雪の降った夕暮れ
すっかり冷え込んだ空気の中で
黒いコートのポケットに手を入れると
黒い皮製の手帳にいきあたりました


そう
全てはこの手帳が始まりでした


死神の僕にとっては ...
僕がまだ僕じゃなかったとき
家の周りは原っぱだった
イトを縫うみたいに
とんぼが
焦げたバッタが飛び
無心になって追っていた


 気づけば
 自分の影なんかほったらかして


...
アイシクルの根に 優しく口付けをして

偽りのない朝を迎えて 満足はしているけれど

上を向いて歩く ドレス姿のあのひとたち

笑顔の眼 絶やさずにいるけど

奥底では 誰かを刺してい ...
美しい羽も

灼熱の強さも

なんにもいらないから

どうか

どうか

あの瞳のきれいな

あの女の子に

不死身の

しあわせを。
瑞々しい朝を
夢見て

満点の星空を
願って

みんながそう
祈ってたら

世界はきっと
きらりと
多角的に
輝きを

放つ。
冷たくされれば
されるほどに

やる気は燃えていく
けれど

できれば
優しくして
ほしい

そしたら
暖かく

照らしてあげる。
*** 

 覚えている中で一番古いのは、あの頃のこと。
 あの人は確かにいたのだ、私の腕の中に。
 美しい娘だった。白亜の城に住む、姫君。二十歳になったら国を継ぎ、女王として世を治めることを ...
宿命でも運命でもなく
それはタンポポ

土手に降りそそぐ
季節の日差しに
僕は目覚める
旅立ちにはもってこいの日だ

風は南南東
ロウソク工場の煙から推測するに
風速は2メートル
...
千円札が破れた
それは大事な千円札だった
貯める為の千円札だった
貯蓄をする為の
千円札の使い道は
貯める為だった
破れた漱石が
泣いている?
ただ一人英世では
ないから
そんなは ...
│  │  │  │  │  │  │  │  │


すれちがいざまの
レーザー光線のような
視線


│  │  │  │  │  │  │  │  │


ビーム
ビーム ...
臆病で小心者な僕だから いい格好なんて君の前だけ
精一杯背伸びして理想の自分 取り繕ってんだよ

キラキラの魔法を使うたびに 背中に走る冷や汗
それでも顔だけはにっこり 余裕の笑みをさ

...
また一日分
夜で翳り
透き通ることなどあり得ぬコンクリートだ
壁と床、その接点の無人に紛れればわたし
隠さなくとも隠れるのだった
耳の奥の
疼きの蝙蝠の(、っ、っ、っ、っ、)は
...
雨乞いをして
冷たい太陽を隠した
でも私の足は
ちっとも凍りついてはくれない

化学変化を起こした
空は別に代わりはなかった
頭皮に浸み込むあ・め、だけが
逃避する・・・ふりをして
...
この思いを
咲き誇る花に受粉する

花弁はすべて地に落ちて
見慣れぬ果実が
姿を見せるだろうときに

あなたがその実を口にすれば
ほろ苦く

思いの核も同じように地に落ちて
あな ...
朝な朝なベッドから飛び起き
浮かんでくる都合のいいイメージ

どんな奇跡も起こしたのになぁ
今じゃ繋がりさえしないんだよ

どこまでも細く続く道
全速力で駆け下りて 僕は今どうしたい
...
手を差し出してくれた
その手に
手を伸ばした

信じてる
君の言葉を
どんなに傷つけられても
信じてる

ある人が
「お前は人を信じすぎる。」
と言った

でも
信じること ...
こんなにも狭かったのか 幼き日 年月戻して吾は佇む


真っ白なキャンバスの上に描いてた未来予想図鮮やかすぎた


この場所で始まり別れるいつも居た君は明日から共有できない


...
あなたとの通信を遮断する
私は

憎しみを浴びて孤立したい
すずらんの鉢植えを
根元から

引き抜く
踏みにじる
まだ花も咲かせていない
その前に

お前も
そういう運命なの ...
あと少し

あと本当に少しで

僕はこの学校を卒業する

中学校生活は

一瞬で終わるぞって

風の便りで聞いたけど

ホントに一瞬で終わってしまった

昨日が入学式のよう ...
なんていうか、現フォはやる前はなんかいやだった。
知っている人の詩をよめる分にはいいけど、自分がやるとなると、んーという感じだった。
けど、やってみて思うことがある。
今まで知らなかった方の作品 ...
知らない田舎だった

真上の太陽は{ルビ燦然=さんぜん}と輝いて

風は田んぼの苗を優しく撫ぜる

白いリボンの付いた麦わら帽子をかぶった君は

太陽の眩しさのせいか、少しセピア色にみ ...
小麦粉粘土で作られた
どうやらメスの体を持つ
ワタクシという自身は
いろいろな音やコトバによって
固有名詞になったのだった

