王の背に加湿器らしき立方体

日没を焼き付けて鮭の腹を裂く

これがメッセージ草原にひとつスパナを残し

絶唱に撃たれ反り返る背骨星を包む

少なくとも自失の空へはお迎えできない

...
縫うように眺めるなんてよくいったもの
瞳をふちどるまつ毛は―針みたいに―貧弱そのもの
けれど私はそれをうまく縫えるのだろうか。
あの魔法の絨毯を。誰を最初に乗せる?どこまで行くの?
本当は後を追いたかった

目を瞑れど耳を塞げど
最後の姿が私を責める
もう帰ってきはしないと告げられたのに
諦めきれずに
残酷な事をしてしまった

治療と言う名の下貴方を冒涜した
無 ...
<Blanc pur>

窓から光が射し込む
新品のランドセルが掛けてある
白いカベの部屋
音はない
ベッドの上で雄太は
ぼんやりとしていた

  
   ※


<C'es ...
   1
   ・
閉ざされた
扉の中にふたりきり
彼女もしらない
わたしだけのきみ
   
   2
   ・
きみの為
何もできないわが身ゆえ
泡となれる
人魚を羨む

...
ものがたりは

いつも架空で

むなしい

本当ではないことに

託した

本当のことは

なんだか

いつも むなしい

本当のことを

本当のことで

あら ...
私は常に仮面を被って生きている。
えへらえへらと笑うことで傷付くことから逃げている。

弱い私は距離を置いて他人と付き合う。
他人へは深入りしない、他人を懐に入れたりはしない。

...
孤独を噛み締めながら寝るのやめようヨ
微笑を返すことだけで精一杯
傍に居ると単なる普通の子になってしまうから困ル
恋は、人を情熱的に変えるものだと思う
恋は、何もかも投げ捨ててしまうことだと思 ...
 憐れみは 家族のだけで 満腹です 冬の曇り空の隙間
陽射しが差し込んだ先を
追いかけて走ったけれど
たどり着く頃にはいつも

寂しげな笑顔を拾って
空を見上げたとしても
気ままな風が運ぶ雲
視線の先で分れて消えて

...
  切り絵(題材)
   「少女」



ただ真っ白い紙でした 私たち

切り絵師は 無を有にする
柄に美しい細工を施した
銀色の先端鋭いハサミで
すんなりと手足の伸びた
可 ...
『遅くに帰ると危ないよ』って
心配してくれて嬉しかったの
『ご飯たべた?』って
誘ってくれて嬉しかったよ


居場所は隣じゃなくてもいいから
無関心だけは投げないで
引き寄せた時の腕のつよさと
髪を撫でる繊細な指の動き
いまも代え難いもののように
夢にまでみる
わたしを襲う
世界に光だけ溢れても
貴方をきっと見つけられるわ


すがりたいならすが ...
移り行く季節
変わらない君の笑顔
どこかに置き忘れた
金色の鍵一つ

開けられないドアの
中にある笑顔
取り戻すことは
二度とない想い

繰り返す日々に
逃げ出したものの
独り ...
日は{ルビ翳=かげ}り
見上げた月は幾分か{ルビ朧=おぼろ}で
乳白色の湯船から浮き上がる手は
もう
あなたの手か 私の手か
わからないくらいに
溶けていた




わからないだ ...
海辺で 少年と 会った
少し 会話をした 少年は はにかんだ
笑顔を 浮かべた

遠く かすんだ あの 向こうには・・・
いかずちが 見えるんだよ

少年は すぐに 顔を 曇らせた
嫌 ...
ぼくの肩に乗るピパは
足が一本かけている
だが ときおり
大声で泣くほかは
そこ等の蛙と大差は無い

ただ 知り合いの目利きによれば
それは伝説の金蟾(きんせん)なのだと
だから大事に ...
誰とも分からぬ手を取って

淡く土を開いてゆく

群の匂いは 偽って春

繋いだ指先から溶け混じるうち

赤く、白く、甘く染まる



羊水の中、震える声で目覚めを歌う
朝はすべてに平等なのか、という問いに首を横にふる。
世界はひとつなのか、答えられない。

「そりゃあ、誰だってそうよ。」
と、不器用な手さばきと包丁でもってりんごと格闘する君は
さも ...
互い違いの所謂握手
握り損ねてわきわきと
沈める電気を掠め喰らいて
からてを合わせてヒシと
閉じ込む

蒐集手挟みわらわらと
雷どもの閃きを
白磁の闇にて放り出す
容れ物は耐えてぐず ...
僕の携帯にメールが届くのは珍しい方だ。
今日は知ってまだ間もない後輩から好意の一杯つまったメールをもらった。
正直、自慢だ。人に自慢できると思うから。

