キコキコと
錆びたママチャリは
軽く悲鳴をあげながら、重い雲の下を走る
襲いくる粉雪を押しのけ押しのけ、よたよたと走る
今日はどうしても、
この有権者を会場へ連れて行くのだ
....
雪降る
神戸ポートアイランド
退院する夫を迎えに
土曜は
車が少ない
フロントガラスに
吸いこまれてくる
雪の花
淡く霞む
道も景色も
うんと広々
車線変 ....
「立春前」本田憲嵩
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=395253
作者は「春の象徴」として蜘蛛を選んだのではなく、
ただその瞬間、自分の情緒を投 ....
{引用=
みぞれと呼ぶには、儚い白い粒子
海峡を冬景色にかえる
流木の積もった雪をはらう
歩き始めた息子の手は、
疑いを知らぬ 温もりで
もう一人の赤子は、腕のなかで ....
陽のあたる
名前も知らない神社のわき道
側溝を覆い隠す熊笹の
枯れて葉の縁が白くなる隈取りに
春へうつろう植物の
地力を感じてたのしくなる
ぽつねんと浮かび
ふいに消 ....
あなたの話を聞きに来た
十円ハゲを年中消せないまま
走り続けた、あなたの話を
人だかり
拍手があなたを招く
わたしは 後ずさる
マイクをとり口をひらく ....
恋をしたんだ いや、恋に落ちたんだ
それも違う 恋に襲われたんだ
優しい天使に 襲われたんだ
そんな言い訳なら 少しは伝わるでしょうか
あの時、私が抱いた恋は
トゲの無い薔薇でした ....
日射しが強まり、ポタポタと雪が溶けて
ゆき、ようやく春がやってきた。
窓に打ち付けられた板を父が外したら、
部屋も目隠しを外したように、暖かい光が
入った。
土は肥料の臭いを纏い、
沢の ....
草の生えたところに生えた木
まさに望遠鏡であった
花図鑑を聴きながら
また、あの子の木漏れ日があたる公園にて
過去はない もうない あったところで なんもない
ロマンだっ ....
マヤ・チャウドリー
マイ・レズビアン・デート、バイ・シャロン・ストーン
わたしのポケットには石が入っていて
海の波が、わたしの足首にかぶりつくと
わたしは溺死するかもしれないわ ....
節分の豆まき用の
落花生
結局
「鬼は外 福は内」は
やらずに寝た
今夜
ウィスキーのアテに
落花生
パキッと割ると
左右に分かれて
一個ずつ
なんだか
悪 ....
心って、
本当はきっと海でできているんだ
凪のように穏やかで温かな日もあれば
荒波ですべてを飲み込んでしまう日もある
陽の光の声にきらめいてみたり
曇る空の色に染まってみたりする ....
学校帰り、町に一つしかない音が出る横断歩道を、
わざわざ渡って帰ろうとしたら、横断旗が誰かに
盗られて無くなっていたのでがっかりした。
通学路は神社の山を横に見て、帰る道には線路が近い。
金 ....
わたしの中の“きれい”をかき集めて
詩を綴る
さざんかはもう終わりだけど
蝋梅が満開であること
梅の花が薫るなんて
初めて知った
ささやかな感動
散るさざんかも美しい
最後まで ....
にじが みえるんです
人には にじの輪郭があるんです
オーラでは ないんです
夕刻か朝方の影の長い時に
人影に にじがにじみます
だれもが にじを まとっています
オーラみたいに人それ ....
物価と引き換えに
従うことを強いられるだろう
逆らえば
この世から消されるだろう
嘘のような現実が
もうすぐそこで
息を潜めて待っている
僕はまだ
死にたくないけれど
どの道死ぬ ....
雨に打たれて
風に吹かれて
私は流れゆく時を
泳いで、泳いでゆく
なつかしい
夏の匂いのする
青魚の一匹
陰謀めいた色で恋を仕掛ける
アナログの仕草でデジタルなフレーズを
口元へ
Game 最初の駆け引きはスリルで
Love 本気を見せたらルール違反
君の枕元に伏線を張って
夢の奥まで ....
それは風に揺られて突然やってくるのでした
体内花粉止めカップから溢れそうです
攻撃目標は主に目と鼻です
痒くて我慢できません
鼻水は止まらず
ティッシュ ....
空がしろい
すいこんだ冷気が
肺の中で氷の花を咲かせる
灰色の細い梢
音もなく羽ばたいていく黒い鳥影
半分凍ったお池で
蟻がスケートする
泳ぐ金魚はめまいに似た残像
時はふりつもる ....
六花(りっか)舞い落ちて来た
遠い空から
しんしんとしんしんと降りつもる
太古の涙の結晶は
悲しみ
よろこび
さまざまな思いや気持ちを
ふくんでいる
ああ、六花(りっか)ほほに解(と) ....
お月さんよう
なあに
奥歯なんて抜くんじゃなかったよう
なんで
まだ痛むんだよ
それで
子泣き爺だよう
なにそれ
泣かないよ痛みくらい
えらいわね
泣かないよう悪口にも
強い ....
僕は僕を許してないけど
君は君で生きてるんだろうね
君は僕を許してないけど
僕は君で生きていて
それでも僕は僕で生きてるんだ
僕の知らないところで
きっと君は自虐しながら、
それ ....
風が金管の旋律になって
とうとうと胸を揺さぶり
東の空を見あげると
青白く輝くいちばん星
電線の陰が夕闇に消える
鈍色の舗道
星になれない
タワーマンションの窓 ....
朝、
スマホに
目玉焼きを
載せ、
すりおろした
人参みたいな気持ちを
他人事の
引き攣った笑いで
軽くはじく
寝癖のついた宇宙服を脱ぎ、
縞々の制服から
パジャマに着替える ....
縮れた髪がカーテンみたいに遮ってる
全部見えるけど、全部は見えない
例えば君の涙目とか?
睨みつける君の目から
逃げ出してトイレに座る
ああ、尻が暖けぇ
綺麗な便器をもう一度綺麗に ....
{引用=
― 大人になったら、
雪になって
母さんのように空を
飛びたい・・・
}
粉雪が舞う
雪ん子
少女は、眩い銀の髪、
白い肌が愛らしい子に ....
生きるのがつらいけれど
死ぬわけにはいかない
なぜならば
私は命に生かされているからだ
「命は生きたがっているのよ」
・
こころの
冴えかえる闇の
静かさに
耳を澄ますと
....
ランチタイムを
だいぶ過ぎたお店
無性に
食べたくなった パスタ
語り合う
二人の女性のほか
誰もいない
海老と
ブロッコリー入りの
トマトクリームパスタ
だ ....
僕はビビリマン
気がとにかく弱い
ビビリマン
想像の世界ではいくらでも活躍できるが
どれも現実には実行できない
失敗したら?
バカにされたら?
成功するは ....
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