単線の川を何本も越えて
夏も冬も残滓などという
あやしい斑点に化ける

枕の肌木に叩きつけるのは
雨粒より緩やかに傾斜した海

星なんて数駅も前から消え失せて
今は小指の先に宿る鈴蘭よ ...
知られざる神殺さむと闇に伏す汗の額の酷く光れり


ネフド砂漠越えれど海は見えず{ルビ身体=からだ}延べて砂漠の土は甘し


進水式すみしドックに高波の波おしよせる暗き海より


海 ...
紡いでいく
で、あろう/はずの
ことば
と呼ばれたものは
意識、という
こころのざるで
ふるわれたのち

いつも
肝心なところだけを

失ってしまう


...
小さな公園
いつもの様に
早起きして
円柱型の椅子の上
この世界は我がもの
なんて演じてみたり
そんな私は
猫です


トボトボ
トボトボ
仔猫はうつ向いて
“死んじゃったの ...
口内炎が痛むのが、僕のせいではないように。

きっと、この心の痛みも、僕のせいではない。誰かのせいだ。僕以外の誰かのせいだ。



そう思い込んでると、治らない傷。
青ざめた夕暮れの中で
世界のすべてが滅んでしまったような
そんな気がした。

 地図のような街並みの中に
 夜桜が零れる。

世界が素知らぬふりをする
僕だけがまるで迷子のように
突 ...
4月1日から当駅では
全面禁煙になります
と書いてあった

ご丁寧に駅長って署名まで

駅長って誰よ?
当駅って?

せめて駅の名前だけでも書いてくれよ

ルールだらけね
どこ ...
身を粉にして働く
マメねー!
と言われる。
そうですマメですよ。

愛をばら撒く
皆が可愛い
皆の{ルビ僕=しもべ}
皆の足を洗う

命を大切に
命を平等に
命に責任を
命に ...
とりあえず死んでくれと言われて
刺された私は魚の釣り針になった
奥歯は虫歯になっている
口内炎はもう十年前の話だ

腐れ縁がドン引きする
人工の地下通路が張り巡らされている
ただっ広い荒 ...
自分と対話し過ぎて 圧力で死んでいくのと
自分と対話できずに 流されて死んでいくのは
同じことだ

ブレーキとアクセル どちらもマゾヒズム的な快楽を持ち
衝突により サディズムが発生する
...
十字軍は戦いのさなか、異教徒への征伐を御旗に掲げた
一向一揆の門徒は、南無阿弥陀仏を唱えながら抵抗を繰り返した
アメリカは民主主義とキリスト教の名のもとに戦争を起こし
日本は天皇を象徴に、日の丸 ...
駅前の百貨店には、入口に警備員が常駐しているけれど
強盗団がやってきたら
彼らは無線で連絡を取って警察官を呼ぶしかない
洋上で
海保が不審船を追跡したり
韓国の漁船を追い払ったりしているのを ...
しあわせを数えて
ありがとうを発信する


予報よりも少し早めに
桜のつぼみが開き始め
相変わらず月も綺麗で
喉の奥がきゅっ、と鳴る


ひとりでもふたりでも
ひゃくにんでもせん ...
{引用=時折胸を締め付ける、
この糸はなんだろう。
どこからきて、いつ消えるの?
いろんな色、ぐるぐる巻きになって
ぼくは赤なんて
信じちゃいないよ。
ただ、いろんな人がいて
...
風の中で震えていた瞳
あの日突然奪ったくちびるを
二度と忘れはしない

美しい少女よ
一生分の愛を君に捧げよう

自分勝手な愛で
君を愛し続けることを許して欲しい

例え永遠にこの ...
夜の花畑や
夜の川は綺麗だっただろう、
けれど君は
こんな腐れ切った世の中の方が好きっていうから。
君はよほどこの世界で生きたかったんだろうなあ。

午前一時には一人門に訪れて
深々とお ...
むしろ、さくらではなく
今朝の濁った空色が
薄灰色の風となって
じんわり染みこんでくるのを
わたしは待っているようだ

三寒四温の春は寡黙に地を這って
あたらしい芽吹きを迫る
枯れ枝に ...
ここは、テーマにそって詩を書くところです。

                  ― 決まり事 ―

1.部員を募ります。
 部員は勿論、現代詩フォーラムの人なら誰でも入れます。入りたい方は ...
飛鳥の旅

雨にぬれ水のたまれる野に立ちて朝は涼しく小鳥鳴きつつ

山にいれば鶯の声耳にちかく共の女子さかんに声あぐ

棒状につらなりて咲く桃の花天武持統の陵の辺りの

連山の重なると ...
そうゆうんじゃない
肌に頬を押しあてて
脈打つ血の
ほんとうの色が浮き出すのを待ちながら
したい理由をききたい
耳もとで
吐く息にまぎれ込ませて
「どうして…?」とききたい
衝動にもゆ ...
 
