想い出したように
鳴る

風鈴が
躊躇うように

あなたが
幼い頃の話をする時のように

鳴る
風鈴が

逃げる風を追い駆けようとして
諦めたように

鳴る

あなた ....
 人混みに向けて無意識にシャッターを押している

 晴れやかな笑顔で闊歩している人々

 歩いているだけで苦悶の表情

 太陽の光を避けながら速足で軒下を駆け抜ける

 二度とない ....
あなたが好きな

あなたが教えてくれた曲たちは

夏の太陽みたいな陽気さで

とぼけたような気軽さで

悩みなんて欠片も感じさせない

まるで あなたのような

悩む前に放射し ....
冬場も薄着で、
寒くないのですか? あなたは
って言ったら、
年寄りには寒さも暑さも同じこと
って、返されたけど、
人間も体温に近い毎日が続けば朦朧と蟻になる
体感以上にあたまのことだ ....
 {ルビ花=はな}の{ルビ輪郭=りんかく}は
  {ルビ鋼鉄=こうてつ}のようでなければならぬ 
                                         
       ....
全部夏のせいにして
逃げてしまおうか



あのひとが
優しく笑うものだから
わたしは素直に頷いた


     遠くへ行きたい

そんな想いが重なって
わたしたちは
手 ....
この告白が親不孝だって分かって尚
書くことにする

不安定な家庭で育っても
不安定な人間にならないように
必死にしてるのが俺の誇りだ

嫌な人間関係に揉まれても
嫌な人間にならないよう ....
何でも吸い込む掃除機を
神様は創った
掃除機はゴミを吸って
小さな虫を吸った
動物を吸って
人を吸って
夕暮れの街や
朝焼けの海を吸って
地球を丸ごと吸って
星々、そして宇宙 ....
今日は七夕

夕食後のお茶請けに

水饅頭を買ってかえる

点てたお茶を飲み

水饅頭をのせた皿を持ち上げる

「カエルの卵の大きいやつみたいだね」

食べ終えた隣の人が言 ....
 西風が吹きつける
 白い塗装の剥げかけた
 木枠の窓

 嵐の前の雨が胸をつき
 かえるべき場所を見失った心は
 ぐるりぐるり
 過去の幻をめぐるだけで
 固くなる

 あなたは ....
真夜中、夜に目が覚めた。
凄々まじい羽音に起こされた。
はらっても、はらっても
黒い小さな塊が、音を立てて
いくつも、いくつも纏わりついてきた。
そういえば、ここ、二、三日とい ....
しゃんとしんしゃい。ばってんじゃなかと。わかっとっとないば。しゃんとしんしゃい。まんますすまんね。ぎゃーけだけにはしゃんとしとかんばよ。わからんないば。ききんしゃい。きかんとがいかんとじゃなかと。しら .... 眠れないから針を投げる
夜がナマズみたいに口を開けてる

忘れた頃に届いた手紙
still love you.なんて
文末に軽く添えやがって
こっちは本気だったのっ!

白くなった ....
ネガティブ思考で何時も愛を求めていたね。恋に恋してた時があったね。ずっと答えが出ないままでいたね。私はとがっていたのかな。今では芥子粒の思い出でしかない。砂を両手で抱えて。隙間から抜けては手に残ったフ ....  
 京阪電車の線路沿い
 車道を跨ぐ電線の五線譜に
 音符が一拍、陽射しで霞み
 黒い羽をひろげて飛びたった

 窓越しに流れる炎昼は
 人通りもなく
 『割烹あんど喫茶』の看板を掲 ....
あなたは夏のよう
夏というだけで モチーフ テーマになれる
純粋培養した笑顔は季節そのもの
夏の花は熱く咲くから
明日の朝まで待てない 手を放して踊ろうよ


お腹まで響く雷鳴は 大 ....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
このみずに
こだますだましへ
うつりしへ

あまたあまた
ひとつもないのに
あなた自身、世界の全てが真っ黒に染まったとしても。私は何時もあなたを明かりだと思ってるんだ。星を繋ぐと思い出が光ってるんだ。そこにあなたが居なければ。私の一部は欠けてしまうんだ。世界の一部が欠けてしま .... 十代の頃

