あなたはまだ覚えているだろうか
あれ以来君から離れた僕を
空虚な時間が過ぎていき
僕が進んでいる道はだんだんと消えていく
もういっそのこと逃げ出してやろうと思ったら
実際はもう逃 ...
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく
心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない
大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ...
人はいつか死ぬけど死ぬから死ぬ時はみんないるから安心、安心。
真夜中のNHKで黒い鵜がとろとろの黒い海に沈んでた
思い出は記憶になった穏やかに健やかに失われ、損なった。
なにひとつで ...
アカルクアカルク
ウスッペラク
風とおしよく
かるくかるくかるく
トクベツなんていらないよ
専売特許もイラナイよ
いつまでも握りしめてても
腹の足しにもなりゃしない
空 ...
実家に帰ると
母は今の母で
わたしが思っているお母さんとは違う
いろいろあったもんね
川の形だって水の流れで変わるんだもんね
でもわたしの頭のなかのお母さんはやっぱりいつも不幸で
あた ...
この肉体が僕の名で呼ばれている不思議
思うが侭に動かし
あるいは歌い
横たえ
歯の並びにさえ
造化の神の丹念な
作業のあとを見ることが出来るのだから
この精密さには祝福が与えられて ...
その男 草木に眉を顰めて
かつて在りし栄耀の痕跡を追う
肉を刺し骨を切るのが鉄であり
火を燃やし町を興すのが鉄であった
酸素は力強かった
たゆむことなく働いた
人と動物だけが
幾度と ...
花のなくて12月の太陽
ビルの林立と車窓 都市生きて
朝霧ひっそりと都市は遠景
うつらうつらまどろみの泉湧く
夢博士淡い樹木と補虫網
読書してシナプス ...
わたしの
これからはじまる
修羅場へようこそ
たくさんの首と
臓物が浮かんでる
沈んでる
今はまだ体内に
そんな修羅場へようこそ
何も欲しくない
だから奪わないで
すべて閉じている ...
うつむきながら
老婆があゆむ
右の手にしたほそい杖
すりきれたコートにつつまれて
冬の濡れた芝の上を
さまようように
あきらめたように
差し出す雑誌に
日本のことがかいてあるの ...
あなたは私を撫で
「猫みたい」と言った
私はあなたに撫でられるのが好きで
ただなんとなく聞いていた
あなたには私より愛している人がいるの知っていて
温かい手が伸びるのを待 ...
線路の上の林檎のような
男と女の営み
線路の上の林檎のような
私の心臓
絶頂はそろそろかたかたと
思わせぶりにやってくる
線路が震えるだろう
それは林檎に向けて必ずやってくる ...
2010年1月の9日から13日にかけて、現代詩フォーラムにて第4回批評祭を開催します。
個々の詩サイトは閉鎖的だという論があります。その根拠はそれぞれの詩サイトが限られた利用者に ...
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る
まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない
この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
...
新月
月が新たに生まれ変わる夜
世界は何処も彼処も
静かなる闇夜
時計の針が12時を回って
私の眼はますます冴えてゆく
カップには
黒真珠のように ...
誰にも気づかれずに消えてしまいたい
夜に
股の間から流れ出た赤い血が
生々しく 生きている女である
証だとでも言うのか
あぁ、誰か
誰か
声にならない音を ...
三島由紀夫の『金閣寺』を読んで、『金閣寺』を燃やしたくなった。
京都の鹿苑寺金閣ではない。三島由紀夫の『金閣寺』を燃やしたくなったのだ。文庫サイズの少し厚いその本を、一昨日街のブックセンターで購 ...
言葉の葉を
地面に散らしていく流線を
葉を手にして 白色をしていたんだって
僕は 空をいつも見ていた
人の顔に見えた 口はなく 目は黒かった
影と相まって 水蒸気のまばらな雲が漂 ...
それは
君の絵の 終わり
余計な厚みをつけはじめたら
原色の絵の具を白地に塗りつけたのなら
キャンバスの枠をはみ出したのなら
もう
それは
君の絵の 終わり
君は旅人だった ...
はるか昔、深海で織られた地層は
湧き上がる二つ対流の狭間で
荒々しくこそぎとられアルプスとなった
そのせめぎあいで
この谷を境に
やむを得ず東日本は南北に向きを変えたという
山中に住む ...
{引用=
飲まなかった眠剤を
ひとつぶ ひとつぶ
湿った土に埋めて
紫がかった芽が見えてきた朝から
八年間くびをそのままに待ち続けたら
柿がなる
たわわに実る柿の実は
わた ...
