それほど
私の愛は深くは無いので
終わらせてやることは出来ません
ただ
魂のそばにあるだけ



ああ何故だ何故と今は
のっぴきならないことを問うのはやめよう
とんぼは頭をくりっ ....
いたいけな こ を
いだくなら
いたみなど ない

いだくなら
いだかれてしまうから
いだいな なにかに
水いっぱいはった洗面器に
色とりどりのおはじきを沈める
ぽちゃり 違う
ぽちゃり もっとやわらかく
水は硝子がらしくゆがんだ環

山の懐にしまわれている
囚われたつばさの自在を浮かべる
 ....
 寒い寒いと振り撒いている

 どんなに寒暖スイッチを入れ替えても

 厚着をするしかないのです

 桜の花びらひらひらと舞い降りて

 緑の並木道に変わったときには

 暑い ....
チューブから絞り出されるのは 炎

いくつもの炎がのったパレットから
その人は筆に炎をとり 絵を描く
パレットはいくつもの炎をのせながら
焦げることもない
筆もまた
炎をのせられたキャン ....
鼾がやたら五月蠅くて
ふと目が覚めたが、
身体はまだ眠っていた
どうやら幽体離脱したようだ
真夜中の瓦屋根はよく冷えていた

窓から自分の鼾が聞こえる
空をボクの同類たちが飛んでいた
 ....
コーヒーを飲み、

わたしは死んだよ。

死んだのだから、そっとしておいて。
何を話しかけるんだ、
何を!

あなたはわたしの何すらわかっていないというのに。

わたしはわたしの何 ....
朝早い大前研ーの真似は無理ー 生まれてしまった悲しみは
届かぬ虹の黄金郷
車を飛ばして追いかけて
触れることさえできなくて
やがては闇に逃れゆく
あり得ない夢は捨ててしまおう

この世に生まれた歓びは
見えない糸で ....
歩いて、北へ
指ぜんぶ開いて 靴と歌おう
古い道 塗り替えられもせず
重ねられた ペンキ文字なぞるように

歩いて、北へ
ひと足ごとに 風向きが変わる
風は現われ 時々 私を透明にする
 ....
小鬼の私は
バカなことも言うけれど、
銀河の岸で
青い小花を摘んでいます
あなたのために
八月のように
心をあらわに
噴き上がる痛み
目隠しをして
笑いあっていた
バス停は遠く
電車は遅く
返事を待つまで
日は暮れなかった

透けていく町の方へ
二人の影を落としても
 ....
私の罪は
私の罪に
ゆるされることはないのだから
私は私の
罪と生きていく



私は
私の罪を
お墓まで持っていく
私を待っている
お墓はただひっそりと



日 ....
遠ざかる星々に追いつこうとして
ポケットの中の薄い板が
震えてうめく

きらめくきつね雨のまひる
広場を歩けば
宝石がふってくる

こどもたちは争って宝石を拾い
笑いさざめきながらそ ....
め、めず、ら、しく、

朝、早、く、は、やく、

目、目が、覚め、ま、した、そ、それ

、で、港、に、まで、出て、散、歩、する、こ、とに、

した、の、です、靄、が、かった、海 ....
キライな歌と顔触れで始まった
とはいえ、パーティーは壊したくない
素顔を知らない女たちが夜を飾る
紫煙に包まれた部屋が踊り、
沢山のシャンパングラスを揺らした

大理石の床に、笑い声が零れ ....
体重は五キロ、性別はオス、黒い猫です。
もし見かけたらこちらまで
どうか連絡してください。名前は
「うに」お願いします

雨はふらないよ
うにお願いします
ご飯に困らないよ
うにお願い ....
鱗が汚れていく
星の夜を引きずって
感電した右腕
噛まれた跡に注いだわけは
一夜だけ咲いた青い花
未熟な声だった
猫にまで満たない
瞳に映る色が
深呼吸をするたび
境界線で揺らいで
 ....
ズンチャ ズズンチャ
 
  ズンチャ ズズンチャ




   ハナノイロハ

     ウツリニケリナ

      イタズラニ

   ワガミヨニフル

      ....
ゆるゆるとながれている
今もながれつづけている時間を
ふいにとめた とある春の庭がふたつ
となりあっている
ひとつは住人によってよく手入れされていて
赤いチューリップが笑い
黄色のパンジー ....
当然のことながら、言葉は、場所を換えるだけで、異なる意味を持つ。筆者の詩句を引用する。


