ヤドカリは夢を見た
そんなに複雑な内容じゃなかった気がしないでもないが
たぶんこんな感じだ
この夜がクリームシチューのような色とトロみで
この殻がジャガイモのようにずしりと重くて
なぜか ...
震える夜の終わり。
凍えるガラスに浮かぶ水滴を、指先でなぞった跡。
(それは秘密)
静寂が止まったまま、もうすぐ夜の終わり。
灯った【願い】は、どんなにちっぽけでも、こんな夜 ...
落ち着いたら電話します
そうしてね
本当に会いたいと思っているから
でも電話は無いと思う
落ち着くことなんて多分無いから
私たちは特に
急ぎ足みたいで
休みが ...
空から硫酸の降る日
傘は斑に溶けていく
大仏は涙を流し
瓦屋根に湯気が舞う
雲はどこからともなく
地の表面を覆い尽くす
気圧の低い雲の群れが
灰と煙に燻される
拭けば傷つく硝子 ...
(たくさんのパルス、)
脈拍が歌う
それは波紋であり、
いのちだ
水溜まりと等しく
空を映した鏡と、同じ
青や赤をまとった
一筋の糸
(たくさんのパル ...
初出勤のバスには
4人の乗客
到着するバス停を降りて
それぞれの瞬きを胸に
それぞれの舞台へ
散らばってゆく僕等は
地上に降りた
4っつの星
体の透けた
帽子 ...
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから
私の瞳に映せる空は
決し ...
きみとぼくは いちども
会うことは ないけれど
異端の爪を みがいて
おなじ 事象の平面を
ひっかきつづける 仲間です
いつもあったかい
きみの手は
やさしさが かくれてて
あんしんする
あっちへ行っても
こっちへ行っても
待ってて くれるし
まよっても
止まっても
...
ジャケットを着ていこう
今年初めてあなたに会うから
いつものカーディガンでなくて
高級品ではないけれど、お気に入りの
ベルベットのジャケットで行こう
心にもジャケットを着ていこう
変に ...
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
遠距離恋愛のつらさを知っても
やっぱり会いたい
「会いたい」
って言ったらお前は ...
高速道路を二〇倍速でガン見する
引きずられた眼球の中でミトコンドリアが舞っている
土人たちを夢想して浮かぶ偵察衛星‐姉
荒ぶる箒を止められない苔の虚ろに耐えて詠む誰か坊主を燃やして。
気持ちがほしいなら
あげましょう
あなたにだったらよろこんで
どんなのがいい
嘘じゃなくて重たくなくて
思い出したくなる場面
わたしは
あなたの指先がほしいそのさきの腕がほしいそ ...
空色が渦巻いている
ぬくもりは見知らぬ場所から訪れて
迷子になった今でも辿ることが出来ている
日々は名残惜しさで溢れていて
繋げない肌と肌に
湿度を奪われそうになっていた
...
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ...
みんなが君を狂った奴だと思っている
確かに君は少し変だ
いつも口を尖らせて
兵隊のように歩いている
髪はボサついたマッシュルーム
汚いリュックを背負っている
ズボン ...
数のこと池に行った雨の池の朝から悲しいことのあえてその日は朝から悲しみの降ったざあざあのざあざあのいやな傘をさしても濡れるのでいっそささないのが濡れないのがそうかと思うのでささないと濡れるのでないその ...
復想園 (2)
ああ、俺は幾年想いの中をさ迷って来たのだろう、巷の彼方此方で父の計画のために追われ、兄弟でさえも俺を嘲った。然し俺は不思議に深山で知った神の知識によっていつも救われていた。悪魔 ...
君の目蓋が開く頃、僕は水に還るだろう。
そうして君の喉を潤し生きるための糧となりたい。
君が誰かの名前を呼ぶ頃、僕は雲となって漂うだろう。
そうして厳しい日差しから柔い肌を守りたい。
...
平凡なことが
ものたりないって
気持ちにさせた
追いかけることで
足りない何かを
満たしてくれると思ってた
勘違いもいいところ
私はとても満たされてた
あな ...
正月のお笑い番組もう飽きた
正月の凧あげる人見かけない
年賀状貰うばかりで胸痛む
気分のいい日曜日の朝だ
メープルシロップを頭からかけてやる
世界が歪んで見えるだろう
俺からはお前の顔がよく見えない
イエー
ソーセージを挟んだパンがある
醜く太っ ...
