*1
宛先の無い便りがポストを探して彷徨っている
剥がれたかけた切手の刻印は遠い町の名が記されている
色褪せた封筒は数え切れない程の皺と手垢にまみれている
同封された写真には笑顔が ...
私がまだシロツメクサの繁る果てしない部屋の中で
喉は泉のように潤い
すべてが書かれている事すら知らなかった頃
とても小さな幸運を探す可能性を秘めていた私の朝
名誉でも報酬でもない景色が窓枠の内 ...
床に寝転がって
自分の手を見る

手の甲を見たり
手の平を見たり


小さな部屋
小さな自分

どうせちっぽけなら
無くなればいいのに


呟いても身体の向きを
変えても ...
子どものためにいるなど
誰が決めたのさ

長いローブを引きずるように、
白い髭を 凍てつく星空にゆらす

あなたは太った 赤ら顔の
エルフなんかじゃないはず
赤い毛皮の
違う そう、 ...
娘は先生を伴い玄関の前に立っていた

「おかあさん、申し訳ございません」

担任は、開口一番こう言った

娘のランドセルに油性マジックで
”死ね!土屋”と

でかでかと、いくつも書か ...
疎遠が寂しい
メールが来ても
こわくて
返さない奴だ

すまない


なんで
好きになるか

誰か教えてくれたかな
寂しい時 つまらない時
気に入らないことがあった時

君の癖だよ
唇を尖らせて
キュゥゥと、鳴く。

ほんの少しの行動だけど
君の心を覗いてる気分で
暖かくなるんだよ

 わたしはひそかにその人をガーベラさんと名づけている。
 月曜日の昼、大体同じ時間にやってきて、大体同じ内容の花束を頼んでいく。ガーベラと赤みの差す花を葉蘭で包む花束を。
 だからガーベラ ...
人の街を歩いて
シリコンの繁殖場へ
向かって歩いて
立ち上がる機械人
二日酔いかい
だるそうだな
でもこれも管理者のシステム
マクロ的に見ればぼくも
必要な余剰

灰皿を
ぐるり ...
誰かの言葉に
リズムを 叩いていた
爪の先を 誰かの
とぎれにしていく
枯れた葉
雪雲
花一輪
降るか
積もるか
轟くか
耳の奥が
反響する
キーン
高く
高く
染まっていく
降って
積もって
轟いて
届いている
きっと
凍てついても
...
空よ
お前がこんなにきれいであることよ
かなわない願いの数々よ
お前の下で生きるつらさよ
そのくるおしさよ


わたしはお前に耐える勇気を持てない
この一秒間に歩けているのか


...
 
アクセント は
人生にも必要ね
 
毎日同じじゃ
生意を見失いそう
 
街中がふうせんに満たされて
囁きあってる
あるふうせんは青信号まだかと焦ったり
あるふうせんは早くハンバーグたべたいな

ふんわり ふんわり
君のふうせんが こちらにやってきて
笑顔?
...
{引用=


なんでだろうかものすごくかなしくなって
デスクトップをじぃっとみつめているうちに
呼吸するように当たり前だとなみだが零れて
わたしの鼓動がものすごく頭に響く

しっかりと ...
わかるように多くあるべきな椿の墓が
坂に頷いているのは女性か
父は口を動かさなかったはず
氷に櫛を滑らせた日が組み違う軋みです
痛毛症の埋葬品が中身にあふれ出て
そこに触れる事がなにかに識別 ...
{引用=


懐柔されていく日々に
きみはわたしをどう見るだろうか
転がり続けていた二足の靴が
もう誰の影も踏めなくなって
それからきみは諦めようと何度も手を洗っている
いわゆるともだ ...
私がシンデレラなら

汚いままで終わらせて

私が醜いアヒルなら

醜いままで終わらせて

幸せは求めない

綺麗なままに生きられない

だけど私はこの一瞬を
...
そのうち通り過ぎるだろう
ほんの気まぐれな天気雨


一面の田んぼだったこの辺りは
ほんの少しの間に住宅街になった
たくさんの家が整然と並べられ
目線を上に持っていけば
規則的に並ぶ青 ...
未来は光より早く進む

知識の海は今日も荒れていた

僕が死ぬ夢を見た

気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた

約束の時間には間に合いそうになかった

想像は毎回期待していた ...
同時代をおなじ言語圏で生きているって
夜を宇宙からながめるような感じだな
いっしょうけんめい光っているよ
列島のうえにのる日本の詩人たち
人工も自然も判別なんてつかないよ

