どこの家にも 電灯とともに家族という明かりがついている。
家族にしか分からない 苦悩や 煩わしさも少なからずともあるだろう。
でも 今ここに自分が存在しているのも ここから始まったものであ ...
例えば人が硝子だとする。
だから人がレンズだとする。
屈折するひとりが見る世界は、
どんなだろうか?。
では、
もうひとりがいるとする。
だから、
...
長くどこまでも長く伸びた影の
先まで続く孤独な道を
永くどこまでも永く燃えた風の
先まで続く蜃気楼の道を
誰の為でもなく
永く伸びた髪を縛り
赤茶になびく砂塵の懐
開くオルゴールの羽 ...
百年間に一人も生まれなかった
小さい色したかえるの子
百年間は長くて短い
言葉の留まる時間もない
小さな木の葉が地面に落ちる間に
過ぎてしまった
緑色の葉が褐色に変じ ...
知ってるんだ
ボク
どんなに走ったってね
最後はみんな
ひとりだもんね
つきは一人ぼっち
太陽も
ぼくも
いいじゃないか
どれだけ走ったって
バカなことなんかじゃな ...
木の幹を釘で突き刺し
木の枝を鉈で落とし
木の幹に穴を開け
木の中に住み着いたぼく
木の心は悲しいのに
木の中のぼくは知らん顔
もうひとつのこころを追い出して
釘を突き刺し切り落とし ...
茹ですぎてはいけない
くっついたら離れられなくなる
それはきっと
お互いを傷つけないためだ
それぞれが自立していられるくらいの
芯がなければいけない
あと、塩加減も大切 ...
そう
あの坂を下って
あの橋を渡って
すぐ左へ曲がって
雑木林のあの道を真っ直ぐ
丁度雨が当たらない木の下
八百屋さんに貰ったダンボールを敷いて
...
夜の空の
黒い花が飛び去る
遠くと近くの二つの雨から
異なる水のにおいが吹いてくる
道から道へ 連なる星へ
祭の砂はふりかかる
立ちつくす者の目に痛い光が
ひと ...
猫になれば猫になる
ふざけた野郎を引き裂いて
甘い野郎の骨噛み砕け
噛み殺せ夜の間に
噛み殺せ寝てる間に
昼は知らん顔して
テレビ局を占拠しろ
ぐたぐた昼寝してから
隙を捉えて噛み砕け ...
それから
僕は立ち上がって
空を仰いだのさ
そこには
満天の星空が広がっていて
それは僕がそのとき
捨てちまったものなんかより
遥かに値打ちがあったね
...
授業のみじかい休み時間に
俺たちは 10人くらいでわいわいと
こんにゃくでの正しいオナニーの仕方について真剣に討議しあった
机にフリーハンドで長方形を三、四個 描く
さて これでどうや ...
いつしか自分の心にブレーキをかけることを覚えてしまった
10歳も年下の君は 無邪気で眩しすぎる
『一緒にいると楽しい』
その一言はどんな褒め言葉よりもうれしいはずなのに
楽しいという気持 ...
“真夜中に雨が降ると良いですね”
押さえ切れない怒りの中で
死神の言葉はそれだけしか聞こえませんでした
息子が一人暮らしを始めました
あの子にも手がかからなくなって
お互いに二つ ...
わたしは「わたし」が好きではない。
中途半端でプライドばかり高いくせに、何の行動すら起こさない弱いわたしが嫌いで嫌いで仕方ない。
境界性人格障害、それがわたしに付けられた病気の名前だ。
...
名を問へば風とばかりに涅槃吹
はやばやと浄土をめざす虻のあり
魚拓にして飾りたい春美人
眠ると死ぬぞ殴っても死ぬからな
洞みろダックスフンドは季語でない
濁った色の運河を
僕の手が流れていく
腫れ物に触るように
どこか遠慮がちな様子は
やはり僕の手らしかった
妻を抱き
娘を抱き
椅子の背もたれを掴み
いろいろな手続きをしてき ...
戦うだなんて たいそうなこと 言ってますけど
なにを もってして 戦うと 言うのですか?
敵なんて 見えて
ないくせに 。
寒空の下
風に吹かれ
飢えと
渇きと
もう生きていてはいけないと
説得されても
首を垂れ
ぼろぼろの花弁を開き
咲いている
紅い花
もうお仕舞いなんだよ
もう待つ人は来ない
来 ...
朝 南垂れのベランダに届けられる
冬陽という なによりのご馳走がある
夜 裸木に呪文をとなえる
北風という メッセンジャーがいる
庭隅のわくら葉は いま
...
もしも、あなたの自転車が朝起きたらショートケーキへと変貌を遂げていたら
あなたならどうしますか??
自転車がショートケーキになる、そんなありえない構図。
はい、想像してください。はい、イ ...
