私は今から立ち去りますって
宣言する必要あるか?
押し付けがましいったら
ありゃしない
人知れず
静かに消えりゃあいい

「どうか私を探さないで下さい」

そんな書き置き残して行った ....
糸切り歯がとても尖っていて噛みつかれたら痛そうだった

あんまり見ていると怒るしすぐに横を向いた

彼女は器用に三角をくるっと畳んで口に放り込む

かみさまはきっとそこまで暇じゃないか ....
色とりどりに囲まれて
瞼を閉じている

ここは砂の城で
うみねこが足跡をついばむから
来た道も忘れてしまった

言葉は
その時だけのもので
振り返っても、目を凝らしても
形にはなら ....
透明な砂地の樹が倒れ
枝が根に 
根が枝になり埋もれている
影が打ち寄せ 去ってゆく


空の名札が剥がれ
旋りながら落ちてきて
やっと捕らえることができても
暗 ....
ガチョウとカチョウが争っていた
ガチョウは俺はカチョウだと言った
「部下が4人いるんだぞ」
対してカチョウは俺だってカチョウだ
「家族が4人いるんだぞ」と言った
どっちもどっちだが
部下と ....
仄か香に埋もれてしまいました
夢うつつのなかに
鬱々と引きずり込まれてしまいました
湯に足を取られたかのように
ゆるゆると絡め取られて
沈んだ湯のなかから、見上げたそらは
金の産毛 母さん ....
食べそびれたナッツケーキ、午後は乾いて吹き飛んで
月や夕陽に紐をつけて散歩させる毎日わたしたちは
もちろんその暇があればすぐ殴りあう
どうしていまごろあなたはそんなに

犬たちの、猫とは ....
届けたい想いを腕の中で
温める仕草は天使みたいで
何も言わずに微笑んでいるのは
声に出したら消えてしまうから
愛は未完の方が美しい
猿のくせに
狩りをして
小型の動物を
バンバン喰うらしい
バナナやっときゃ
大人しいわけでもなく
人間だって襲われるそうだ

年取ったら
みんなオリバーくんみたいに
でかくなるって ....
スツールに置いたスタンドライトの明かりが
薄い紙を透かして
褪せた文字を
一ページさきに触れた指の影に落とす

あてどもなくゆれ 、よぎる
ライオンの夢



眠りが獲物と結 ....
「ゴメンナサイ」
「ゴメンナサイ」

相手の顔も見ず
こうべを垂れて
吐き散らかす
「ゴメンナサイ」は
届こうが
届くまいが
本当は気にしてなんかいない
大量生産される
お気楽な ....
空にはもう
手が届かない



真夜中、
潤いが消失した部屋で
繰り返し観たものは
果てしない砂漠での蜃気楼、の夢

瞳を覆う
色が無い眼鏡の、曇りをふき取っていく
余分なもの ....
粉を追えば裏切られ
塵を追えば打ち捨てられる
わたしが蝶に着くはずもなく
蝶がわたしに添うはずもない


わたしには有り
わたしには無い
表も裏も
透り たなびく
 ....
かけるくんは
呼ばれてもいつも返事をしない

返事だけではなく
一言も喋らない
いつの頃からだろう
皆がどんどん言葉を覚えて
いろいろ喋るようになって
かけるくんの言葉がないことに
 ....
ミッションの合間に 、ウォツカで居眠りする
宇宙飛行士の寝息が
聞こえる
冬空の下

震度2弱で
きっと倒壊するアパートメントで
きみのお腹に手をあてると
豊かなかわいい水の流れを ....
猫でも
星の王子様でもないから
突然 行方不明になったり
ふらりと舞い戻ったり

渡り鳥に話をつけて
よその天体までひとっ飛び
旅してみたりもできないし

自ら死期を悟る事も
でき ....
   
