その夜から、朝にかけてのことである、京浜島の壁に打ち着けられた水死体は美しく皮膚がやぶれ、懐中電灯に照らされた顔面からダークな海中へ、ヒラヒラと赤い固まりがはがれていった。
早朝のことである、 ...
企画、ペアで連詩 「flower」
風音&三奈合作
舞う桜は美しく
別れも出会いも染めていく
綺麗なものを綺麗だと
言える君のキレイなココロ
忘れない ...
私はお水になって
綺麗に澄んでいたい
にごりのない真心で
あなたを迎えたい
時にはさざ波たつけれど
あなたはそんなお水を
こぼさないように持っていて
介護施設のベッド
幸せそうな家庭が
そこだけ
作り上げられている
洗剤のコマーシャルに出てくる
清潔そうなお嫁さんが
わたしの代わりに
お祖母ちゃんの世話をしてくれている
に違いない
...
荷物を送らないでください
荷物を送らないでください
もう押入は一杯です
おなかも一杯です
やさしさいっぱい
胸いっぱいで
胸やけ起こして寝込んでます
だからもうこれ以上
荷物を送ら ...
冷え切った肌寒い朝に
わたしは毛布にくるまっては
冷え切った足先を
ぬくめる
例えば死というような
ことばの冷たさは
毛布にくるめても
いつまでも温まらない
エアコンやヒーター ...
もう
足が動かないなら
座っておりましょう
喉が痛いので
風邪薬を取ってください
咲子さん、
あなたに言っています
聞こえませんか
咲子さん、
薬棚の前で思いを馳せている ...
咲いてゆく音が
きこえます
川が
はじめて山をなすこころ、
そういうものが
乱れていきます
置いていかれることも
置いていくことも
じつは
まったく
同じこと
...
生まれてきたからには
生きるしかない
生きるからには
闘うしかない
闘うからには
勝つしかない
一点突破
全面展開
最後に勝ち名乗りをあげるのは
俺だ
大丈夫だよ
どんなに嘆いても君は独りきりだ
涙で悲しみが濡らされている
心も汚れて疲れきっている
苦しみは死ぬまで消えないだろう
いつまでも、いつまでも続くのだろう
もう、どうしようもない ...
終末論に踊らされながら夕飯の献立を考える。
急がされてここまで来たけど特にすることもなくて。
世紀末の頃に流行っていた噂。昔の誰かの予言がどうとか。
今じゃもう流行り廃れて名前も思い出せない。
...
君は幻想
君は幻想
僕を呼ぶのは誰
崖の上から
今は
帰りのエクスプレス
成田で別れた
今も焼き付く蛍光灯の真白
新宿駅のホームを踏んだ数なら負けない自信が、ある
薔薇のポートレイト
「デューン・プール・オム」が残る部屋
無邪 ...
気づくと隣りに寝息
昨日一緒にいた子
寒くなるといけないと思い
クローゼットから毛布を持ち出す
かけるなり伝わるぬくもり
女の子の匂い
白いやわ肌がもたれ ...
アレ的にほしい
それだけじゃないんだよ
それだけじゃ終われないんだよ
わたしはそのときなかでほしいとおもった
あなたが、かわいいから
でも
幸せが詰まってるとは限ら ...
何もしなくてもハラは減るんだなあ。
フテくされてても、うなだれてても。
つくづくニンゲンてのは良く出来た生きモンだと思いますね。
ウラを返せば一番タチの悪い動物なのかね。
記憶や記録。 ...
戦下手で連戦連敗、しかし99敗したとしても最後の1戦に勝利し、大業を成す。漢の高祖劉邦、しょく(携帯で漢字がなかったのでひらがなで)の高祖劉備のような英雄とは比べようもない名もない自分。
けれど ...
かよらな(*三つ要詞に順ぜぬさま)えり(*ここでは、票来の膳当)も
冷めようひち(*ひどく甘い味、こち返し)に
合歓を借りかまうべく ああ べからずかな
わてろう(*感嘆 逃げ惑う様の意) ...
甘ったるい香りがする石鹸を買ってしまった
ピンク色の泡とともに湧き立つその香りは
苺みたいに美味しそうで
乙女を恋する気持ちにさせる
甘酸っぱい記憶に連れて行かれる
涙で洗い流してしまう ...
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。
置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ...
シャッターが切り取るわけではない
それは露光時間を決めているだけで
まぶたのように拒否するのだ
ファインダーが見つめるのではない
いくつかの屈折率を経て
まなざしの限界を教えてくれるのだ ...
