雨の降る仕事帰りの夜道
傘を差して歩く僕は
年の瀬に冷たい廊下でうつ伏せたまま
亡くなっていたお{ルビ爺=じい}さんの家の前を通り過ぎる
玄関に残る
表札に刻まれたお爺さんの名前 ...
フロントガラスに浮かぶ雨粒は
ちょっとしたお星さまに見える
さーっと拭き取られてしまっても
やあ今日は寒いねと言いながら
僕のところに降り落ちる
ほんの少しの出会い
一瞬のきらめき
...
甘いものを断つ。
昨晩、延々とその鉄の決意を語った君が
どうしてシューなんとかを食べているのだろう
僕が帰ってきたのに平気な顔でおかえりと言う
たった十数時間の間に、鉄は何万度という高 ...
何を言っても
嘘っぱちになっちゃいそうで
僕は
んくんっ と
喉の奥に今 出てきかかった
何か を のみ込んだ
いつか
君がお婆ちゃんになって
僕もお爺ちゃんになった頃
その頃 ...
或るおかしな人生が終わろうとしてい
煙草の火がさっきから
わたしは震えながら手で三角形を作り
とおしてみた街路の人影を噛み殺す
ちぎれた紙切れに書いておいた「ありがとう」の ...
何でこんなに悩んでいるんだろ。
何でこんなに考えてしまうんだろう。
何でこんなに苦しくなるんだろう。
何でこんなに傷つくのだろう。
本当・・・なにやってんの?
ばかじ ...
君が好き。
凄く好き。
めっちゃ好き。
本当に大好き。
だから好きなの。
君が好 ...
何でもかんでも適当な僕は
最初はここから。最後はココまで。というのは決めていない。
それって悪いことなんでしょうか?
例えば・・・僕の夢はここから。僕の未来はここまで。
そんなの決めた ...
木の葉踊る
お日さまが割れて
少しずつ、欠片がつもった
吹き散らす風は
音もなくこの路を滑って、遠い天を仰ぐ
銀の翅 開いたら秘密が洩れるよ
注意して。
繋がった全てが、消える前 ...
君と私とのあいだに
春の花を咲かせよう
おひさまではなく
笑顔で咲く
たんぽぽを
はるか
はるか雲の頂上に
あの時 みつけた宝物
未だに取りに行けていない
でもキラリ
今でも光ってる
あの時の雲ではないのに
同じ雲などめぐり来ないのに
...
暗いてっぺんの夜に
松屋のチキンカレーを
胃に流し込んで
地下鉄に乗る
まだ太陽も起きるのを
ためらって
周りの彼らも
くたびれた顔をしている
地下鉄の暗い壁の
流れる赤 ...
負け犬だとか
勝ち犬だとか
よくわからないけれど
吠えなくなった
時点で
終わりなような
気がするから
いくらだって
遠吠えしてやる。
小さい頃は
ヒーローに
憧れてた
スペシウム光線とか
出せないけど
大事にするよって
視線は
たくさんあげる
一人分だけの
ニューヒーローに
なりたい。
なんかすごく
だるくって
ありえないほど
つらいけど
鏡越しに
あっかんべー
してみる
あれれ
言うほど
ひどい顔じゃない
うん
まだ
大丈夫かも。
いのちの外れをふらついて
月が見える窓にもたれる
二月の終わり
ねむいは深い深い深い
ベッド
指先がまくらの影をつきさして
おきあがれない
おきあがれない
芽が ...
ッガんばれよっ
いきなり降って湧いた声は
聴きなれていたはずの声
思い出すことを拒否している声
でもでも
ぁありがとうっーーっ
降ってきた ...
金を手にした状態で
金なんかいらないと言いたいよ
ボカされた視界の中で
向こう側をボンヤリと見る
ほんでロックだなんとか言って
失礼な奴になりたいよ!
ふざけたboyのまんまで
君に会い ...
夕暮れ
警察署の壁面が赤く染まる頃
帰宅途中の私はその前に来るといつも
自白する
通勤鞄の底のそこでは
見慣れぬ証拠物件が小さく笑っているが
立番の若い巡査はそ知らぬ顔で
手 ...
すきとおる春の風が
ぼくを追い越してゆく
何となく息を吸って
両手広げてみたり
そっとすました顔で
となりにいるきみを見てみたり
ほら
ぼくらは
こんなにも自由なんだ
...
そりゃあ
「うわずみ」だけならさぞかし美味しいだろうよ
もしかしたら
その底に沈んだ「たまり」の存在すら知らないのかね
きっとそうだ
そもそも「うわずみ」しか知らねえ ...