ドラマで見たもどり橋と

一条戻橋は全く違うものだった

私が見てみたいと言ったから

連れてきてくれたけれど

逢魔ヶ刻  

短い夕立ちの後

蒸し暑さ ....
いつまでも
想い出にならない夏

痛くもなく
ただ痺れていただけの夏


ぽとり


昨日の端から
呆気なく零れ落ちたわたしは
黒い服を着せられ

どこかが
痛いような顔 ....
 掴み切れていない一瞬

 逃している瞬間は数えきれない

 躊躇してしまう

 怖気ずく弱さ

 踏み込んだ先を思い浮かべてしまうからだ

 恥をかくこと恐れづに

 そ ....
 化粧水を浸したコットンパフで
 やさしく押さえる目元や頬に
 いつのまにか
 またシミがひろがっている

 ささくれ立つ気持ちの
 燃えのこる夜
 シーリングライトで照らされる
 ....
白い紙の上に


何も書かれていないのに


私の声が 

吸い込まれていく

そこには 

始まりも終わりもない


ただ沈黙だけが広がっている

光のような白に見えて
 ....
庭先に咲いていたのはほおずきの花
日常からわずらいを引き算したような
うすい黄色の小さな宇宙
秋になってそれは赤く実籠る

ほおずきの実には毒があり
かつて堕胎するために使われたと知ったの ....
 騙される人はいつも同じ

       ── どっかの人







しょうもない未知の予言にうんこする 💩

嘘つきが金を儲けるスピリチュアル 💸

ピンポ〜ンとエホ ....
るーるー、カチ・カチ・カチ・カチ・
うめくようにきつく、くぐもった、湿る声で許しを請う、どうして?、静夜のからくり、まだ内側を掴んで離せない、風が占める、時は鳴り続ける、果てる波と砕ける{ルビ過去= ....
怒りへの心掛けを知りたい

ほんの些細なことに

火が付いたように激怒する人がいる

何をもってしても許さない人がいる

そんなに怒って

何か佳いことが待っているのかしら?
 ....
一粒が連ね重なり
完成はいまだになく
溺れる事も無く
人肌の熱を持ち
様々な色を放つ

色彩の豊かさには溺れ酔う
くれるのがこわいくらいに
愛しみに沈んでいくのに
淡い色で輝きはまし ....
手のひらの上に
ひとつの果実
それが果実であることはわかるが
その名を知らない

けれどその味は
なんだか知っているような気もする

不意に
果実は途方もなく重くなる
だからいっし ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(2179)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風鈴- 夏井椋也自由詩13*25-7-12
写真- 佐白光自由詩3*25-7-12
太陽みたいな人- 花野誉自由詩10*25-7-11
寒さ暑さも便秘にシュール- 洗貝新自由詩8*25-7-10
ぼくのおっぱいは好き?〜二匹目のどじょうはいるか?- 森田拓也俳句15*25-7-9
熱帯夜- りつ自由詩6*25-7-9
不安定- sonano自由詩525-7-8
小さな物語- たもつ自由詩4*25-7-8
これは水饅頭- 花野誉自由詩11*25-7-7
凍った雨- リリー自由詩14*25-7-7
羽虫_。- 田中宏輔自由詩16*25-7-7
うつけのうつわ- 武下愛自由詩4*25-7-7
来年の七夕- mizunomadoka自由詩1325-7-7
あの頃の私へ- 武下愛自由詩3*25-7-6
元気な花- リリー自由詩12+*25-7-6
ミッドナイト・スキップ- 唐草フウ自由詩11*25-7-6
無題- wc自由詩15*25-7-6
たなばた- wc自由詩5*25-7-6
あなたがいることで- 武下愛自由詩4*25-7-5
もどり橋- 花野誉自由詩9*25-7-5
想い出にならない夏- 夏井椋也自由詩15*25-7-5
タイミング- 佐白光自由詩2*25-7-5
素顔- リリー自由詩10*25-7-5
白い紙の中の黒い闇- 多賀良ヒ ...自由詩425-7-4
サイダーとほおずき- そらの珊 ...自由詩15*25-7-4
恐怖の予言_七月五日〜大災害- 森田拓也川柳12*25-7-4
羽化- 唐草フウ自由詩9*25-7-3
即今只今- 花野誉自由詩11*25-7-3
硝子の海_がらすのうみ- 武下愛自由詩5*25-7-3
果実と踊る- 塔野夏子自由詩6*25-7-3

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