こっからは考えた事だ。自慢はもう終わっ ...
いきなりは そこへ いけない
まよいながら ふみはずしつつ
やりそこなって とおくはずれ
ふんだりけったりで とことん
いきぬくことを ためらわない
賢い選択は
洗濯機での洗濯
どうせバカなので
賢い人のマネでもしようと
辺りを見回すけれど
手本にしたい人がいないので
バカで通していこうと思います

こんにちはと
挨拶したのに
...
寒い北風が吹いて
暖かくないことに
少しだけ感謝する

もし暖かいのなら
この気持ちの代理人が溶けてしまうから

明日はこのわだかまりが取れるのだろう
それが少し不安なんだ
今の「好 ...
回転ドアからそとへ
出ようとしたのは
さっきまでの
ためいき

いまにも降りだしそう
きみを好きになってしまいそう
だからはやく
はやく

交差点のまんなかで
気付かれないように ...
卒業写真には 彼は 左上で
蝋人形みたいな 無垢な顔で

佇んでた。

彼の おとうさんに見せてもらった
写真には 今まで 見たことのない

屈託のない 笑顔って やつで。

山田 ...
( あさ )

おきてかおをあらってかがみをみて

「きょうも1にちがんばろう
 できのいいにんげんにならねば」

てにしたドライバーで
からだじゅうのねじをしめた 

こわばった ...
まんまるな まるで天使みたいな笑顔で
写真なんかに 納まりきれない 歓喜というか

「ありがとう」ってさっきから
声がかれるまで 言ってる。

鼻水なんて もう、口に入っちゃってるのに
...
「やい、蛸」元宮のこの一声で蛸は目覚めた。
不機嫌そうに目を開き、黄色い眼球をぎょろぎょろと動かしたあと、「なんだ、お前は。」そう言った。
元宮は静かに包丁と白い綿布を取り出し、綿布を蛸にかぶせ包 ...
鏡の向こうは不思議な世界
何もかもがアベコベで
何もかもがヘンテコリン

引いても開かない引き出しは
押したら不思議
開きました

兎は時間を見逃して
ベットでスヤスヤ眠ってる

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
青い鳥黒川排除 (...川柳206/2/14 4:28
絨毯プテラノドン自由詩1*06/2/14 3:25
許して火冬未詩・独白006/2/14 3:03
Lumiere 〜光〜セキラボ!未詩・独白106/2/14 2:46
片恋連歌北乃ゆき自由詩4*06/2/14 2:38
ものがたりこむ未詩・独白3*06/2/14 2:05
[ 二十歳の原点。]渕崎。自由詩1*06/2/14 2:00
コゴト。未詩・独白206/2/14 1:38
義理堅くも猪口冷糖を下さる方へCl川柳0*06/2/14 1:23
いつか春を掴む日まで松本 卓也自由詩2*06/2/14 0:22
少女は感情移入する千月 話子自由詩14*06/2/13 23:56
ねがいごと和歌こゆみ自由詩106/2/13 23:25
さよなら。 自由詩1*06/2/13 23:23
恋し過ぎた日々 忘れない想いmaumi自由詩2*06/2/13 23:16
a.u.i.自由詩1006/2/13 23:07
いかずち奥津 強自由詩306/2/13 22:54
劉海戯金蟾The Bo...自由詩7+*06/2/13 22:13
未分化の赤ミゼット自由詩3*06/2/13 21:32
金平糖エスエル12...自由詩406/2/13 21:29
白磁の闇は形代を好むかぜきり自由詩1*06/2/13 21:05
人と接する際に見られる現実・2ナイチンゲー...未詩・独白106/2/13 21:05
そろもん(モットーの話)みつべえ自由詩206/2/13 21:05
残酷蒼木りん未詩・独白406/2/13 21:04
2月13日海月自由詩1*06/2/13 21:00
交差点ZUZU自由詩406/2/13 20:44
山田くんと生きる仲本いすら自由詩7*06/2/13 20:22
「しゅうりずみ」服部 剛自由詩6*06/2/13 20:17
山田くんと彼女仲本いすら自由詩5*06/2/13 20:07
蛸。散文(批評...1+*06/2/13 19:54
Gibier of LievreKADY自由詩1*06/2/13 19:47

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加筆訂正:
「しゅうりずみ」/服部 剛[06/2/14 1:23]
4部構成にしました。 
「しゅうりずみ」/服部 剛[06/2/14 0:56]
5連と終連を加筆しました。 
劉海戯金蟾/The Boys On The Rock[06/2/13 22:17]
同人誌 咆哮(2005)に発表したものを一部修正してたものです。
蛸。/仲本いすら[06/2/13 19:57]
誤字訂正
5.72sec.