暑さにしがみつく夏を
秋風は、子をさとすように
追いやっていく

もう少し と
命を延べる
咲き残りの白いバラに
蜜を求める
渡り遅れた ハミングバードの羽の音
空に静止する ....
枯れ草をそっとよけると
いっちばーん|
と白い花
でもまだまだ
まだあとすこし
黄色い花が眠たそうに
目をこすりながら
もういいかい

神様は
もっちろーん!
春を約束

青 ....
散歩させてるつもりが
いつの間にか散歩させられていたの
ルーティンに弄ばれ
映えに萌えさせられ
エモさに震えさせられ
それらをタイムラインに流せば流すほど
私は仮面に覆われていった
誰か ....
 薄群青のみずうみに
 なびく帆が、波に溶け込む光のなかへ
 すべる様に遠のいていく

 老竹色した山並みにいざなわれる
 あのヨットの彼方には
 岸辺など無くて
 爽籟の湖面がどこまで ....
私は
夜な夜な
魔法のクリームを塗る
こころに負ったかすり傷を癒すために
《大丈夫、大丈夫。
《うんうん。
《よしよし。
そんな成分のクリームを塗る
それが甘えなのだとしても
自分で ....
遠くで

洗濯機が動く音を聞きながら

二度寝を楽しむ

夜明け前

目のよくない夫は

迎えにきてくれた友達と釣りへ

ほんのすこし 

ホッとする

この気持ち ....
例えば
誰かの活躍に勇気をもらったと
群衆の歓声が映る画面

俺は何をしているのかと
劣等感を募らせ嫉妬に溺れる

俺のサスペンスはそこに無い

例えば
流行の装いを真似てみ ....
羽ばたく直前に喰われた蝶
踏みしめられた新芽
強風でちぎれ飛んだ風鈴

未然に産まれて
未然で死ぬ
何者にもなれない
地の塵になるのが唯一の幸せだと

雪のように君のように
晴れた ....
/


//


///


クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
透明な、感情の、
クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
響き渡る、行き過ぎる、
クオリア/クオリア ....
午後11時37分
駅前のタクシー待ちの列に並ぶ

星のない夜空に
ぽつんぽつんと浮かんでくるのは

今日の飲み仲間

いつもの見飽きた赤ら顔
お久しぶりの伊達男
歳をとってもマ ....
お好み焼き食べる?

だってさ、昨日食べた

じゃあたこ焼きにする?

だってさ、一昨日食べた

じゃあやきそばにする?

だってさ、今はあんま食べたくない

じゃあなんにする ....
利を生むための悪意か良心か
歴史は書き換えの連続
普及するのは触りの良い事柄
そうやって歴史の主人公が爆誕
ヒーローにもヒールにもなれる

アレンジ可能な程度に
真実は隠されて
死人に ....
 追い越して

 前に回って

 覗いてしまう

 人違い

 何も告げられずに

 去られてしまった

 独り善がりに

 花も枯れる

 女心と秋の風

  ....
お元気ですか

儘ならない生活は
暗にわたくしの部屋を汚していきます

陰鬱とした気持ちを晴らすには
愚痴と怠惰
これがよくない

飽きては転身
去れど続かず
責任や理由も
社 ....
あの頃の苦しみは燃え尽きた
膿も栄養も全部一緒に

それから抜け殻同然の空っぽになって
じんわり幸せだけ残った


小さな泉のように湧いている
弱弱しく
けれど無尽蔵に湧いている
 ....
夏至までカウントダウン
これからもっと暑くなるのに
寂しさに汗のトッピング
父さんは夏が好きだったけど

わたしは十一月を待ってる
日本は十一月からの半年でいい
毎年   雪の降らない町 ....
製造業について

なのでお花ですから
しばらくしたらおでんなので
部品ですからねまた芸能人
そこら辺を認識していれば
間違えることもないでしょう ビルのメンテナンス
技術がおありなら自分 ....
あんな背中
こんな背中
そんな背中
無言で語る
表ではわからない真実
裏は雄弁
抱きしめてあげたい

自己紹介は
背中を見せてね
せなかを
せなかを

後光射すお年寄りの
 ....
白線の外側には
出られなかった気持ちを
服のポケットで押し砕く
(一糸乱れないように)


フェンスの向こうにある
夜明けという抱擁の残酷さよ
迷い子の蛍たちが
溶けたチョコレートを ....
 葉ずれがざわめき
          あれは風の悪戯だろうか

枯れ松が雑木林に姿をかえて
翠波はうつろう闇に身を隠している
湿気を帯びた月のない夜には
点字を探るように
朧気に支 ....
ケモノ時代は見せていた
裸を隠してニンゲンを構築した
心まで隠し始めて
ニンゲンは複雑になってきた

ところがケモノ時代に隠していたはずの
ワキやVIOはツルンと露出して
恥ずかしくない ....
今日を始めたからには
今日を終えていく
どこかで

家へと向かう道を
帰り道って言うけど

今朝 扉を開けて
見た道は
夢路だったのか

幸せは瞬きぐらいにあるけど
幸せ ....
(…)当時、彼は父の農場で働いていたポーランド人の女中を愛していましたが、夢想のなかで自分がこの美しいひざの上に、女中となった聖処女のひざの上に坐っているのだと想像し、女中を聖処女に混同しているのでし ....  汗で化粧が剥げてしまうから
 簡単に済ませていた夏
 だから秋は丁寧にメイクする

 朝の気怠さで
 まだ曖昧な輪郭の私は
 鏡に映る私という存在と
 ゆっくり呼吸を合わせていく

 ....
ドッグ
イヤ


かざぐるまの
支柱に伝えるふるえは
みずから滅びる美学
勿体ないむだむだむだ

爆音とともに散った0
青春の物語り
はるかむかしに
ほんとうにあったこと

 ....
頬杖をついて
窓から夏が終わる頃の風
リモコンが息絶えた
まだ若かったのに
もうチャンネルを
変えることもなくなった
言葉にすれば
命は軽くなる
そんなことばかり

いただ ....
秋風が記憶を連れてくる

夢の中の貴方を手離し難く
朝の寝床から起きあがれなくなる

福島駅で別れてから
毎秋そう

別れを告げたのは私だけれど
きっと神様が私を
貴方から遠ざけた ....
私には分からない
人間という生きものが。人間とは、
理性のある存在を言うのだろう
とは思う 思うけれど
果して人間とはそれだけだろうか
人間
人間の心には、そもそも
醜く汚い部分もあり
 ....
あ、季節が変わったなと
皮膚がおもう
湿度を手放した風が
腕の産毛に触れて去ったあと
なつかしい秋を感じた

蝉のいのちは地の下へ
コオロギの鈴と入れ替わる

空も変わった
こんな ....
河鹿の声に包まれて渓流に溶けてゆく
川の水は冷たく命を運ぶ
日曜日山の中で考えた
あの日のことや
これからのこと
父の声が天から聞こえ迷うなと
相変わらず強引だなと笑えた
山道を秋の空気 ....
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