倒錯する渇望の交差する点のみを見据える視点について。
醜く醜く醜くあるように。
美しく美しく美しくあるように。
それらはとても似ている。ミナは実際にそのどちらの欲望も持っていた。彼女 ...
幸せなときに限って
幸せを知らない
河原のベンチに座りながら
そんな時が誰にでもあるように
思うことがあった
ベンチに座ると
夏の虫が僕のまわりで
いっせいに鳴きはじめるものだ ...
とっくり形の標的が 隙を狙い歩いてくる
全てを飲み込もうとしている
十ポンド以下のボールでは 最早足を止められない
急造の柵でレーンを封じ
握力の回復を待ち
十一ポンドのボー ...
熱が平らになって
どこまでも続いてる
けれども生きていれば
山も谷もあるものだから
人のからだも
地球に似てるのかもしれない
熱が途中で終わってる
そこが
海なのだとした ...
近しい者たちが古木のように渇いて、俺の周辺に立ち尽くす
これは何の冗談だ、灰になってこぼれるみたいな息をしやがって
俺の至らなさはお前たちのものじゃない、俺が死ぬまで懸命に抱えてゆ ...
私は雨に浮かれ
溺れた蚯蚓
今はもう動かない
微かな夢を抱いたまま
甘い波に飲まれて沈む
此の時初めて
手足の無きことを
憾んだかもしれない
抗うためではなく
ただ泳ぎたかった
...
夕陽のせいでぼくはわらうしかなかった
きみはすぐ泣きたがるからぼくはいつも、
すこし離れて歩いていた
そうすればきみがいつ泣き出すかわかる
首からぶら下げた他人行儀な一眼レフで
あまいピント ...
涙を空に溶かしたら
こんな色に
なる気がするんだ
切ないけどさ
綺麗だね
ときどき
叫びたくなる
このジレンマに
描かれた雲
その上を走り回る子供
はて
あの日々はどこに行ってしまったのだろう
雲がよじれてしまう
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
火曜日の水死体
詩集ただよう
自由詩
0
08/10/30 17:09
チョコレート同盟企画 「flower」
三奈
自由詩
6*
08/10/30 16:49
水
ゆきこ
自由詩
0
08/10/30 15:50
嫁いで思うこと
小原あき
自由詩
13*
08/10/30 15:09
午後九時
udegeu...
自由詩
0+*
08/10/30 13:47
ぬくめる
かんな
自由詩
8*
08/10/30 13:30
咲子さん
小禽
自由詩
5*
08/10/30 12:26
待ち針
千波 一也
自由詩
5*
08/10/30 12:11
闘争
渡辺亘
自由詩
2
08/10/30 12:10
大丈夫だよ
清水勇介
自由詩
1
08/10/30 12:02
『アイランド』
東雲 李葉
自由詩
0
08/10/30 9:50
10
カフカ
自由詩
1
08/10/30 9:30
「抱」
長谷川智子
自由詩
4*
08/10/30 9:14
「ぬくもり」 ver.2.5
〃
自由詩
1*
08/10/30 9:02
「Natural」
〃
自由詩
0*
08/10/30 8:55
ショーユはエライ
BOOKEN...
自由詩
1*
08/10/30 8:30
劉邦、劉備の如く
寺岡純広
散文(批評...
0
08/10/30 7:37
さえふり(Ho uk I)
竜門勇気
自由詩
1*
08/10/30 3:00
恋する香り
かのこ
自由詩
1
08/10/30 2:31
創書日和【声】 声が聞こえる
大村 浩一
自由詩
22*
08/10/30 2:09
視線、と誰かが言った
たりぽん(大...
自由詩
4
08/10/30 1:38
昨日は孤独な世界④
錯春
散文(批評...
0
08/10/30 1:26
玄関の虫
小川 葉
自由詩
6
08/10/30 0:38
悪魔
高橋魚
自由詩
0
08/10/30 0:27
平熱
小川 葉
自由詩
3*
08/10/30 0:27
渇いた樹皮降る、腐葉土の寝床に
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
08/10/29 23:54
蚯蚓
くろね
自由詩
2
08/10/29 23:46
それでもたしかにぼくがいたんだ、あいまいなひかりつつまれなが ...
ゆうと
自由詩
3+*
08/10/29 23:41
多分ね
愛心
携帯写真+...
8*
08/10/29 23:21
あの雲だよ、あれだって
からゆきさん
自由詩
1
08/10/29 23:19
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加筆訂正:
創書日和【声】 声が聞こえる
/
大村 浩一
[08/10/30 2:11]
高層ビルはサンシャインシティの事です。
5.77sec.