ワタクシをそのマタから
放り投げた成人女性や
...
路地でしくしく泣いてる人がいた
黒いマントに身を包んだ
綺麗な銀色の髪をした人だった
気になったので声をかけてみたら
彼は自分を魔王と名乗った

私は魔王を家へと招待した
縁側に座らせて ...
夕日が雲を燃やして、
今日も夕焼けは綺麗です。


白い雲を燃料に今日も夕日は赤々と燃え続け
鴉が数羽ついうっかり夕日に魅せられて夕焼けの中へ消えて逝き
やがて暗闇を連れて来れば夜の始まり ...
かやの そとは つめたい はれ
もう くらく なるのを まって

とどかせたいと ねむる あさひ
ひるの ひざしに あっせられて

よるに こときれ もう いない
めざめて たむけて や ...
世界の果てにある白いテープ。
僕らは一時も駆け足を止めることはない。
ランニングシューズがぼこぼこになって、足の裏から血が滲んでも。
止まらないレース。それがルール。

世界の果てに ...
生まれたときから猫がいて
頼みもしないのに
わたしの布団の上に乗り
重い温かい
お互いさま
叱られて
毎日毎日叱られて
生きていてもしょうがない
だけど死ねないお子様は
布団のお腹に ...
雨が降る。
傘はいらない。

雨が好きな月もあれば、
雨が嫌いな月もある。

二月の雨が、
どちらなのか。

それはこの雨と、
君だけが知っている。

...
明るく元気で前向き。顔は小さくて痩せ型、ごっつくない。
お洒落でいつも清潔でちょっとだけ可愛い。頭がよくてユーモアがあっておもしろい。
優しくて気が利いて飾らない。いつもは強がってるけど実は傷つき ...
白い猫が、足元に寝転んでいる。

ぷっくりと膨れた白い腹、細い声、甘ったるい視線。

午前7時。出社の時間。

そんな僕の事情など構わずに、猫は媚びるように鳴く。

細められた瞳が ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
死神と私 −雪溶け−蒸発王自由詩10*06/2/26 20:26
便乗鴎自由詩2*06/2/26 20:14
アいウえオ仲本いすら未詩・独白1*06/2/26 20:09
ポケモン(ファイヤーにて)自由詩4*06/2/26 20:04
ポケモン(スターミーにて)自由詩2*06/2/26 20:02
ポケモン(リザードにて)自由詩1*06/2/26 20:01
「再生」(novel)とうどうせい...散文(批評...5*06/2/26 18:51
タンポポ、旅立つ日たりぽん(大...自由詩1306/2/26 18:42
高校三年生加藤泰清自由詩206/2/26 18:35
ビーム大覚アキラ自由詩306/2/26 18:15
magician腰抜け若鶏自由詩1*06/2/26 17:52
乾いた耳A道化自由詩406/2/26 17:38
ピイエイチMélodi...自由詩006/2/26 17:18
凍衷花想アマル・シャ...自由詩7*06/2/26 16:50
アルテンもる自由詩006/2/26 16:33
信じてる十六夜自由詩106/2/26 13:30
別れの時短歌306/2/26 13:17
デス・コミュニケイトuminek...自由詩5*06/2/26 13:01
別れの時こめ自由詩306/2/26 12:34
たとえば言葉の力a.u.i.未詩・独白206/2/26 12:28
あぜ道迷路美味自由詩3*06/2/26 12:11
日本の土の上むらさき自由詩2*06/2/26 11:46
魔王と出逢ったイズミナツキ自由詩9*06/2/26 10:47
[ ゆうやけ ]渕崎。自由詩106/2/26 10:05
浅い 露砂木自由詩4*06/2/26 9:58
『ゴールテープ』しろいぬ自由詩106/2/26 9:46
にゃご蒼木りん未詩・独白406/2/26 9:24
「 日曜日は雨で。 」PULL.自由詩13*06/2/26 9:19
早起きしてふっと頭に浮かんだこと。腰抜け若鶏未詩・独白2*06/2/26 7:42
『白猫考察』しろいぬ散文(批評...106/2/26 7:37

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加筆訂正:
上げた声/半知半能[06/2/26 16:06]
加筆・修正
手首に井戸/たりぽん(大理 奔)[06/2/26 15:17]
全体を見直し推敲。未詩から自由詩へ
ポエム岬/モリマサ公[06/2/26 14:51]
最後感動的な方向で落とすことにしました
ポエム岬/モリマサ公[06/2/26 12:06]
大学などで詩を学んで
[ ゆうやけ ]/渕崎。[06/2/26 10:11]
ルビ振り。
5.47sec.