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──献杯の酒を飲む夜に

  * * * 

高校三年生の頃、僕は恋をしていた
あんなにも好きだった娘(こ)に
教室で話しかけることもできず
震えながら・・・告白しようとした
夏 ....
女のお尻は男よりも丸い
僕に耐えられぬ、痛みをも知るひとよ
あのなかにはもしや
青い小さな惑星が回っているやもしれぬ
旅先の温泉の
露天風呂から上がり
室内の入口で
横を向くと
だだっ広い温泉プールがあった


どぼん、と入り
ぴょんと跳ねれば、ふわり
もうひとつ跳ねれば、またふわり
さらに跳ねれ ....
久々にひとり旅で、箱根の宿の土産コーナーに
指でたたくとんとん相撲があった
――九才のダウン症児とやったら 
  お相撲さんをつまんで、ポイだなぁ…

翌日、小田原城の中には
玩具の刀がキ ....
わなわなふるえる
ひびの、よろこびかなしみよ
それがこの世のさだめなら
汝のコインに息を吹きかけ 

明日の行方へ、投げてやれ!

くるくると…裏表見せる
放物線のその先は
道 ....
ずっこけて、転がって、這いつくばっては
立ち上がり(瞳はぎらりと、ぎらつかせ)
またずっこけて、膝擦りむいて、血糊を
なめ、それでもまだ夢を見て、今宵の夢
を見たくて ―この世界に恋がしたくて ....
今宵、記憶の薔薇は咲く
紅い 紅い あの花が

安易なラブソングは好まない
とか
僕はほざいていたけれど
所詮この世は男と女

今宵、記憶の薔薇が咲く
紅い 紅い あの花が  ....
特別支援学校に通う
息子が二年生の
ある夜
初めて妻に打ち明けた

ダウン症告知のあの日以来
息子について後ろ向きなことは
もう決して言うまいと
心に決めていたことを

語らう夫婦 ....
旅に予想外はつきもので
おどろかないってのは無理な話でも
おどろかないフリを
演じる役者でいたい

遠い旅先の雲の中を
突き進む
空の機内で思う

――友よ、願わくば
  日々の旅 ....
足立らどみさんの服部 剛さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
……とある蛙さんへの手紙- 服部 剛自由詩1123-11-1
ある夜のメルヘン- 服部 剛自由詩721-9-3
温泉プール- 服部 剛自由詩421-7-22
日々の土産- 服部 剛自由詩421-7-4
道しるべ- 服部 剛自由詩421-5-28
詩人達の夜- 服部 剛自由詩720-9-20
薔薇の声- 服部 剛自由詩420-2-24
言葉のボール- 服部 剛自由詩319-12-19
Good_Luck- 服部 剛自由詩319-7-6

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