おまえたちはな ...
からだがガラスのようになっています
ひと恋しさなども浮かびません
ぬくもりなどもいまさらです
ロボットと愛を語らい合いたい
だれをさがすこともない夜でした
しずかな寒い夜でした
生きている ...
絶対音感なんて
贅沢は言わないから
一音だけ
例えばA音
聞けたらいいな

木の色
幹の色
梢の色

空の色
雲の色
雲のふちの色

色を日々
いろいろに見分けているよう ...
静かに奪われる温まり

音も立てず流れ出て

気がつけば先端から凍みて凍みて


張り詰めた空気も

吹き荒ぶ風も

君の笑顔がくれる温度だけは奪えない

心だけが凍みず ...
私は止めないよ
壊れるほどに塞ぎ込んだって
あなたを置いて歩んで行くからね

私は止めないよ
どんな使われ方をされたって
全部あなたが選んだんだからね

私は知ってるよ
...
雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が

足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え

あがらせているの ...
【おせっかい】
地球の要人達に出迎へられた宇宙人が質問した。「人類のお手本となるやうな立派な人間は誰ですか?」アメリカ大統領が立ち上がった。「まあ私でせうな」二人が握手すると、宇宙人はポンッと大統領 ...
交差点、分かれ道?
そこで目撃したのは過去でした。

ベッドの下、子猫の喉めがけて夜が鳴る

なにが始まる?
ビルが消える、君のマフラー、きわどい足

詰まる声は誰を思った?

選 ...
わたしたちは
とても慎重に
おたがいの気持ちや
ふたりを限定することばを
言わなかった

べつに
逃げていたんじゃない

たしかに
たまに寂しいけど

そういうのはわりと
へ ...
指先で壊れものを触るように。

(実際やわらかく触らなければ壊れてしまう。)
(壊れてしまう。)


幸せを知らなければ。
君を知らなければ。
夢を知らなければ。


白い華を君に送ろう。
一輪だけ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
常設されない夜Shaka自由詩109/12/18 13:25
本当の名前瑠王自由詩5*09/12/18 11:14
師走の中で未完自由詩2*09/12/18 5:56
セント・ニコラス月乃助自由詩4*09/12/18 5:21
ランドセル森の猫自由詩6*09/12/18 5:00
かやしべ自由詩109/12/18 4:48
キュゥゥIzm自由詩109/12/18 3:09
ガーベラさん瀬崎 虎彦散文(批評...709/12/18 1:49
竜門勇気自由詩1*09/12/18 1:49
_番田 自由詩109/12/18 0:32
スノーレター秋也自由詩109/12/18 0:14
願いとしてkawa自由詩109/12/18 0:12
平凡な日々次元☆★自由詩109/12/18 0:10
ふんわりはじけてsnowwo...自由詩009/12/18 0:09
名付けてしまうあぐり自由詩6*09/12/18 0:08
痛い井岡護自由詩009/12/17 23:51
夢に流すあぐり自由詩1*09/12/17 23:25
幻想幸福秋助自由詩009/12/17 22:39
美しく積み上がった世界の中であ。自由詩9*09/12/17 22:30
僕が死ぬ夢を見たこめ自由詩1309/12/17 22:23
夜の詩人たち吉岡ペペロ自由詩409/12/17 22:12
しずかな寒い夜でした自由詩509/12/17 21:52
その音のノート小池房枝自由詩2*09/12/17 21:52
凍みる泉咲れく自由詩009/12/17 21:00
時間と少女の白昼夢秋助自由詩3*09/12/17 20:38
数え切れぬほどの幸せな家庭が暖かい屋内で晩餐をとっている時間 ...瀬崎 虎彦自由詩609/12/17 20:34
【140字小説】サボテン他三州生桑散文(批評...109/12/17 20:18
盛られた毒カワガミズ自由詩109/12/17 19:16
言わないことばチアーヌ自由詩109/12/17 18:53
その手に君の揺らぎを。菊池ナントカ携帯写真+...209/12/17 18:06

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