伊藤正三がこれから向かう会合というのは所謂身内仲間で毎年何度か行う恒例行事のようなもので、最初は少数のやもめ連中で集まッていたのが何時の間にか十五人ほどに膨れ上がりその後は減ッたり増えたりを繰り返して ...
しあわせのなかにいた
そのなかにいて
しあわせをかんじていた
ひとに迷惑をかけたくなかった
すくなくとも
きのうより前向きでいたかった
しあわせのなかにいたくて
...
詩を書くわ
男でもない
女でも
命の奥に
闇に光に
目玉焼きが
上手に
半熟ができたら
今日は
ツイてる日と
決める
雨音ちりちり
夜風に揺れて
不思議な傷を
道にバラまく
白線縫われた東関道を
削りながら
鳴きながら
明日も同じ帰り道
水泡が曲がれば
いいんだろうが
バスがかわりに
...
神奈川県横浜市、みなとみらいにある大きな観覧車の中央に、電光の時計がついている。まだ、大学を卒業する前の頃だった。友人の知り合いの女の子が、モノクロの写真を大量に持ってきて見せてくれた時があった。そ ...
【まえがき】
{引用=賢治のエスペラント詩稿は、日本語作品と対応した幾つかの断片が遺されており、下記のリンクで参照できます(エスペラント詩人の解説付き)。ここでは、詩「凶歳」に関連する残存断片と ...
あなたが不幸なのはだいたいわかったから
いい加減、僕にどうして欲しいのかを教えてよ
襖を狩る襖狩り一族は
一族郎党が舟盛りの舟となって
敵陣に突入することで知られている
「おお、いくさ場で舟盛りとは豪気な」
「…やや、この舟、なにやら不可思議な…」
「ぁあ!き、貴様らは!襖 ...
裏側には何があるの?
知っているのに言えない人が言う言葉
気付いた時には遅くて
隠すしか出来なくなって
タイミングが良くなくて
つぎはぎに紡ぐ時に嫌悪
裏側って何?
知ろうとする気付 ...
「 トキニハアメニモマケル 」
とうめいなせいじゃくにつつまれたひかりよ
くいしばるほどひたむきないのちよ
そらをうつすあさつゆにぬれたわかばよ
なぜに
そこ ...
僕が空っぽに生ぬるい
ゲームセンターに考えさせられた自分は
誰かにばかり でも とにかく
のんびりやっていたら逃げられた
何かにされるのだろうかとそして
はじまった 受験はいったい
...
白い雲に
一つ一つの宿る姿が
新しい場所へ
芽吹く命を思う
種は舞っていくのだと
真っすぐに自転車を走らせると
古代の流れを殻に思い起こされ
心を鳥たちとともに
姿を見つめたまま立 ...
ヨルノテガムが階段を上がっている
(ここでリンゴジュースを飲む)
もうひとりのヨルノテガムは鉛筆をすべらせ
魂のようなものを受け取って離さないでいる
(ここでヨル ...
俺は対人恐怖症です。
上手く伝えられないのだけれども、俺は人付き合いというのが良く分かりませんし、特に同級生などとはもうどうしたらいいのかわからずいつも目が合うたびにビビリます。毎朝起き ...
朝早くから
ショベルカーが稼動し
小人は井戸のところにいた
ちり紙でつくられた椿
丸一日をかけて
取り壊されていく母屋を
いつまでも見ていたい小人に
昼過ぎに雨が降る
小人がかけ足で帰 ...
月に着いて4日目に信じられないものを見た
そらを覆う、巨大な 黄色いクジラ
音もなく 空を泳ぐ
僕と目が合い
一粒の涙を流し
また泳いで 月の地平線に消えていった、
「海に行ったら蛙は死ぬんだよ」と
彼女は泣いた
電車の到着まであと五分
彼女の目からほろほろと
零れる真水が愛おしい
{引用=行こうか行くまいか
行こうか行くまいか
行こうか行くまい ...
わが家にも念願の街が出来た
これからは部屋の名前を
町名で呼ばなければならない
陽だまりヶ丘一丁目
そこに僕がいる
居間の窓際の辺りだ
二丁目から三丁目
キッチンが見える街まで ...
テンションちがうね
いつもと
大したことじゃない
だけど
ゆっくり歩こうよ
たくさん
キスしよう
きっと
今しか出来ない
風が吹き飛ばしちゃうよ
わたしたちのこと
...
散歩して見上げて還る夜明けかな
いつ見ても競馬新聞読んでるね
御父さん今日の夕飯なんですか
母さんの苦手克服応援し
大學は人間ばかりがあふれいて
苦手分野と良識が溢れる ...
