砂場から去る幼子の手が
八分前の夕暮れを受け止めた

誰かが握るための光を
ぎゅっと

繋がってることを教えてる

   かえろう

僕の掌を 握ってくれる誰かのところへ
今も待ちぼうけしてるのだろうか
シナイ半島ヌエバのイルカ
ヨルダンとエジプトの間に静かに眠る紅海の
ヌエバという小さな村で
ぼくは一頭のイルカに出会った

餌付けしてるわけでも
囲ってる ...
 目に入れろ

 目に入れろ

 金のかかるカメラなんていらない
 この瞬間の光景を
 
 目に入れろ

 そして自分の好みに色づけするんだ

 逃げちゃダメー

 これ ...
ぼくらは空に近づこうとする、いつも包まれるばかりでひとつにはなれない。ひろびろと伸ばしたつまさきをゆびさきを、リンととがらせる。新宿にアスファルトのあちらこちら。渋谷を通り過ぎるどちらこちら。ビルとビ ... 雪がじゃんじゃん降る前の日に個人的な色彩の影に怯える耳成芳一が喚くのが緑藻類に記憶されたように不確実性を尊ぶ神話性の休日には雪に突っ込んだ新幹線が脱線して酒帯び運転の嫌疑を晴らすために台湾泥鰌を多摩川 ... 窓の下を通るとき
灯りのともるのを見て安堵する
ただそれだけで
暖かいきもちになれた

あの人が ただ一瞬
振り向いてくれたと思ったのは気のせいですか
確かにあの時
隣にいたのは私なの ...
(地下鉄の入り口)


真昼でも陽の光の届かない
そこは蛍光灯で照らされた

もう一つの夜だった

疲れた足取りで階段を降りてゆく
行き先を示す電光掲示板には
目的の場所が表示 ...
今ここにいる自分



今生きている自分



これが運命だなんて思わない




僕は僕じゃなくなる


そんな気がする





数多ある選択肢から こ ...
笑わないで聞いてくれる?



例えば






不規則的に唸る換気扇が
この世の終わりみたいな音を奏でても




それに怯える私はうずくまってコーヒーを飲み明か ...
小さな息遣いで狙う
溢れそうな領空を遠い声が駆け抜けていく
高度3メートル
誰も倒せない鉄砲に込めた弾丸は
赤や黄色に自己主張して
空に駆け上がる勢いを
繰り返すたびにどこかへ置き忘れてい ...
重たい音の寝顔に忍び泣く男の姿は気配りの鏡と言われたような気がしたが、富士額の女の子が影を配りながら付け届けの注文を取っているのをデジカメで撮影する少彦名神に告げ口する鰐皮の財布泥棒子煩悩な男は茎から ... 交差点の向こう
ギラリとした眼光の
ヤサ男が独り
こちらを睨む

興味本位な意識を飛ばし
かの男に憑依する

男15歳初めての殺人

それは見知らぬ男
母の上にまたがり
汗だく ...
ねぇ あなたとあたしの間には
運命なんてものあったのかしら?
ただ互いに気が合って
ただ互いに寄り沿って
ただ今日別れてしまう
それだけの仲じゃない

運命なんて信じてないあたしだから
...
ちょっと僕たちは遠くまで来すぎてしまったみたいだ
なんて 前を歩いてる二人に言い出せるはずもない
もう電車もバスも道路も
街灯の明かりも電線も携帯の電波も
24時間営業のファミレスもコンビニも ...
洗濯機がゴーゴー
一生けんめい回って洗濯してるから
頑張って干さなくちゃって思う
寒いけどね

昨日は夜霧で
こんな夜にはデートだよなって思ったけど
残念!
おばちゃんに恋愛はなくてね ...
林立するビルの谷間を歩く
押しつぶされるような閉塞感

立ち止まり空を見上げる

体内に太陽を飲み込んだように輝く雲
眩しさに慌てて目を戻す

そそり立つ壁と
追い抜いて行く見知らぬ ...
惰眠を貪る

目を開けているとココロが痛くて

夕焼けにも 目を背ける

平積みの
まだ開いてもいない3冊の本
そこから
幻想と現実が入り交じって

誰にも
悟られたく ...
心が限界だと
待てるものも待てない

笑顔のうらっかわで泣いて

思わせぶりな態度を寛容に許す

さっきから
イントロが鳴りやまない

音が次第に大きくなって
あたしを
...
朝 窓
陰の光
風で息づく静物たち


個の
亜の
景色の粒
戯れたあとの汗


雲がたちこめた空
ほんの一瞬 かがやく庭
焦げた葉ずれ音

...
風のない穏やかな夜に
小さなふいご
すーすー すーすー
風呂上りに小さな爪を切って
たくさんお話したね
おまえはわたしの布団に入り
お気に入りの枕を持って入り
もう眠りに落ちていく
小 ...
私は大きな空に浮かぶ、お人形さん。