「へぇー。で、誰が金出して買うの?こんなの」
他の人は果たしてどうなのかは知らないが、
僕は頭の中で作り出したもう一人の自分とよく口喧嘩をする。
そいつからは腹の立つような一言から、
...
ぼくが一番したいこと
詩の朗読で世界一になること
総理大臣になること
人類のビジョンを世界に伝えること
ちがうちがう!
ぼくが一番したいこと
君にあまえ ...
ネコ飼っとんか
へぇー
お前んとこは 何飼っとる
物語飼っとる
へぇー
かわいか?それ
ネコのようにかわいがよ
いや、それ以上じゃ
どなんや?
...
体中に{ルビ蔓延=はびこ}った
静脈血の中を
冷ややかな血液が
巡り巡りてぐるりと一周
血管の中を落ちていく
冷ややかな血液と
きぃんと響く耳鳴りに
少しばかり眉間に皺を寄せ
...
ゆきだ
冬姫がきたよ
胸の芯まで吹き抜ける風をつれ 風になって
ゆきだ
春姫がきたよ
吐息のような涙のようなあたたかな 風に舞うよ
ほら
森に気配が満ちてきた
ほがらか 小鳥 ...
あなたをおもうとき
僕は
思う ではなく
想う を使いたい
「相」と「心」で「想」の字
相は「あい」であり「合い」
そして「あい」はまた「愛」である
互いの心でおもうことが
「想う ...
『ゲド戦記』、読んだことはあるだろうか。
一巻目は傑作だと、私は信じている。
副題は「影との戦い」である。
主人公であるハイタカことゲドが、影から逃げ回る話だ。
なぜ戦わないのか? 勝てない ...
風が急に冷え
空を這うものの音が聞こえる
濡れた道が立ち上がり
差し出された手のなかの水には
夜と朝の境い目を
白く明るく消し去るものが微笑んでいる
神 ...
おかゆは1番最後に煮るの
さくらんぼは2番目に美味しいと思う
3番目にって何を言うか忘れちゃった
4番目・・・雲を数えていたの
あの5番目の歌は忘れられないほど
最後から ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
家族
renchu
自由詩
1
06/2/21 0:39
「 屈折した火曜日。 」
PULL.
自由詩
9*
06/2/21 0:23
道の先に蜃気楼
maumi
未詩・独白
1*
06/2/21 0:19
とげ
あおば
自由詩
5*
06/2/21 0:06
モア・ラン
くるす
自由詩
0
06/2/21 0:03
木の家に
あおば
自由詩
2*
06/2/20 23:59
アルデンテ スパゲッティ
ベンジャミン
自由詩
6*
06/2/20 23:58
ひみつきち
導
自由詩
4*
06/2/20 23:55
独 Ⅲ
木立 悟
自由詩
2
06/2/20 23:28
弥生の空
あおば
自由詩
1*
06/2/20 22:42
金なしハックルベリー・フィンの話
ジム・プリマ...
自由詩
0
06/2/20 22:40
こんにゃく時代
角田寿星
自由詩
5*
06/2/20 22:27
ブレーキ
daught...
自由詩
2
06/2/20 21:34
死神と私 −真夜中に降る雨−
蒸発王
自由詩
8*
06/2/20 21:33
わたし。
渕崎。
未詩・独白
2*
06/2/20 21:26
そろもん(犀星の俳号の話)
みつべえ
自由詩
1
06/2/20 20:54
とげ
たもつ
自由詩
8
06/2/20 20:19
敵。
仲本いすら
自由詩
3*
06/2/20 20:08
紅い花
チアーヌ
自由詩
2
06/2/20 20:01
冬ざれの詩(うた)十五
信天翁
自由詩
2
06/2/20 19:58
もしも自転車がショートケーキになってしまったら?2006
仲本いすら
散文(批評...
1*
06/2/20 19:41
おそらく現代詩フォーラムのみんなに共通する癖
腰抜け若鶏
未詩・独白
1*
06/2/20 19:25
甘えブギ 〜男の子の気もち〜
馬野ミキ
自由詩
14
06/2/20 19:24
またたび
ヨルノテガム
自由詩
1*
06/2/20 18:49
[ 蔓延る蔦 ]
渕崎。
自由詩
1*
06/2/20 18:43
ゆきだ
紫翠
自由詩
1*
06/2/20 16:59
おもう
アマル・シャ...
自由詩
7*
06/2/20 16:57
『ゲド戦記』と『指輪物語』(書評)
竜一郎
散文(批評...
1*
06/2/20 16:36
独 Ⅱ
木立 悟
自由詩
0
06/2/20 16:17
最後から6番目
ふるる
自由詩
4*
06/2/20 16:06
6342
6343
6344
6345
6346
6347
6348
6349
6350
6351
6352
6353
6354
6355
6356
6357
6358
6359
6360
6361
6362
6363
6364
6365
6366
6367
6368
6369
6370
6371
6372
6373
6374
6375
6376
6377
6378
6379
6380
6381
6382
6.13sec.