年が明けたんだから 私も新しくなってると思ったのにな
寝ても覚めても昨年の私からまったくもって進歩しちゃいなかったよ
なんだか情けなくなって 泣いてみたいとも思ったけれど
鏡の中の私がせせら ...
私は東京の人になった
東京の人は傘をさす
おちてくるものから身をかくし
熱の拡散を厭うている
私は東京の人になった
どこへ行ってもだいたい
東京の人だと思っていたが
ここ ...
フワフワなんだろう
太った男が
年下の女の
抱き枕になっている
愛が脂肪を
真綿に変える
秘密の人口法則
秘密の生命循環
クラインの壷
金魚鉢
彼女は ...
指輪を光らせて寝ながら笑う
水曜日ほど楽しみな日はなくて
どうしてもそこだけは譲れずに
ひどいことをしているかもしれません
嫌になった
なんて、喉からついた嘘をわたしはうまく呑み込む ...
プラスチックの色したカエルが
枯れ草に埋もれながら鳴いてる
今日はいいことがあったんで
笑ってんだろうね
つまんないものが
くるっとわっかを描いて
守ってたんですよ
彼の目の前に ...
うずまきのぐるぐるにそって
泳ぐ魚の一匹は
わたし
群れにみえるのは
船の上 橋の上の動物の目の中の魚
とんでもない
うろこの数がちがうよ
あんな 貧弱な色してないね
ぴぴ ...
オリエンタレ・ベイスンから
いくつかの高地(テラ)と海(マーレ)を越え
ようやくこの海にたどり着く
小さな銀色の船を岸に寄せるけど
この岩だらけの灰色の海には水が一滴もない
すぐそばにアルタ ...
えねぇ
ふえねぇ
数が
増えてかねぇの
ホトトギス
片羽残した
肘から
落とした
それを
みていた
はじめ
うそのようにあかく
おわり
くろのようにあかく
ほうけて
ゆーひ
きゃらら
アミダクジ
選ばれちゃった貴方にね
地球バクハのスイッチを
無期限・無利息
見返りいらずで貸してあげよう
即座にスイッチ入れるも良
完全保存するのも良
売り払ってしまうも良
貴 ...
私は夢の中に居る
私は夢の中に居る
私は夢の中に居る
私は見知らぬ男に抱かれている
素晴らしい骨格と体格の男
妖艶な薬指を持つ美しい男
シーツの上で男を見上げ
私は名前を呼ぶ、叫ぶ
...
ちいさな雨が降るね
音のない模様を
フロントガラスが濡れている
それはなんの痕だろうね
形のない法則を
夕方の匂いがこぼれている
きみは夕餉に消えてゆく
...
列車らしきものが
ホームに入る
ドアらしきものが開き
人らしきものが
一人ずつ順番に乗る
定刻が訪れ
笛らしきものが鳴り響き
ゆっくり速度を上げながら
線路らしきものの上を ...
鏡に映る、私という人にはすでに
数十億年のいのちの記憶があり
数え切れない先祖達の声があり
鏡に映る、私という人にはすでに
宇宙の初めの爆発と
宇宙の終りの暗闇が
今も密か ...
アボット投手の放った一球が俺の意識を撹拌して
名古屋城や姫路城にした
俺は城持ちだけど貧乏で
今日も鉄屑を集めては
太平洋戦争に備えて居る
竹槍を持てばアメリカに勝てると教育されて来たので有 ...
寂しさが死に直結した春の日にシュレディンガーは去ってしまった
幸福な未来のことで何度でも裏切られたり期待をしたり
まだ僕は春の終わりにいますので誰かに会える気がしないのです
こ ...
夕陽の(目)が覗いている
冬の桜の樹の
曲がった枝の、隙間から。
張り巡らされた根の、喰い込んだ
芝生の周囲に
誰が蒔いていったのか
白い御飯粒を啄ばむ
雀等が、音符に ...
ぽたり、と落ちたものは
わたしが今まで見たこともない
綺麗な泪だった
あの人の
目から
目じり
そして頬を伝って
顎を滑るように流れて
わたしの掌に
ぽたり、と落ちた
まる ...
鼻の曲がった顔や
頭から花の咲いた顔や
横並びに展示された様々な顔達は
新時代のモヤイ像
小さいギャラリーにふらりと
立ち寄った僕を、和ませる
{ルビ硝子=ガラス}の石の ...
粛々 と
夕日を見送る木々が
美しかった
雪道に宝石をまいた夕日は緩やかに山へ落ち
オレンジと黒の隙間に
もう一度青があることを知った
何度も
何度も
足を止め山をおりる夕方
目を細め
...
暗いことばっか言ってるから
お前は暗いんだって
あんたは言うけど
それならなんであんたは
さみしがってんの?