東南アジア沖で竜巻が発生した理由を科学者が調べたら
アルゼンチンの蝶々が羽ばたきしたときにできた
空気の流れのせいだったのだという
こんなにも世界は複雑だと科学者はいう
ひとりの老婆が ...
家には小さな植物がある
毎日水をあげている
たまにワインをあげている
ふるふると喜んでくれるからだ
でも
ある日
アル中になってしまった
ワインをあげないと
ブルブルかわいそうに震 ...
小学生のころは
苦手な体育と図画工作の授業がある明日が
はやく終ってほしかった
「ちっともうまくないからやめてしまえ」
とぼくはいう
「そうはいかないんだよ」
と役者のぼくがこたえる
そ ...
打出の小槌は家での子達
私は大きく樹木(きぎ)へと育ち
天まで昇って空から落ちる。
打出の小槌は家での子達
口紅塗っても家ではおかん
靴箱開けたらどろどろがしゃん。
打ち出の小 ...
何故生きるかって?
目の前を覆う
すべての霧を射抜いた
明日という、夢の為さ
無味乾燥の時間に
一本の絵筆を持って
いろを塗るのは
他の誰でもない、自分です。
愛しているよと囁いて
愛していないと言われたの
不思議な気分になったけど
同じ夜には泣けないわ
尖った月に照らされた
私の気持ちは隠された
待っていたのとつぶやいて
あいたくない ...
水族館が好きだった
おおきな魚が好きだった
わたしはまだちいさくて
背伸びして水槽に額をくっつけた
ガラスは冷たかった
わたしの目を奪う
彼の名前をわたしは知らなかった
ピラルクーが ...
ぶつけたいけど
外側のリングは光ることに疲れて、きえてしまった。
何か言いたくて
思いはぐしゃぐしゃに
胸ばかりドンドンして
眠れなくなる
湿ったバラードにはなりたくない
そんな一心 ...
日付順文書リスト
タイトル
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日付
覚えていますか?
ark-ey...
自由詩
1
09/12/2 19:35
大事なもののかたち
朧月
自由詩
6
09/12/2 19:33
花葬送
滝沢勇一
短歌
1
09/12/2 19:25
アカルクカルク
笠原 ちひろ
携帯写真+...
3
09/12/2 18:17
未だうまれぬわたしのこども
〃
携帯写真+...
9
09/12/2 17:56
骨の上で逡巡する
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/12/2 17:29
鉄と春秋
〃
自由詩
2
09/12/2 17:24
やさしさの調べ
アハウ
俳句
4
09/12/2 15:29
修羅場へようこそ
チアーヌ
自由詩
2
09/12/2 15:14
Maria
月乃助
自由詩
7*
09/12/2 15:01
飼い猫
marica...
自由詩
3*
09/12/2 13:09
線路の上の林檎のような
瑠王
自由詩
5*
09/12/2 12:42
第4回批評祭開催にあたって
相田 九龍
散文(批評...
4+*
09/12/2 2:45
自殺
吉岡ペペロ
自由詩
8
09/12/2 2:32
珈琲と黒真珠
楽恵
自由詩
3*
09/12/2 1:28
生きていること
いのせんと
自由詩
0
09/12/2 1:12
どこかにあるかもしれないもうひとつ別の7月4日
robart
散文(批評...
1
09/12/2 1:10
センター街のまえで
番田
自由詩
0
09/12/2 1:04
はみだす
〃
自由詩
4
09/12/2 1:02
時の記憶
西天 龍
自由詩
9*
09/12/2 0:31
蜜
あぐり
自由詩
7*
09/12/1 23:42
お葬式
パスカル
自由詩
4
09/12/1 23:39
大切な大切な
一華
自由詩
1+
09/12/1 23:35
演技
殿岡秀秋
自由詩
2
09/12/1 23:10
打ち出の小槌
雲泥
自由詩
0
09/12/1 22:43
明日を、見る。
服部 剛
自由詩
4
09/12/1 21:52
時間のいろ
〃
自由詩
0
09/12/1 21:48
愛さない同士
朧月
自由詩
5
09/12/1 21:27
ピラルクーがゆく
蠍星
自由詩
7*
09/12/1 20:04
見つけるひまで
唐草フウ
自由詩
4*
09/12/1 19:53
4138
4139
4140
4141
4142
4143
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4145
4146
4147
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4150
4151
4152
4153
4154
4155
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4157
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4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
4170
4171
4172
4173
4174
4175
4176
4177
4178
加筆訂正:
第4回批評祭開催にあたって
/
相田 九龍
[09/12/2 5:32]
第6稿。
5.05sec.