 
湯舟に浸かると
そこは港
ゆっくり岸を離れてゆく

目を瞑れば見えてくる
この世にひとつだけの海を
満天の星々を頼りに
湯舟はどこまでも行く

扉が開く音がして
お風呂 ...
今あるものを
捨てていく

何かを削るように
思いきり

ほとんどの
荷物を手放しても

しっかり括って
失くさないように

持って行こう
{ルビ希望=これ}だけは
その店の前には男が独り
その手は確かめるように
古ぼけた樫の扉に触れる
退廃的な空気に惹かれて
蝶番を軋ませ踏み入れた

男は躊躇を一切見せない

待っていたのは想像通り ...
愛犬ガラス戸に>―<の字に飛びかかり はかなきはI love you


ぬくぬくと陽だまりに眠りを包みをり 若さすら包みをり猫は


{ルビ襤褸=ぼろ}で作りし{ルビ偽物=つくりもの}か ...
君は俺の事を好きといってくれたのに
俺は君の事を好きだといえなかった

君は何度も俺の名を呼んでくれたのに
俺は君の名を呼ぶ事を恥ずかしがった

でも一方で君は
ほかの人にも愛を求め
...
{引用=たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうになる、





なまぬるい強風が吹く
こんな夜には
きみんちのカーテンを
ひら ...
? 蝶

シ/モクレンの一秒は
蝶の魂と同じ

奇妙に歪んだ美醜の契りが
爪先で蠢いて翅にかわる


うす紫がゆっくりと溶け出し
バスタブの温度を下げる

浴室で眠る蝶の夢は
完全に対称 ...
?さなぎ


蝶になる夢は決して見ない
蝶はさなぎの絶命

羽化を怖れる振り子は
細かく震えつづけている



?さなぎの夢

夢を見た
全ての扉の色彩を留めたまま
完成を拒んで
壊れ ...
喉元を不快さが過ぎる時
改めて今日の終わりを感じ
過ぎていくテールランプの向こう側
誰かの背負う寂しさが見えた気がした

近所の本屋まで向かう道のり
学生や親子連れとすれ違い
公営住宅の ...
初めて空白に書くわ ときとき雲を見守るわ
我ながら姫つち

鞄のなかに神経が入ってる 音楽を描く脚を持ってる
たくさんの空気のなかで眠りたい

このよがとってもあかるくてもくらくても
な ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
降り出ししべ自由詩109/3/24 21:50
神殺さむ Ⅰ     五首非在の虹短歌1*09/3/24 21:49
透化山中 烏流自由詩6+*09/3/24 21:43
ある仔猫の一生三之森寛容自由詩1*09/3/24 21:37
口内炎エルメス自由詩1*09/3/24 21:12
世界で唯一、僕だけが、水島芳野自由詩1*09/3/24 20:34
エックス君⑫よーかん自由詩009/3/24 19:25
豆まきペポパンプ自由詩8*09/3/24 18:47
革命の火に告ぐ、嘘からの断絶狩心自由詩3*09/3/24 17:11
「SM的ゼロ思考」の簡単な説明自由詩2*09/3/24 17:08
善意自由詩109/3/24 16:56
何事自由詩109/3/24 16:46
余らないほどの感謝をあ。自由詩5*09/3/24 14:39
シュガーフリーの風と声ゆうと自由詩1*09/3/24 14:17
アネモネ未有花自由詩17*09/3/24 13:38
午前一時きるきすみー自由詩109/3/24 12:01
あまのじゃく銀猫自由詩12*09/3/24 11:38
創書日和過去ログ倉庫09/3/24 10:54
飛鳥の旅生田 稔短歌109/3/24 9:13
産声たちばなまこ...自由詩24*09/3/24 7:18
湯舟小川 葉自由詩909/3/24 6:18
旅立ち未完自由詩1*09/3/24 6:11
Dollツキチカ自由詩1*09/3/24 5:14
愛玩、動物  八首非在の虹短歌109/3/24 4:38
カオリへ。結城 森士自由詩3+09/3/24 3:04
キャラメリゼゆうと自由詩3*09/3/24 3:02
psyche Ⅳ〜Ⅵ夏嶋 真子携帯写真+...20*09/3/24 2:14
psyche Ⅰ〜Ⅲ携帯写真+...5*09/3/24 2:13
肖像画松本 卓也自由詩209/3/24 1:20
紐土十二支蝶自由詩009/3/24 0:36

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5.66sec.