 生きたまま花の化石になりたい
 という少女がいて
 街は、霞のようにかすかに
 かそけく 輝いているのだった

 ちちははの眠るやわらかな記憶の棺たち
 少女は母似の瞼をとじた ....
燦 とひかりが降り
彼の中の森がめざめる
その肢体が
若枝であり
清流であり
薫風である彼の中の森が
その数多の瞳を
つぎつぎとひらいてゆく

きらめきをこぼしながら
鳥たちが飛び ....
  眼窩から此方側へ延びている廊下に沿い
  雨に濡れた数人の男たちがワツワツ歩いていく
  それほど速くもないしそれほど遅くもない
  私は三和土に置かれた長靴を先刻から見ている
  ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった

寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると

夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ....
紅の夢が輝く
こんな夜は
鮮やかな黄色のワンピースを
翻して淑女が踊る
蒼い月の冷たい闇が広がるけれど
緑萌ゆる朝は遠くない
だからさあ出かけよう
爪の先に光の雫を忍ばせて
あなたの裏側が
見えるから
ろくでもねえ奴だって
分かるから
「早く死んでね」って思うの
それは偽らざる気持ち

交差点を渡ろうとしたときに
猛スピードで右折してきた
2tトラックに ....
とぐろを巻いていた竜が
私に向かって来たとき
私は、白いガーベラの束を右手に掴んでいました
空は白く濁っていて
地面は、乾燥し、砂の美しい模様が遠くの方まで続いていました
左斜め上の方から、 ....
道は大変蛇行して居た
雲を耕して
鼓を打てば
出て来るわ出て来るわ
イヤフォンを付けた豚が
天狗の仮面をかぶって居る
目覚まし時計が鳴った
鴎が飛んだ
蛇行して居る道は
雲へと続く
 ....
愛されないとわかると
憎まれる行動を取るようになる
愛されもしない憎まれもしないことが
一番耐え難いことだから
絶望は
自分を轢死体へと
誘うだけだが
希望は
自分に無駄な生命力を
与える一方で
他人を疲弊させ
困窮へと導く

しかも絶望と希望とは
背中合わせであり
昨日まで
生きるため ....
この町には海がないから、手放せない荷物だけ持って町から出よう
沈黙という会話のなか、星屑が空へと降っていく
海に向けて言葉を投げるあなたは、いつかの朝日みたいに輝いていた
地平線から、ひかり ....
引かれていくあかい線の上を
滑車がぎしぎしと音をたてて
垂直にのびた紅い柱
あそこはかすんでよくはみえないのよ 天のずっとそのうえ
いくつものあかいたいよう
あかいうみに染めたまち
あそこ ....
海のなかでしか光らないものが、夜空で輝いている。
「月が綺麗ですね」と、雲ひとつない夜に言ってみる。
家に帰って、海のようなベットにダイブ。暗闇のなかでしか光れないものがあって、眠りのなかでだ ....
綺麗にするぞといきまいて
部屋の掃除をしてみました
どんどんどんどん捨てていくと
いらないものの多さに驚きました
どうして私は買ったのだろう
いらないのに
ためこんだのだろう
その時の自 ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(1814)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世の中そんなに甘くない- 花形新次自由詩217-1-20
彼女ピザ食うときすごいブスになるの- カマキリ自由詩217-1-20
別離- 自由詩7*17-1-20
ひとつ_海辺- 木立 悟自由詩1017-1-20
ガチョウとカチョウ- 花形新次自由詩117-1-18
仄か香り、人- 水菜自由詩18+*17-1-18
どうしていまごろあなたはそんなに- はるな自由詩517-1-17
沈黙の翼- ミナト ...自由詩317-1-17
チンパンジー嫌い- 花形新次自由詩117-1-16
よぎる- 末下りょ ...自由詩8*17-1-16
「ごめんなさい」- まいこプ ...自由詩517-1-15
微熱砂- 小林螢太自由詩16*17-1-15
ひとり_器外- 木立 悟自由詩417-1-15
かけるくんの空- 深水遊脚自由詩9*17-1-15
ラブチュッチュ- 末下りょ ...自由詩4*17-1-12
薔薇の傍に__(サン・テグジュペリ氏に敬意を表して)- Lucy自由詩17*17-1-11
花の化石- 白島真自由詩28*17-1-10
森のロンド- 塔野夏子自由詩7*17-1-7
長靴- 草野春心自由詩417-1-7
あかるい森- はるな自由詩817-1-7
出で立つ- 坂本瞳子自由詩2*17-1-7
裏見ます- 花形新次自由詩1+17-1-6
- 水菜自由詩4*17-1-6
豚とチーター- 間村長自由詩417-1-6
無関心- ホカチャ ...自由詩217-1-5
首括れ- 花形新次自由詩1+17-1-4
海はいのち- 水宮うみ自由詩3*17-1-4
- 水菜自由詩3+*17-1-3
きらきらひかる- 水宮うみ自由詩1*16-12-31
影分身- 朧月自由詩416-12-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61