あなたの、その瞳で、愛してるって、
そう、言われて。

愛してるって、そう、言って欲しくて。

私の背中には糸が付いていて、
誰か、操ってくれない ...
7年前、僕は同い年の少年に憧れていた。
彼は小説を書くのが趣味だった。
本屋に置いてあるような小説を自分の手で書いていた。
彼はクラスメイトとほとんど話さない浮いている存在だった。
でも、担任 ...
人間は生まれてきて一番最初になにを覚えるかしってる?
それはね、
泣くことなんだ。

赤ちゃんは生まれてすぐに泣くんだ。

それはね、
人生の中で、涙が大事なんだって、
赤 ...
頑張れ

簡単に言わないで。

これ以上、どう頑張るの?

簡単に言ってほしくない。

「ムリしないで」

そういってほしかったの。

いつもいつも強いわけじゃない ...
大きな大きな耳を
もってる
ねぇ
つもりだった

誰よりキミを
誰よりキミを
わかってやりたくて

ダンボダンボ
ああ
好きだ

dumb
目が 見えなくなるほどに
...
何日かぶりの晴天は
日曜日の昼下がり
ほこりにまみれた図書館で
染みのついたみすぼらしい壁を前に
妙な興奮を覚えている

きらきら光った窓のむこう
子どもらがキャッチボールをしている
...
愛していたあなたは

いつも遠くを見ていた


その瞳は揺らぐことなく

いつもまっすぐ見つめていた



遠くの雲はひとにぎりで

何もかもを見透かしているようで

私 ...
柔らかい空気の波間に


揺られて待つその時間が


ゆったりと長く感じられるのは


湯気立ち上るコーヒーのおかげか


めずらしく夜明け前に目覚めたからか


夕べは ...
悲しみを慈しむ
それは

生きてあることを悲しみ
老いてゆくことを悲しみ
病に倒れることを悲しみ
死に別れることを悲しむ

その悲しみに
打ち震える人を
慈しむこと

そして
...
雑踏の中で一人
実在しない 視線と
増してゆく 孤独みたいなものを 
蹴り飛ばしながら歩く
少し爪先が痛む


すれ違う人は 揃いも揃って
バカみたいな笑顔をばら撒く
人ゴミ
今度 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ハンド久野本 暁自由詩0*06/2/11 3:29
ヌエバのイルカ七尾きよし未詩・独白1*06/2/11 3:23
快楽主義者からのメッセージ炭本 樹宏自由詩306/2/11 3:15
いつからかはじまっているnm6自由詩1306/2/11 2:24
回転性あおば自由詩0+*06/2/11 2:20
恋うた和歌こゆみ自由詩106/2/11 2:18
「地下鉄には、もう一つの夜が」ベンジャミン自由詩3*06/2/11 1:50
オリジナルユウ自由詩006/2/11 1:35
スカートの落とす影をa.u.i.自由詩206/2/11 1:31
源泉霜天自由詩206/2/11 1:22
ドカ雪あおば未詩・独白1*06/2/11 1:16
復讐するは我にありmaumi自由詩1*06/2/11 0:58
運命瀬冬翼流自由詩106/2/11 0:55
とにかくhaniwa自由詩2*06/2/11 0:39
4×5蒼木りん未詩・独白206/2/11 0:11
「孤独感」広川 孝治自由詩006/2/11 0:06
「ネムリタイ」hiyoku自由詩006/2/10 23:58
「ツカレタ」自由詩006/2/10 23:54
不在者木立 悟自由詩206/2/10 23:48
寝息ラピス自由詩1*06/2/10 23:36
揶揄2ャュ自由詩006/2/10 23:06
遂にここまで辿り着いたナイチンゲー...未詩・独白1*06/2/10 23:01
涙の場所スモモ自由詩2*06/2/10 22:57
頑張れ・・・?自由詩0*06/2/10 22:56
dumb.. me ダンボくるす自由詩006/2/10 22:48
日曜日本村K自由詩1*06/2/10 22:34
視線ゆきお自由詩306/2/10 22:02
瀬冬翼流未詩・独白006/2/10 21:28
慈悲の白蓮アマル・シャ...自由詩5*06/2/10 21:20
人ごみ一人自由詩7*06/2/10 21:19

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