それは、微かだった
おもむろに ゆっくりと
そして、微かだった
そろりと 音もなく
わずかに
微か
生きている
日向に 住む 影法師
柔らか 柔らや 穏やかに
けぶる 靄の中で
花が 咲いては 折れ
花の 緑が 生まれては
花の
影が 笑っている
ゆたゆたと 傲慢なまでの
その 姿に
...
一人で歩く、貴方との思い出の道
桜並木はまだ蕾もつけず
散った頃のままを思い起こす
次に桜が咲いた時
貴方は誰とこの道を歩いているのでしょうか
手が
どうしようもなく震えてしまうので
病院へ行った
先生は左耳で一通り話を聞いたあと
(背中が汚れていますね
と、わかりきったことを言う
一列に並んで
背中を洗っていた僕の後ろには ...
雪どけ水が
氷の下を流れゆき
定まらぬかたちの光となり
坂道を静かに下りてゆく
屋根の上にとけのこる
切れば血の出るような雪
月を聴く
舌を挿す
倒れた ...
透きとおる真昼に
日常が、消えていく
八月に買った青いびいどろは
もう割れた
観覧車に乗りたいと言ったのは
あのひとのほうだった
てっぺんに着いても
世界はちっとも見えなくて ...
地獄の主は ハレル・シャハル!
よみがえり給う ハレル・シャハル!
勝ち鬨あげて ハレル・シャハル!
堕天使を称えよ ハレルヤ・シャハル!
逆十字をしのび ハレル・シャハル!
...
せんぱぁい そのしなやかな身体を擦り付けるような
甘い猫なで声が頭にこびり付いて離れない
追い詰めて追い詰めて 泣き出しそうな僕を見て
気持ち良さそうに喉をゴロゴロ鳴らす君は意地悪な笑み
...
お昼時
おなか空いたなぁ、と
声に出してみたら
余計におなかが空いたので
仕方なく
空気を食べる
ばく。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
光の滲む雨の夜道を
服部 剛
自由詩
18*
06/2/24 21:56
雨粒
とびまる。
自由詩
2*
06/2/24 21:54
シューなんとか
美味
自由詩
2*
06/2/24 21:51
約束
さち
自由詩
8*
06/2/24 21:15
電線に吊るされたまま発信しているテレビのようなそれ
佐藤伊織
自由詩
0*
06/2/24 21:06
ばか。
天使
散文(批評...
0
06/2/24 20:43
好き。
〃
散文(批評...
1
06/2/24 20:36
最初。最後。
〃
散文(批評...
0
06/2/24 20:32
つむじ風
紫翠
自由詩
0*
06/2/24 20:32
笑顔で咲くたんぽぽを
春日野佐秀
自由詩
3
06/2/24 19:59
はるか雲に
〃
自由詩
1
06/2/24 19:53
矢印アンダーグラウンド
仲本いすら
未詩・独白
0*
06/2/24 19:47
ポケモン(ガーディにて)
〃
自由詩
4*
06/2/24 19:43
ポケモン(ヒトデマンにて)
〃
自由詩
3*
06/2/24 19:42
ポケモン(パウワウにて)
〃
自由詩
1
06/2/24 19:40
手のひら
石川和広
自由詩
8*
06/2/24 19:32
少し大きめの河の土手にて吹き抜ける風に抗いながら
かぜきり
自由詩
1*
06/2/24 18:07
boy
span
自由詩
0
06/2/24 17:59
罪
たもつ
自由詩
6
06/2/24 17:40
ぼくらの道を
春海
自由詩
3*
06/2/24 16:43
人生の「うわずみ」だけ食って生きた気になってんじゃねえ
436
自由詩
2*
06/2/24 16:21
かすか
美味
自由詩
4*
06/2/24 16:07
日向に咲いた
奥津 強
自由詩
5
06/2/24 15:30
[ 五行の恋文(桜)]
渕崎。
自由詩
1
06/2/24 15:15
汚れた背中
佐野権太
自由詩
9*
06/2/24 14:51
季と季
木立 悟
自由詩
1
06/2/24 13:19
八月の、リフレイン
望月 ゆき
自由詩
38*
06/2/24 12:53
ハレル・シャハル
りょーーーー...
未詩・独白
0
06/2/24 12:42
cat woman
腰抜け若鶏
自由詩
3*
06/2/24 12:19
ばく
夕凪ここあ
自由詩
1*
06/2/24 12:02
6335
6336
6337
6338
6339
6340
6341
6342
6343
6344
6345
6346
6347
6348
6349
6350
6351
6352
6353
6354
6355
6356
6357
6358
6359
6360
6361
6362
6363
6364
6365
6366
6367
6368
6369
6370
6371
6372
6373
6374
6375
9.13sec.