日の当たらない場所を陣取って
背中丸めてうじうじしてる
思うだけでう ...
あなたの筋肉の
そのひとつひとつと
それらの集合体としての成り立ちを
愛し
愛して
まったく貴女は
貴女というひとは
男の
夢の
何たるかを
わかっていないのだ
だからいつ ...
左肩を左壁に押しつけて
くたばってしまえ
打ち寄せて来いと
うたいつづけているのだ
左肩の血で壁に絵を
描いているのだ
猫のように餅のように
鳴いているのだ
...
誰も連れていってはくれない
共に歩いてもひとりになる
着く場所は
無いほどに遠い
てまりうた 狭窄
てまりうた 混濁
虹に刺され
四散する曇
花 ...
ぼくらはリレーする
きれいごと
というバトンを継いで
ゴールのないトラックを
ぼくらはリレーする
ぼくらは時間に負けてゆく
バトンには実体がなくなってゆく
...
暖かい国の女が
危ない刃物を研いでいる
背丈ほどの菱形を
地べたに置いた砥石に擦り付けている
磨き上げた刃物を
壁に立て掛けて
一メートル半離れて眺める
蛇のような模様
背中を照ら ...
疲れすぎると
悲観的になってしまう。
全てが良い方向へ向かっている
心配する事はない。
頑張れペポ!
とつぶやいてみる。
神様!助けてと言っても
助けてはくれない。
自らを助く ...
蒼々とした、その
果てしない眺めを
首を長くして
首を痛めても
濁りの混ざった瞳には
どれだけ経っても
待ち焦がれたものだろう
息詰まる部屋では
窓硝子は思ったより透明 ...
ショートレビュー・サンデー新執筆者のことこです。どうも。
批評祭でツユサキさんの文章を読んで、あ、いいなと思ったので、便乗させてもらうことにしました。たのしく気楽に、隠れた名作も隠れてない名作も ...
どろどろになったり
ぐしゃぐしゃになったりすれば
いいんじゃないかな
甘ったれたキモチにピリオドうちたい
それって 死ぬことじゃないよ
それって あきらめることじゃないよ
なにも言わな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
年が明けてもやっぱり私は私のままでした
涙(ルイ)
自由詩
1
10/1/21 19:10
雪ぐに
因子
自由詩
5
10/1/21 16:53
涎の女
藪木二郎
自由詩
3
10/1/21 14:45
痛々しいほど笑ってください
Mかわ
自由詩
2
10/1/21 13:43
わだち
しべ
自由詩
2
10/1/21 12:52
人魚のつぶやき
朧月
自由詩
6
10/1/21 12:16
月面航海記(静かの海より)
楽恵
自由詩
11+*
10/1/21 8:46
寝言
アザラシと戦...
川柳
1
10/1/21 2:54
塔のミコエ
アキヨシ
自由詩
2
10/1/21 1:51
ひとつの契機
オンガシ
自由詩
2*
10/1/21 1:43
夢現つ
智哉
自由詩
0
10/1/21 1:14
こころよ、帰ろうよ
吉岡ペペロ
自由詩
7
10/1/21 0:12
定刻
小川 葉
自由詩
1
10/1/21 0:01
(無題)
服部 剛
自由詩
4*
10/1/20 23:34
アメリカ
間村長
自由詩
4*
10/1/20 23:27
三月の空になるから
きらく
短歌
3
10/1/20 23:16
冬の音楽
服部 剛
自由詩
4
10/1/20 22:51
あかりにうつされて。
らぐ
自由詩
2*
10/1/20 22:41
21世紀のモヤイ像
服部 剛
自由詩
3*
10/1/20 22:41
雪山の夕焼け
瑠音
携帯写真+...
2
10/1/20 22:36
ネガティブ思考
朧月
自由詩
3*
10/1/20 22:27
貴女の股間に夢を抱いてはいけないのですか
ふくだわらま...
自由詩
1
10/1/20 22:18
ノート(わだちうた)
木立 悟
自由詩
3
10/1/20 22:04
遠
〃
自由詩
1
10/1/20 22:02
ぼくらはリレーする
吉岡ペペロ
自由詩
3
10/1/20 21:54
刃物
肉食のすずめ
自由詩
0*
10/1/20 21:47
地獄への階段
ペポパンプ
自由詩
5*
10/1/20 21:05
空中庭園
窓枠
自由詩
4*
10/1/20 21:04
ショートレビュー・サンデー+++ましろい朝に、
ことこ
散文(批評...
4*
10/1/20 20:40
赦す
朧月
自由詩
6
10/1/20 20:26
4141
4142
4143
4144
4145
4146
4147
4148
4149
4150
4151
4152
4153
4154
4155
4156
4157
4158
4159
4160
4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
4170
4171
4172
4173
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4175
4176
4177
4178
4179
4180
4181
6.9sec.