ひとりがぼくを孤独にするのか、
ひとりが孤独をぼくにするのか、
孤独がぼくをひとりにするのか、
 ....
最初から廃墟だった場所で
最初から破片だった言葉を
拾い集め交わし合う
それは破片だから
時に自らを 誰かを
傷つけてしまう

しなやかで
すきとおる思惟で
編み上げられてゆ ....
 二両電車のシートから
 真向かう窓 で
 連なる民家の軒と緑の蔭

 物皆の息吹き
 重々しくもあり
 閑かなる虚しさに堕ち行く
 薄暮のとき

 欠伸を殺し盗み見る
 斜め向か ....
1平米714万円付近の幹線道路を
100万円から2千万円がスムーズに流れる、
たまに赤い3億円が走ったりもした
君は頭から足の爪先までが7万円だった

下着はたぶん8千円くらいと思う
カフ ....
身体なんか 要らなくなって
心なんか 戻らなくなって

私の百年へ 声花かに

ぐるぐる ぐるぐる茹でられる繭
さらさら さらさら
坂道を駆け登ってくる落ち葉
風の中で交わっている
 ....
まあるい命たちが
ぽんぽんぽんと
軽やかに跳ねるように駆ける
陽だまりのなかで

艶々とした瞳
揉み合って取っ組み合って
じたばたとひっくり返る
小さな手足を伸ばして

ころんと横 ....
幼い頃は骨格模型が怖くて
理科室に入ることが嫌だった
火葬場という言葉も怖かった

今年はオーバードーズで逝ったきみと
幼なじみの岳父を弔って
真白い骨を拾った

そしてまた
父母と ....
あの街で降っていた雨が
今 私に追いついた

雨に流れる景色は心地よく
今の私には申し分なかった
このまま
静かにゆだねようと
シートを倒す

3分ほどして
車内のアナウンスが
 ....
アロンアルファでとめた政権交代
劇的に、ただひたすらに演出過剰に
太鼓を叩く
千年前のUFOの文献を探している
探偵は一人
リズミカルに推理をする
餃子の王座にかけて
ロジックを解体する ....
ケーキについた蝋燭の明かりを、今でも妙に覚えている。初めて友を殴り飛ばしたあの日の夕暮れを、今でも鮮明に覚えている。自分の正体が分からなくなる程に泣いて、ふと、床に目をやると、自分の影がユラユラ揺れて ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(1814)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※【五行歌_四首「詩『とんぼの涙と今日の空』を五行歌に再構成 ...- こしごえ自由詩7*24-5-13
いだく- るるりら自由詩1024-5-12
子どもの海- soft_machine自由詩8*24-5-12
寒暖差別- 佐白光自由詩4*24-5-11
炎彩画- 塔野夏子自由詩8*24-5-11
真夜中の丸太切り- atsuchan69自由詩13*24-5-10
無題- 朧月夜自由詩5*24-5-10
寝坊して山型食パン齧りながら詠む句よ- 足立らど ...川柳2*24-5-10
生きる- レタス自由詩7*24-5-8
北へ・・・- soft_machine自由詩10*24-5-8
※五行歌「銀河の岸で_青い小花を摘んでいます_あなたのために ...- こしごえ自由詩9*24-5-8
ため息は黄色く吐いて- トビラ自由詩7*24-5-7
※五行歌_六首「罪滅ぼしの道」- こしごえ自由詩5*24-5-7
ポケットの中の薄い板- 佐々宝砂自由詩724-5-7
ヨナ、の手、首、- 田中宏輔自由詩9*24-5-6
恋の始まり- atsuchan69自由詩9*24-5-5
うにお願いします- 森 真察 ...自由詩924-5-1
ちゅ、親和性。- トビラ自由詩4*24-4-30
Komachi- レタス自由詩10*24-4-29
にわくらべ- そらの珊 ...自由詩15*24-4-29
Your_Song。- 田中宏輔自由詩9*24-4-29
失伝説- 塔野夏子自由詩7*24-4-29
車窓- リリー自由詩9*24-4-27
2024年6月_Osaka- atsuchan69自由詩10*24-4-27
はなやかに- soft_machine自由詩5*24-4-26
すこやかに- ヒロセマ ...自由詩12*24-4-26
- レタス自由詩6*24-4-24
雨の車窓- 昼寝ヒル ...自由詩324-4-24
電子領域で猿はアサルトライフルを構える- トビラ自由詩5*24-4-23
裏切り- 鳥星自由詩124-4-23

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