記憶は残酷
記憶は あいまい
ついこないだのことも
もう遠い日の出来事
低い声の鳥が枯木の上で囀っている
あんなに立派な樹木でも
さいごは枯死してしまう
むなしく心を費やして些事にこだわ ....
 急な傾斜の小径をのぼり切れば
 大きな旧居の横手に広がる
 段々畑が見えてくる

 金網のフェンス越し、
 至近距離で咲いているアザミへ
 iPadのカメラを向けてみる
 うつし世の碧 ....
廊下。背中にも
季節があると知った
椅子の無い陽射しが
窓から海へと降り注ぎ
穏やかな陰影の様を作ると
雑学を語り終えたかのように
わたしは鉛筆を一本
また一本と折っていった
 ....
そう きみと二人
菜の花畑の向こうに碧い海を眺めたね
遠く水平線には洋紅色の貨物船が浮かんでいた
固く手を握りしめ
明日の行方を占った

きみの{ルビ華奢=きゃしゃ}な肩を抱きしめながら
 ....
上手く書こうとするから
嘘ばかりを書いてしまうのだ
詩が書けないのじゃなくて、
それが本当の理由なのさ

嘘なら嘘を吐き通せば良いだろうし、
ことばを飾るのが嫌なら下手でもかまわない
ど ....
 腰を落とすと左右に揺れる

 落ち着かせようと左足

 立ち直ろうと右足に

 バランス取ろうと

 慌てふためく自分の体

 思い通りにはならない

 あなたの心

 ....
地下鉄の入り口付近
巣を作り羽根を休めるツバメの親子
親は子を巣の内側に入れ
自分は外側端っこの不安定な場所で
羽根を羽ばたかせ
必死に巣と子供達とを守っている
黒いつぶらな瞳を時折瞬きさ ....
{引用=さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れ ....
ふしあなから
花と人の裏腹を
垣間見る

ふしあなから
空と嘘の寸劇を
盗み見る

ふしあなだから
肝心なものは
何も見えない

ふしあななんだから
見えていると言う
 ....
いやな詩人が出る季節になってきましたね、プシューッとひと噴き!
これで、あなたのいやな詩人を完全撃退できます。

この詩人は
ほかの詩人とはほとんど付き合いがなかったので
ほかの詩人ほど ....
磨かれた廊下に深海魚たちがゆらり
ゆらゆらとゆっくり泳ぐ
深い眠りに就いているのか
夢をみているのかわからない
天気予報では明日は雷雨
深海魚には予報も関係なくて
廊下をゆらゆらと泳いでる ....
「君の名は。」

 
 {ルビ秋=アキ}といふ選手の名知りボディビル


「バック・トゥ・ザ・フューチャー」


 どん兵衛に五分待たされ秋愁ひ


「羊たちの沈黙」


 ....
昨夜は皿のような月が出て
そこにおだんごが乗ってたら
なんて
月を手のひらに乗せてみる


だいすきだよ
だいすきだよ


あなたがくれた
とうめいな指輪
くるくる回っている
 ....
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった

明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
 ....
難波から紅いひのとりに乗って、
ひとり険しい顔で電光石火へと向かった
本店は広島にあるのだけど、
東京と名古屋にも店があったのだ

鉄板に載った人にやさしくは、
贅沢にも肉の量がダブルで
 ....
きょう
新しいディスクマンを買おうと思って
河原町に出たのだけれど
買わずに
四条通りのほうのジュンク堂に寄って
自分の詩集がまだ置いてあるのかどうか見た。
一階の奥の詩集のコー ....
十年前、なお思いだすと、古い教室の、とびらのむこう、鳥のなき声がかなしげにちくちくと鳴いている。
手でつかまえたすずめ、元気よく教室の窓のそとへ、飛びゆく。
なお、
わたしがかなしげな目で、先生 ....
いつからだろう
積み上がっていく喜びが
積み上がってしまう寂しさに
変わったのは

こころもとない
ケイケンとジッセキの上から
辺りを俯瞰できる大人なんて
いるのだろうか

今 ....
 今では見られなくなってしまった砂嵐

 窓を打つ風もなく

 走りさる車の足音も聞こえなくなる

 静かだ

 刺激を感じる音が欲しい

 懐かしい乾いた響きが流れてこない
 ....
日本に🇯🇵原爆がおちたとき

わたしのこころは病気になった。

放射脳は私のこころを苛ます。

放射脳とはわたしのこころ、あなたのこころ、

放射脳を憎む放射脳のこころ 。
俺は 彷徨って い る

ついさっきまで
タイのスクンビットで
トゥクトゥクの屋根に乗って、
シェラトンから
中華街を目指していた

夕べは 
カオマンガイを喰ったが、  ....
秋は自我を失いそうで嫌い
忘れ去られた道へ
意識が旅をしたがって
いつも戻ってこれない気がする

私を探すのは
私を見ているのは

月だけだ
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
ミッちゃん今日はオシャレさんねえ
と言われて、わたし、いま、飾り立てためんどりの気分
髪につけたピン留めをとっさに外した
ステイションがあって
その中にもう一つ
小さなステイションがあった
よく見るとそのステイションは
生前の父だった
 
ステイションは小さかったから
出発する列車も
到着する列車 ....
虐待があるのは知っています
客待にしてみましょうか

タロウさん、お茶が入っていてよ
毒入りだったかーっ

狐の嫁入り
いつ致したかもわからぬ電光石火

お父さん、寂しいよ
わけの ....
空が近い午後だった
外階段を雲が飲み込もうとしている
看板の灯りが何とか支えていた
バスを待ちながら考えたが
ここはバス停ではないので来るはずもない

グッと上腕に力を入れると血管が目を覚 ....
 
 氷鳴る
 グラスの縁に刺さっている
 大きめなカットレモン
 摘み上げて絞れば
 目にもこまやかに射しこんでくる
 濃度を増す酸っぱさ

 其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
  ....
荒縄で首を吊るされて、
いつでも蹴とばせる踏み台に立っている
渇いた唇には砂粒がひっついて、
処刑を見るために大勢の人だかりだ

この町を仕切る保安官に
貴様が法律ではない! と怒鳴った
 ....
朝顔や手の届かざる空の紺

コスモスは風に倒され起こされて

{ルビ身体=からだ}より影長くして{ルビ飛蝗=ばつた}とぶ

かぼちゃ煮る母ゐる今を大切に

虫の音は心安らぐおまじなひ
 ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(2800)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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秋あざみ- リリー自由詩8*24-11-4
雑学- たもつ自由詩624-11-4
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バランスボール- 佐白光自由詩3*24-11-3
幸せの巣- 栗栖真理 ...自由詩124-11-2
ゆめに- ryinx自由詩11*24-11-2
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誕生日- 夏井椋也自由詩12*24-10-22
真夜中の砂嵐- 佐白光自由詩2*24-10-20
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幽霊はワープする- atsuchan69自由詩15*24-10-19
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