竹の生い茂る中を歩く
辺りは暗い
竹の脇に燈籠がともる
燈籠の火が揺れる
火の玉のように泳ぐ
竹の葉が騒ぐ
そういえばここは海の底
麦畑に迷い込む
誰も捕まえに来ない
立ち止まっ ...
見えないナイフが
空気を切り裂くと
景色は加速する
僕は時計のワニに怯えて
部屋の掃除に明け暮れる
千切れた布切れみたいな寂しさは
何処にも結びつか ...
ミラボー橋の下を流れてゆく
ラセーヌは
そしてぼくたちの愛は
また
思い出されるのか
喜びはやってきたのだから
苦しむたびに
暮れよ 陽も 鳴れよ 鐘も
そのたびに ぼくはまだここ ...
積もった雪をまたいで店に入ると
中くらいの幸せに乗っかった人たちが いっぱい
箸の先にお漬物ぶら下げて
あんまり忙しそうじゃないな
中島があんな歌を歌うもんだから
牛丼屋は
少し不幸な ...
石垣島で怖かった
一月のぬるい風が怖かった
泡盛を売るおんなが怖かった
苦楽園に住むこともあったっけが
石を探して土を落として
青い洗脳が怖かった
くずれた波が白か ...
その人を見て
わたしはぼんやりほほえんでいた
はじめて会ったような気がする
だが、あたりまえにほほえんでいた
「お迎えです ...
そして弔いたいのは
君への恋心ひとつ
100122
方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ...
花にはさまざまな花があるけど
花はそもそも植物の生殖器官なので
植物にはいろいろな性がある
種や個体ごとに
雌性と雄性とどちらかだったり
両方だったり
どちらかと両方だったり
片方と ...
カレーの中に牛はいた
5分後、私の中に牛はいる
結局牛はどこへ行くのか
共に私の中で生きていくのか
記号未満に成り果てた牛が
言葉へと向かわせる不思議
しかし
死んでいるので ...
三十年ぶりに会った母
記憶の片隅にも無い母
けれど会った瞬間に
本当の母なのだと実感した
今まで母(と呼んでいた人)に感じていた
違和感の訳がわかった気がした
何故だかはわからない
...
ドは
「どうしても行かなければならないんだ。」
「まって、矢吹くん、まって〜!」
のド
レは
レンホウの写真集、きっと高値がついてんだろうなあ
のレ
ミは皆殺し
ファは
...
真っ青な空
ぽっかりと浮かぶ白い雲
この景色を
切り取って折りたたんで
紙飛行機にして
あなたに送りたい
少しだけの
メッセージを添えて
「ありがとう」
肌さむいが水をふくんだ夜だった
水のぶんさむさは何処かぬるかった
ことしさいごの年始の会合のあと
熱気にすこし汗ばんだからだに
夜は心地よくてなにか昔を思い出させた
どん ...
猿が
ウキウキ ウッキッキのキ
と鳴いたので
私もいっそ猿になりました
畑の野菜をおばあさんがひとりで作ったが
嫁も孫も食べやしないから畑にどっさりこ
猿が
ウキウキ ウッキッキ ...
生まれた命のかずだけ
追憶はある
みんな誰かしらの
何かしらの追憶なのだ
この夜も、あの朝も
昼間もあったか、夕暮れもあったか
七千年まえのナイルの少年の
...
悪意が隅々まで根を張り
陰気な葉が鬱蒼と絡み合い
地べたを這う
どこにでもある雑草
クローバー
なのに君はこんな俺から
幸運の四葉を探す気でいる
ひたいに汗して一生懸命
幸せすぎるから ...
真っ赤な炎に焼かれて
小さな体がさらに小さく
ただの真っ白な骨になった
小さな 小さな
わずかばかりの骨を拾い上げる
小さくて真っ白な頭蓋骨
穏やかな日々が
一瞬の煌きのように脳 ...
アロエを
買いにいくの
わたしは、はだしで。
はだしのあしが、こたつから
(ぬっ)と、でる。
はだしのあしが、まだ
ぬくもりを内包しながら
みえない湯気を立ち昇らせながら
いっそう ...
少年、
顔を上げろ、少年
そして歩け、前へ前へ
下を向くな、少年
何があっても、しゃんと前を見るんだ
前を見れば、泥を掴む事はないんだ
そして、一歩踏み出せ
走れ、少年
お ...
月のひかりは
黄金めいて降りそそぐ
それは
太陽なくして
成り立たないことだけれど
うそぶき加減が身に優しくて
わたしはつかのま
あしたの重みを
脱ぎ捨てる
思え ...
首のつけね
吸い込んだ
くうきに
想像する
わたしは
かすみのかかった記憶に
繋げたがってる
かみさま
、あなたの
なまえをくちに含むのは
あんがいにも
たやすいこと
なの、か ...
