなだれる草々 ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1155)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隙間風- りゅうさ ...自由詩423-11-29
兜率天- 田中教平自由詩423-11-29
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gastronome_21-30- AB(な ...自由詩523-11-26
深紅のスカート- ひだかた ...自由詩7*23-11-26
混ざらぬ色のままで- 森田拓也俳句9*23-11-26
作りすぎたのよ- 短角牛自由詩8*23-11-26
白鍵- 木屋 亞 ...自由詩323-11-26
詩想38〇前提としての〈死〉に_五行歌、借り*(改訂)- ひだかた ...自由詩423-11-25
うわばみと親ガチャ- 花猫短歌3*23-11-25
夕べの鼓動(改訂)- ひだかた ...自由詩3*23-11-25
雪はいつも白かった- 山人自由詩8*23-11-25
熊と自動車事故と降雪も気になるけれど- 板谷みき ...短歌2*23-11-25
渦巻き- 紅茶猫自由詩1*23-11-25
Xやフラペチーノなど- 田中教平短歌3+23-11-24
M街のカフェで- 番田 散文(批評 ...223-11-24
※五行歌「思い続ける力」- こしごえ自由詩4*23-11-23
冬支度- たもつ自由詩523-11-23
嫌なことがあったとき- 愛心自由詩323-11-22
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩7*23-11-20
失われた時間- 番田 散文(批評 ...223-11-20
枕の中身- 山人自由詩5+*23-11-19
アップルパイ- 花猫自由詩6*23-11-19
うすっぺらい- 武下愛自由詩6*23-11-18
一人工- TAT短歌223-11-18
シン・宇宙旅行- イオン自由詩2*23-11-18
もこもこ- そらの珊 ...自由詩10*23-11-17
オータム・ポエム- 松岡宮自由詩623-11-16
躓き- たもつ自由詩723-11-15
竪琴_(旧作)- 石村自由詩8*23-11-14

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