午後11時
駅を降りる
日付が変わる前に
帰宅できるのは珍しい
改札を出る
駅前は閑散としている
暗い
元々店は少なく
その少ない店も
すでにみな閉まっている
コンビニさえない ...
言葉を投げ合うほどに
違うものだと気がつく
砂丘の砂、そのひとつひとつが
自由な砂の本性で
名前が足りないから
同じものだと思いこむ
それはかなしいことだ
...
あたたかな
あたたかな皮膚を
思う
なんだか涙がこぼれてくる
いのち
ってものを
意識にうつす
ゆっくりと、
ゆっくりと、
つぶやくような
そんな言葉で
...
足を拾いに行きました
海の匂いのする街でしたが
この街に海はありませんでした
足を拾いに行きました
この街にも海があればいいと
子供の頃から思っていました
父に海をねだったこともありました ...
カーテンの裾に星粒。
掌にのせると
溶けてしまいそうなので
そのままにして
靴下は
目に見えなくても
大丈夫
遠くで、
誰かが
静かに
幸せを見つけていますように。 ...
孤独だ、と言えるうちは
本当の一人ではないのだと
今更のように 知りました
孤独だ、という認識は
一人ではない時が在る
という前提のもと成り立っていて
今 この部屋に一人分の質量しか
な ...
あのあたりならなんとかなった
僕が
野晒しの死体のような
無力なヤツでも
君が
季節外れの雷に怯える
知的で臆病な子猫でも
あのあたりならなんとかなった
それが
間違 ...
届きそうで 届かない
そっと でも ぎゅっと
抱きしめてね
夜の深さにあなたを探して
水の中で泣いてたの
蒼い時間に漂う 光
キラキラ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜do仮の夢
智哉
自由詩
1
08/1/5 2:14
願い
hope
自由詩
2
08/1/5 1:57
落ち着いたら電話します
mac
自由詩
0
08/1/5 0:35
サンセーウ
木屋 亞万
自由詩
0
08/1/5 0:05
パルス
山中 烏流
自由詩
9*
08/1/5 0:03
ひかりの鳥
服部 剛
自由詩
6
08/1/4 23:54
「二度目の雪」
Rin K
自由詩
26*
08/1/4 23:05
そろもん(輩の歌)
みつべえ
自由詩
4
08/1/4 22:25
やさしさが かくれてて あんしんする
ユメミ リル
自由詩
2*
08/1/4 22:10
ジャケットを着ていこう
佐野みお
自由詩
2
08/1/4 21:53
空にすむ君へ
fuji
自由詩
2
08/1/4 20:30
ふるえる
太郎冠者
自由詩
4+
08/1/4 19:47
王子様、
蒼木りん
自由詩
1
08/1/4 18:17
「三瀬川」
菊尾
自由詩
0
08/1/4 18:15
新しい年のために
未有花
自由詩
11*
08/1/4 14:47
6号館のジャグラー
ピート
自由詩
1
08/1/4 14:27
景
はなの
自由詩
0
08/1/4 12:33
復想園(2)
生田 稔
散文(批評...
0
08/1/4 12:25
『蘇生』
東雲 李葉
自由詩
1*
08/1/4 12:05
弱き
平 哉人
自由詩
3
08/1/4 8:17
正月の凧
夏川ゆう
俳句
1
08/1/4 7:53
フィルター/ノーブル/ジレンマ
udegeu...
自由詩
1*
08/1/4 3:52
夜の自転車置き場
ネット詩の悪...
自由詩
2
08/1/4 3:39
それぞれの名前で、波にとけても
たりぽん(大...
自由詩
13
08/1/4 0:51
うつろ
わら
自由詩
14*
08/1/4 0:46
帰郷
Tsu-Yo
自由詩
11
08/1/4 0:44
12/25
もろ
自由詩
4*
08/1/4 0:17
[孤独の算式]
東雲 李葉
自由詩
0
08/1/4 0:04
回想は賢い(冷静なフィルター)
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
08/1/3 23:52
aqua
ユメミ リル
自由詩
3*
08/1/3 23:01
5157
5158
5159
5160
5161
5162
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5166
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5170
5171
5172
5173
5174
5175
5176
5177
5178
5179
5180
5181
5182
5183
5184
5185
5186
5187
5188
5189
5190
5191
5192
5193
5194
5195
5196
5197
加筆訂正:
書けない言葉
/
もこもこわたあめ
[08/1/3 23:15]
最後に加筆
6.8sec.