晩秋は山の夕暮れ
山の子どもはその頬を
真っ赤に染めて
白いふとんが敷かれるのを
待っている
また来る朝に
目を醒ますため
また来る春に
芽を咲かすため
晩秋は山の夕 ...
むらさき
むらさき
光の仕草へ
近づく空
歩いてわたる
歩いてわたる
うつぶせの鏡の群れが浮かぶ水
背から背へ 背から背へ
城壁の角
影が空を仰ぎ ...
好きなものを嫌いになろうとしながら
他に脱出法がないのかと考えてみる
しかしあくまでそれに固執することで
鎖が外れるのではという可能性も信じている
損得勘定に身を委ねてみたいのに
犯人が残し ...
小春日に匂へ真珠の首飾り
散る散らぬ恋の微妙や冬の薔薇
―――インフルエンザに―――
母の手やクシャミを避けてセキ避けて
しづかさや車椅子押す冬の坂
冬霧に猫のため息まぎ ...
めにみえないほど
ちいさなつぶだったのに
かぜにふかれて
まいあがるきりゅうにみちびかれて
のぼっていくと
だんだんなかまがあつまって
いつのまにか
かたまりになり
とてもたかいところ ...
夕立雲が
わたしを呼んでる
ブランコ揺れる公園で
六時のチャイムが
影をぐいと引っ張る
みかん色に溶けていく
汚れたくつした ねこの声
ひんやり鉄棒 ジャングルジム
おっかさん ...
飛騨高山へと走る
ローカル列車には
マレーシアの5人家族が
横一列に、座っていた。
カメラを首にかけた夫が
向かいの席にいた僕に
英語で話しかけてきて
僕はカタコトの単 ...
暮れ、までは
まだ、とおく
今日の間に
うっすら と
まぶたのうら
ちかちか
寝呆け、
ほほ笑む
寒さは、
厳しい
つたは絡まり
差す、陽は
朝は、まるく
...
すべてに嘘をついていると
思ってしまうような
意気地なしの日がある
そんな日はいっそのこと
大事な人にも
くるりと背を向けて
誰にも見つかることのない
秘密の場所のド ...
「LePoet」という
木彫りの文字が
ゆらり、夜風に揺られている
その看板を下げた店の
隣の家の竹垣に、ひっかかり
雨にぐっしょり濡れた
毛糸の帽子
店の洋燈に照 ...
遠い君 思う瞳に 鶴映り 帰っておいでと ため息混じり
教壇に立つと足が震える
いまだに ほんとうに
数に圧倒されるわけではない
自分の無知と対峙せねばならぬから震える
それをひた隠しにして
知識を売り鬻ぐ男がここにいて
いつ化けの皮を剥が ...
蓮華座のまどろむ椅子に腰かけて
透明に降る雨の甘さ
宿命をバネに飛び上がり越える
新たな領土発見 どこにこの魂に
愛の支配言葉の力 物語の始まり
ドッ ...
だれもいない部屋は/仔犬のように眠っている
机上の日めくりカレンダー/無数の架空の幾何学模様
夏の午後の光と影に/わすれられた時がにおう
...
私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように
いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく
...
ギュヤーンと街中にある飛行場から
飛行機が飛んでいくのを見ていた
僕たちはまだ子供で世界にコミットできない
大人になってもコミットできないことはまだ知らない
途中コンビにではない雑貨屋に立 ...
では歩いたら歩くという歩みですか
と
小さな書記の牛みたいな甲羅が喋る
否定と対象でないは
何時までも手を差し出さない
額縁の塔の前で立ち尽くしたままで
傘の曲がり具合
温度と時 ...
新型の水洗便器は
とても静かに流れる
去勢されたみたいで
なんだか物足りないなぁ
スマートに運ぶ裏側で
駆け抜ける轟音
高架下のイメージ
薄暗さと妙な親近感
五感をもってして
...
わたしがうさぎだった頃
この世は赤いもやがかかっていた
花びら一枚にも手が届かないので
うつむいてありの行列を眺めるしかなかった
わたしがひなどりだった頃
飛び立ちたくて仕方がなかっ ...
何も捨ててしまいたくないから
全てを捨ててしまいたいと思う時がある
何かを得るという事は何かを捨てるという事であるという
この言葉の意味が最近になってようやくわかり始めた気がする
全て ...
ピロピロと視界の端にエンジェル
時空の長征で友が目覚めて
エロ・グロ生命 来世の果ては形態のサル
人間に受胎するとなお進化する努力
ワイアー・カラビナ光り火口へ ...