{引用=
淡い緑の中で
逆三角形の水色が
樹を見上げると
サクラではなく
古タイヤがいっぱい
なっているのだった
柔らかなまるいピンクが
身体を歪ませながら
通りかか ...
ろくしょう だ
つめたい痛みを
しっている
触れずとも
知らなくとも
夢にみなくとも
しっている
もう銀いろではないちいさなつまみが
いつか銀いろであったことを
だれ ...
雑踏は熱を
眠りは温もりを
時計は殺せない
部屋で一人、勃起
富士山が笑う
富士山が笑って
富士山が笑うよ
僕らが腐るよう
生きていて欲しいの
私の胸で
痛み無く
悲しみ無く
弱い私を
許したりしないで
死んでほしいの
私の胸で
苦しみ無く
嫉み無く
柔らかいまま
柔らかなまま
「何 ...
花びらを漕いで自転車もいいけれど
ゴンドラを浮かべて出かけよう
水もそろそろ冷たくはないだろう
つばめたちを迎えに行こう
ふたまたの風
我が心のつばめたち
改革の靴は脱いで
言 ...
雨は、涙のことを知っている気がします。
涙は、海のことを知っている気がします。
海のことを知っている雨は、
風を知っている気がします。
風は、涙のことを知っている気がします。
風 ...
「ビバ、カリフォルニア!」
三つ指をついた仲居さんはニコリともせずに呟いた。
奥の廊下を茄子の一夜漬けが遠慮がちに通り過ぎる。
冬の窓は凍っているかのように静かに向こう側を映している。
...
山に入ったけれど魚はいない。全速力、スギ花粉は臭う。
ポリバケツの中から猫は出るか。日の出は近い。
かつお節は丸くなる。
ボウリングの玉は何色でもいい。
相手が居れば。
円周率の記憶を頼 ...
あなたのことばに
こころはういて
ぷかりぷかりと
うかびはじめた
あなたのせりふに
こころはゆらぎ
ゆらりゆらりと
波うちはじめた
あなたのまなざしに
こころはおどり ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
二千九年、LOVE
捨て彦
散文(批評...
1
09/3/15 10:04
しあわせのなかにいた
吉岡ペペロ
自由詩
4
09/3/15 9:34
両性類
柊 恵
短歌
1*
09/3/15 7:47
卵占い
未完
自由詩
1*
09/3/15 7:14
時速100キロ
しべ
自由詩
3
09/3/15 4:58
回覧車Ⅴ
ブライアン
散文(批評...
2
09/3/15 4:36
修羅を読む(11)エスペラント詩
Giton
伝統定型各...
2*
09/3/15 3:27
ふしあわせ
イチムラ
自由詩
1
09/3/15 2:20
襖狩り一族
サトタロ
自由詩
2*
09/3/15 2:10
一人じゃないといけないってなぜ?
酸素の枷
自由詩
0
09/3/15 1:38
トキニハアメニモマケル
ae96
自由詩
3*
09/3/15 1:36
2浪へ
K.SATO
自由詩
1
09/3/15 1:34
たんぽぽよ
〃
自由詩
1
09/3/15 1:33
音楽の中のヨルノ
ヨルノテガム
自由詩
2
09/3/15 1:19
平成20年度3月14日のことについて
榊 慧
散文(批評...
5
09/3/15 1:18
チェコアニメ
砧 和日
自由詩
10*
09/3/15 1:11
黄色いクジラ
satyri
自由詩
4
09/3/15 0:42
井ノ中ノ蛙
亜樹
自由詩
1
09/3/15 0:10
街になった家
小川 葉
自由詩
5+
09/3/15 0:01
風の吹く道
チアーヌ
自由詩
0
09/3/14 23:47
毎日
すぬかんなが...
川柳
1
09/3/14 23:24
タイヤ樹と春
まどろむ海月
自由詩
5*
09/3/14 23:23
緑青
因子
自由詩
4
09/3/14 23:20
_
アズアン
自由詩
0
09/3/14 22:40
生
僕
自由詩
0
09/3/14 22:33
色鉛筆のためのパレット/何かを読むということ
海里
自由詩
2
09/3/14 22:23
創書日和「透」 とうめいの、はなし
ゆうと
散文(批評...
3*
09/3/14 22:10
「ビバ、カリフォルニア!」
雨野六也
自由詩
1
09/3/14 22:08
糸魚川に魚はいない。
〃
自由詩
0
09/3/14 21:47
回収不能
m_on+
自由詩
2*
09/3/14 21:43
4545
4546
4547
4548
4549
4550
4551
4552
4553
4554
4555
4556
4557
4558
4559
4560
4561
4562
4563
4564
4565
4566
4567
4568
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4570
4571
4572
4573
4574
4575
4576
4577
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4579
4580
4581
4582
4583
4584
4585
9.15sec.