引っ越してきたばっかりなのに、
ほら、ここは、神さまの家に近いでしょ。
さっき、神さまが訪ねてきたのよ。
終末がどうのこうのって、うるさかったわ。
だから、持ってた布団叩きで、頭を叩いてや ....
未明から降り始めた雪が
台所に積もっている
牧場の色彩を思いながら
わたしは冷たいサラダを
二人分作った

あなたはリビングで
新雪に埋もれたまま
詰将棋をしている
本を見な ....


まだ寒いのに
もう立ってしまうのか
立って 先に
行こうとするのか

その後ろ姿を見つめて
僕たちは
ずっと後から
暖かくなろうとするのだが

まだ寒いのだ
もうこんな ....
幻のステージに、
昭和を生きた女がいる

鳥の羽根で飾られた衣装を纏って
ジャズとロックンロールと演歌を混ぜた
──アジアンであり、
──洋風でもあり、
戦争に負けた戦後の日本みたいな
 ....
 白梅の散り初めし小道に
 空が
 あの冬の頃の
 遥かな厳しさをはなれて

 泉は薄青さをとり戻し
 ふつふつと 春に向かって駆け出している

 梅の林は
 香気を溢れさせ 溺れて ....
同じものを見ているのに

なぜこうも違うのだろう

誰もが気づくことを並べたてたて

尚も新鮮な目線に驚かされ

尊き子ら 高き空を飛んで行く

止まり木もいいななんて人生観に酔っ ....
自称詩人であるのを
カミングアウトすることは
今のポリコレ社会においても
大変勇気のいることであって
軽々しくは出来ないことだ

もし万が一
会社の同僚にでも知られたら
社内会議で問題 ....
自称詩人って
何かキモチ悪い
というのが
世間一般の意見であるが
自称詩人は一向に
気にする気配がない
もともと世間から
相手にされていないのだから
気にすることはないと考えている
 ....
山のように険しい丘を登って仕事に通っている。

いろんなことを考えながら登る登るわらわらと黒い心を吐き出しながら機関車のように汽船のように人から嫌われようと人に諌められようと私は私人生は詩は誰のも ....
 あれは 昨年の秋のこと
 サバトラ猫のアタシが居候している
 竹薮と雑木林の土手の裏にある大きな家の
 離れの建物の中庭に行くと
 
 「あ、鈴ちゃん来たわ。」
 迎えてくれる おばあさ ....
 「はじめまして。」
 こんな所で、突然
 自己紹介させてもらうアタシは
 サバトラ猫よ

 「サバトラ」というと品種のように聞こえるけど
 これは毛色の名称でね、鯖に似てるからなの
  ....
三月に降る小雪をつかまえようと
手のひらを天にむかって
差し出せば
どの子もふわり、
風にひるがえりながら
上手にわたしをよけて
アスファルトへと着地するから
こんにちはも
さようなら ....
口を開こうとしてやめ
口を開こうとしてやめ
そのうち億劫になってごろ寝をする

現実が早すぎる
明日も生きるはずだった人たちの時間が断ち切られ
まともな水も食料もない

そんな日々が続 ....
 瀬田川に架かる鉄橋に軋む音
 光の帯は今を、過ぎた
 
 引っ越し祝いで友人宅を訪問した帰り
 瀬田唐橋の欄干から眺める
 そこに 拡がるものは

 時の流れすら呑み込んでしまいそうな ....
  *

ねじれた果実の熟すころ
死は昨日のように訪れた
時間の底に焦げついた
小さな獣の影
かどわす風にいま黒い水を渡る

古い橋の真中から
栞を落とす子ども
その萎えた手の甲か ....
朝のみそ汁から
 かつて棲んだ磯の香りがした

循環する水にうまれるいのちのすき間
 それをすくいそそぎ入れた

湯気が消えてゆく空にうかぶ
 一羽のかもめ



炊きあがった純 ....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
光のはやぶさ
水の瞬き
森の溜息
追い来る風
吸い込む私達の鼻腔
いっせいに天を仰いで