{引用=交換日記始めました。それはそれは可愛らしい、テディベアのようなノートでした。チョコレート色したベルベットの表紙には、赤いリボンが掛けてあって、その佇まいを眺めるだけで、自然と暖かな気持ちになれ ...
テーブルの上には、
分からないことばかり
整然すぎるほど あふれ
どれが なになのかを
さがして、時間を費やすけれども
けしてそれは、愚かなことなどでは
ないのです。
...
快楽だけでいい
快楽だけでいいんだ
幸福よりも
多幸感を
光よりも
ピンクを
後は何もいらない
色とまぐわっていたいんだ
しくしくと
しくしくと
真夜中に蛙が泣くんです
窓を開けて
そこから伸ばした星で
喧しい蛙たちを踏みつぶしにかかります
そうしたらやっぱり
しくしくと
しくしくと
今 ...
泣きそうになっても
隠して
面白くないのに
笑って
話したくないのに
相槌をうつ
電話したいのに
出てくれない
メールしたいのに
返ってこない
触れてほしい ...
最小限だ
最小限を選ばなくては
引越しを間近に控えて
私はあせる
本
本は捨てられない
音楽
ギターはデフォルト
CD
取り込んだけど
それでもやっぱり連れて行こう
服
決 ...
意味の何も失った
僕はチョコにマトモなのだろう
そんなふうに 石像でも物体でもないけれど
頭領は 手にしている
微風にイギリスを失って
空の縁は タンスにしまわれていく ユダヤ人の
...
辛辣な森羅万象
耳元から鼻先へまた額から鼻へ
人間を分類し整理し時に処分する
まさかと思わせる疑似科学ラファータ
時々思うのだけれど
無機質だけで世界が出来ていても
問題は無かったのに ...
まだぼくが幼かったころ
不倫あいてに
星野道夫の旅をする木を読んであげていたことがある
あいてはそのまま眠りたかったに違いない
まだぼくは幼かったから
からだをいたわるふりをして
あいてに ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
晩秋は山の夕暮れ
亜樹
自由詩
2
09/11/25 21:17
傷の広場
木立 悟
自由詩
5
09/11/25 21:04
価値観と舞台
中原 那由多
自由詩
8*
09/11/25 20:50
真珠の首飾り
三州生桑
俳句
0
09/11/25 20:27
遠い昔の居場所
within
自由詩
7*
09/11/25 19:44
夕暮れゆうれい
けさんぼん
自由詩
1*
09/11/25 19:17
記念写真
服部 剛
自由詩
2
09/11/25 18:10
あさのうた
ふるみ
自由詩
0
09/11/25 18:01
ほんとうの声
服部 剛
自由詩
2
09/11/25 17:48
濡れた帽子
〃
自由詩
1
09/11/25 17:40
鶴
ミツバチ
短歌
2*
09/11/25 17:38
90分
瀬崎 虎彦
自由詩
4*
09/11/25 17:11
自由な乗り越え
アハウ
俳句
2*
09/11/25 16:35
だれもいない部屋
草野春心
自由詩
2
09/11/25 15:48
悲しき雪
乱太郎
自由詩
9*
09/11/25 14:07
17歳
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/11/25 13:52
が歯車で
井岡護
自由詩
1
09/11/25 12:36
去勢便器
葛西曹達
自由詩
1
09/11/25 10:38
わたしが変化していた頃
あ。
自由詩
16*
09/11/25 10:09
朝10時
風見鶏
自由詩
1
09/11/25 10:04
雑詠6句
アハウ
俳句
0*
09/11/25 9:52
二ページ目に恋の一文字
光井 新
自由詩
1
09/11/25 8:10
別れの灯り
月乃助
自由詩
5*
09/11/25 5:06
刹那と刹那
秋也
自由詩
0
09/11/25 2:26
かえるのうたが。
ジャイコ
自由詩
1
09/11/25 2:12
空っポ
くゆら
自由詩
1
09/11/25 1:02
エレメント
uminek...
自由詩
4*
09/11/25 0:56
ポップソングなんて
番田
自由詩
2
09/11/25 0:51
カスパール
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/11/25 0:26
アラスカ行きの約束
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/11/24 23:45
4146
4147
4148
4149
4150
4151
4152
4153
4154
4155
4156
4157
4158
4159
4160
4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
4170
4171
4172
4173
4174
4175
4176
4177
4178
4179
4180
4181
4182
4183
4184
4185
4186
4.94sec.