一列の線を生身の地平線がひく
彼らの背後に太陽は沈みゆく
弧を描かぬ兵士達の垂直な銃剣
眠ったままの銃口は朱雲をうつす
悲しみにむかうあなた達よ
惚けてしまった私は胸の渦巻きを知らない
柱 ...
白く霧がかる水面を
小船でゆっくりたゆたってゆく
しんと静かだけれど
怖くはない
うっとりするくらい、穏やかだ
オレンジ色の光は頭上
霧の中にぼんやり丸い
わたしは小船の縁に ...
夜明け前
ねこぜのトルソはおののき続ける
亡き妻の過ぎた夢とregretにとらわれ
黒くなった実存へのノスタルジァにこだわる
そのシルエットの孤独に
起床後も
ねこぜのトルソはおの ...
伸ばした僕の腕
指先の数センチ先を
君の栗色の髪が通り過ぎていった。
「ねぇ、人って悲しみがなくても悲しみを探してしまうから、
ねぇ、私はこれから喜びがなくても喜びを ...
重く雲のたれこめた山脈(やまなみ)
一様に霧が立ち籠め、雑多な植物が生い茂り
山脈を覆い隠しながら、絶壁の海岸まで続き
一様にそれらが続く島並(しまなみ)
青い島の中央 ぱっくりと開いた裂 ...
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです
おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです
おとうさんの娘として ...
腹の肉 尻の肉
ぶよぶよと揺れる肉
だらりとたれる肉
肉はどんどん増殖し
私の心を包み込み
内臓を圧迫し
そしてついには
心臓をも締め上げる
そして私は
ただの肉の塊に成り果 ...
幸せってなんだろう
お金?
友達?
家庭?
仕事?
不幸ってなんだろう
病気?
借金?
偏見?
不仲?
そんな事どうでもいいじゃん!
美味しいものパクパク
スポーツして ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ほうぼう
木屋 亞万
自由詩
3*
10/1/23 1:55
青
牛
自由詩
5*
10/1/23 1:03
ミラボー橋
石黒
自由詩
3
10/1/23 0:53
中島の牛丼屋
オイタル
自由詩
2*
10/1/23 0:49
石垣島のおんな
吉岡ペペロ
自由詩
2
10/1/23 0:34
創書日和「迎」 はじめてのひと
逢坂桜
自由詩
4
10/1/23 0:32
雪葬
瑠音
携帯写真+...
1
10/1/23 0:18
ほうぼう
あおば
自由詩
6*
10/1/22 23:52
セクシャルなリンネ
海里
自由詩
3*
10/1/22 23:02
牛
昼寝ヒルズ
自由詩
3
10/1/22 22:37
血
綾瀬のりこ
自由詩
7
10/1/22 22:04
シラミのうた
花形新次
自由詩
1+*
10/1/22 21:59
紙飛行機
ありす
自由詩
8
10/1/22 21:43
水をふくむ夜
吉岡ペペロ
自由詩
7
10/1/22 20:44
猿家族
朧月
自由詩
4
10/1/22 20:26
追憶
吉岡ペペロ
自由詩
10
10/1/22 20:08
クローバー
ハイドパーク
自由詩
4*
10/1/22 19:40
骨
綾瀬のりこ
自由詩
3
10/1/22 18:44
私は裸足で アロエを買いに往く
鈴木陽一レモ...
自由詩
0*
10/1/22 18:41
少年、
くろきた
自由詩
4
10/1/22 18:31
服毒
千波 一也
自由詩
7*
10/1/22 17:36
アスタリスク
よ
自由詩
2*
10/1/22 16:36
一列の線を生身の地平線がひく
瑠王
自由詩
3*
10/1/22 13:04
一時の旅
靜ト
自由詩
2
10/1/22 12:57
色(しき)は匂えど(六)
信天翁
自由詩
1
10/1/22 11:19
春色賛歌
岬かおり
自由詩
2
10/1/22 10:42
青のソネット
……とある蛙
自由詩
9*
10/1/22 10:05
おとうさんへ
朧月
自由詩
12*
10/1/22 8:59
肉
綾瀬のりこ
自由詩
6
10/1/22 8:50
What I wanted to say you this.
ペポパンプ
自由詩
5*
10/1/22 4:13
4139
4140
4141
4142
4143
4144
4145
4146
4147
4148
4149
4150
4151
4152
4153
4154
4155
4156
4157
4158
4159
4160
4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
4170
4171
4172
4173
4174
4175
4176
4177
4178
4179
加筆訂正:
青のソネット
/
……とある蛙
[10/1/22 10:09]
不要な言葉ひとつ削除
6.11sec.