胸の袂を開き
秘密を明かそう

あなたの真名
近づく足音に
振り向く人

花びら
 ....
 「な、なっ、これ。あたし持って帰って
  味噌汁に入れるしラップで包んどいて!」
 友人へ手渡す 小さなまな板で半等分にした
 えのき

 玄関開けた沓脱場から上がってすぐ傍、
 ガスコ ....
夢の橋を渡ると、
ショートボブの君がいた
 会えて嬉しい
と、可愛い仕草で笑う

それからふたりは、
君の村まで歩いて行き、
南国風の立派な家で
沢山のキスを
揚げたての天ぷらで食べ ....
食べてすぐ横になると
牛になって
川まで来ていた
晴れたら洗濯をして
布団を干そうと思っていたけれど
雨も降り出して
残っているものもない
これからの人生どうなるのだろう
いや牛だ ....
透明なままで
色付いた景色は白くて
その真っ白を追うほどに
静けさは遠のいていった
喧騒の騒ぎは常に内側にあって
内側に探し求めれば外側にあって
そうする度ごとに
鳴り止まない邪に錯乱さ ....
お前が不幸ってか
辛いとかけ
ならよ
そこでやれよ理論や
上の人間の闇を
えてしてないで
上だって辛いんぞボケ
5年、6年、8年しないでここくるんやろ?
クソが
遥かな道?だけどよそ ....
言葉の聖者やど
漢字検定準1級や
なめんなよ
お前ごときが詩人歴12年+漢字検定準1級所持(合格率8%)に勝てるわけねーだろ
お前詩人歴何年やねん
俺はもう30近い29やけど詩人歴12年だか ....
何度も捨てようとして
捨てられなかったガラクタを
長々と引き摺りながら
早咲きの桜の下を歩く

まだ冷たさを宿した風に
背中を押されるままに
歩道に散らばった花弁を
踏みにじりなが ....
あ  愛するきみよ
い  いつまでも一緒に歩いて行こう
う  後ろは振り向かないで
え  駅の改札を出たら
お  大きな山々が迎えてくれた
か  必ず幸せになれると… 
き  昨日までの想 ....
詩らしきものを書こうとするとつい指先が躓いてしまう
あたまのなかで指先を動かせばそうじゃないよと笑ってしまうものもある
誰かの詩らしき言葉の綴りを読んでは逆立ちのふりをしている自分がいる
  ....
ちょっと前まで風船は鉄球だった
少女はそれを引きずって暮らしていた

今は風船は空気で満ちて
陽射しを浴びるだけで割れそうなくらい
薄い皮膜はつるりとしている

軽く紐を手に絡ませて歩け ....
古い家だった
古くて大きな家だった
子どもの目には
それはとても怖いものだった

しかし、大人になったぼくの目には
それは、それほど大きくはなくって
子どもの頃に描か ....
冬をしまい込んだ
きみの乳房は
しゃりしゃり凍ってて
口に含むと
もはや冬である言語すらも凍りつく
(ツンドラとか
(シベリアとか
つめたい言葉の体温が
二月の真似ごとをしているよ
 ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(1814)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥籠。- 田中宏輔自由詩13*24-3-9
新雪- たもつ自由詩9*24-3-9
立春_二篇- 岡部淳太 ...自由詩9*24-3-7
歌姫- atsuchan69自由詩14*24-3-7
春光- リリー自由詩5*24-3-5
独り言7- 短角牛自由詩3*24-3-4
自称詩人のカミングアウト- 花形新次自由詩224-3-4
自称詩人ニキ- 花形新次自由詩424-3-3
丘を登って- Giovanni自由詩7*24-3-3
鏡像_(3)「秋海棠」- リリー自由詩7*24-3-3
鏡像(2)「藪の小道」- リリー自由詩6*24-3-3
人は何処へいくのだろう、命ひとつ抱えて- そらの珊 ...自由詩16*24-3-2
ルート- 凍湖(と ...自由詩9*24-3-2
鏡像(1)「橋」- リリー自由詩11+*24-3-2
逝くまで書いて- ただのみ ...自由詩9*24-3-2
- soft_machine自由詩11*24-3-2
Ticket_To_Ride。- 田中宏輔自由詩16*24-3-2
永遠- 由木名緒 ...自由詩9*24-3-1
Cheers_- リリー自由詩9*24-3-1
夢の橋- atsuchan69自由詩11*24-2-28
波紋- たもつ自由詩8*24-2-28
あの日の追憶- 陽向(2 ...自由詩6*24-2-27
遥かな道?だけどよそこでやれよ理論- 陽向(2 ...自由詩4+*24-2-27
言葉の聖者なめんなバカ- 陽向(2 ...自由詩224-2-27
ガラクタ- 夏井椋也自由詩7*24-2-27
北アルプス紀行- レタス自由詩10*24-2-26
お粥- アラガイ ...自由詩11*24-2-25
花が咲くまで- ◇レキ自由詩4*24-2-25
- 田中宏輔自由詩14*24-2-25
きみの囁く二月で、ぼくは誰にも似ていない冬を過ごした- ちぇりこ ...自由詩824-2-25

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