私の握りしめたそれは
どうやら
すべてではなかった
強く握りしめた
それはかけらだった
削られてもおらず
本当は
核でもなく
握りしめたそれは
どうやら
ただのかけらだった
...
始めは静々と歩み始めた恥掻きっ子は、
獣道を中腰で歩き続けて、
水のある川岸まで
キョロキョロしながらたどり着いた。
川岸の潅木は少し腐りかけていたが、
得意の木登りで川岸に張り ...
お昼前にバラナシに着きました。ガンジス川沿いに位置するこの都市は、ヒンドゥー教・仏教の聖地として知られるところ。今回、私が最も楽しみにしていた都市のひとつです。
バラナシは最もインドを感じさせる都市 ...
怠った、怠った、怠った。
花粉対策を怠った。
餌をやるのを怠った。
水をやるのを怠った。
換気するのを怠った。
警戒するのを怠った。
吟味するのを怠った。
推し量るのを怠った。
宿 ...
隙を見て二人でエレベーターに乗った
上にも下にも行けないのに
あなたの横顔を見つめ
あなたの寝息を感じる
指先で鼻先をなぞり
頬に唇をあてる
ただそこに あなたが眠っている
それだけで こんなに涙が溢れる
瞬きもせずに じっと見つめてい ...
やっと、落ち着いてきた
胸のざわめきも
暗い夜風も
今はちゃんと受け止められる
思い出すのは
高校の学園祭だよ
あの場所ではきれいな風がふいていた
僕は
...
なんか
本当に
どうでもいい
先が真っ暗
足元しか見ない
繕ってくだけ
それすらどうでもいい
あと何年生きれば良い?
早く会いだけなんだよ
...
画面の奥には配線があり
そこに人はいない
温もりは血ではなく電気で
おうとつのない平面は
何も言わない
いらいらすることもなく
にらみつけもしない
でもそこには真心がない
無数の言葉と ...
僕の頭は
君にデータを組み込んだ
すべてをデータのまま盗みとられていく 他人ならひとり
僕は 手渡さなかったのに
電車で明日の空へと
窓を流れていく
帰る景色を
何もなく泳いでいく
せっかくなんだからこんな日は
季節感のある詩を詠みなさいと
誰かが言ったけれど
僕が詠みたいと魅かれたものは
親戚のおばさんがくれた林檎
たいていは縦にぱっくりと切るところを
横にバッサリ ...
清白だつたはずだ
形のないものだけで
単なる好意であつたはずなのだ
それが今は
泥海に喘いでゐる
肉の自由が
かへつて私を苦しめるのだ
知らない君は
...
求めているのは
愛、ではないし
優しさ、でもない
ただ、気まぐれなだけで
切なさに
潰されてしまいそうな夜に
少しだけ
あなたを求めてしまっただけ
だから、 ...
映画館の観客席で
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり
その鳥を1羽
少女が肩に乗せている
枯草と砂 ...
あなたを描いたら
一色足りない
足りないの
誕生日に僕は飛行機に乗って日本に帰る。
空港へ向かうバスの中で、あるいは飛行機の中ですでに具合が悪い気がしていたのだけれど、帰国してまもなく予定調和的に風邪をひく。
日本でクリスマスに恋人と ...
私の目の前には道が続いてる
それは平行線と呼ばれる奴で
私は何の気なしに歩き続けてる
淀む事もなく、飽きる事もなく
それは現状を何とか保つだけで
誰の平行線にも交われな ...
飛行船になって君の頭の中の上
浮かびたいなんて大それてるな
潜水艦になって君の心の中の奥
潜りたいなんてバカみたいだね
どちらも穴を開けられて
君の元へと落ちればいいのに
起きたら声が出なかった
声と鼻以外からだに異状はなかった
目に見えないなにかにやられてしまったよ
目に見えないなにかに
影響されてしまうだなんて人生みたいだね
人生も風邪のように治っ ...
【催眠術師】
「…サテ次ハ催眠術デス。ドナタカ御協力ヲ…」私の恋人がハイと手を上げた。「オオ何ト美シイ方デセウ。ソレデハ、アナタガ一番美シイト思ッテヰルモノハ何デスカ?」口を開きかけた瞬間、彼女は一 ...
モスの手前の、
あのちょうどカーブのトコの
花屋の隣の隣の
岩井酒店
昔っからあるあの店。
やっぱ古いから
オッちゃんがレジ横で
ひっかけてんの今でも
で、
そのオッ ...
ちょっと 運転手さん
運転手さんって
あのね
なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?
どこの国なの?
どこを走ってるの?
たしかにね サンタさんに ...
おひさまは
毎日うまれて
毎日しんでしまう
しんでしまったおひさまは
地球の裏側を
じつは照らしていることを
わたしたちは
ちゃんと知っている
しんでしまったひとさまも ...
今年一番の冷え込みですが
あなたがくれたマフラーと
ほんのちょっとの優しさで
胸のあたりが温かいのです
それは何かの予言のようで
空の七割は雲に覆われていて
甘く温かいホットミルクに
頑なな心まで溶けて
買い置きしておいたバナナは
黒い斑点だらけになり
みずみずしさを失い
しおれていた ...
人知れず錆びていく駅の鉄の柱達
開線当初の嬉々とした輝きは
今や夕暮れに溶け込んであまりにも静か
僕らを囲むすべてが知られることのない歴史を持ち寄って
今日を構築してる
遡ればほとんどの ...
あた しが 見ている先
真っ白な ヒカリ 瞬間
恋する 味はきっと
りん ご あめ
歌を うたうために
マイク を 買ったの
壊れ た マイクでいつも
ru ru r ...
どこかのビートルズ○チガイの人が2ちゃんねるかなんかに書き込んでいた。
「Norwegian WoodのイントロでジョンはG#とAをぶつけている。」と。これは青天の霹靂だった。
私はわ ...
ほんとは構ってほしいのに
心の中の絶対防衛ラインは
だれにも破られない自信がある
そんなくだらない虚栄心で
ハリボテを作っては
弾けないギターを弾いて
静かな気持ちになろうとする
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
握りしめた森に
なまねこ
自由詩
2
09/12/25 12:00
ピテカントロプス
……とある蛙
自由詩
7*
09/12/25 10:03
インド旅行記7(アーグラー→バラナシ)
チカモチ
散文(批評...
2
09/12/25 8:47
おこたった
uwyeda
自由詩
0
09/12/25 4:13
隙間
小川 葉
短歌
3
09/12/25 2:49
わたしが眠りに落ちるまで
帆乃香
自由詩
2
09/12/25 2:30
やっとおちついてきた
真島正人
自由詩
1*
09/12/25 2:26
行き先。
ほのか
自由詩
0
09/12/25 1:49
電脳と肉体
小林 柳
自由詩
1*
09/12/25 1:39
共有
番田
自由詩
0
09/12/25 1:25
東西線
〃
自由詩
0
09/12/25 1:22
夜か林檎か爪楊枝
智哉
自由詩
0
09/12/25 0:33
des profundis
橙午
自由詩
0
09/12/25 0:29
気まぐれ
いのせんと
自由詩
0
09/12/25 0:28
ミッドナイト・シアター・ブルー
楽恵
自由詩
7*
09/12/25 0:08
足りない
殿上 童
自由詩
5*
09/12/24 23:59
12月24日、快晴。
瀬崎 虎彦
散文(批評...
3
09/12/24 23:29
ありふれた魔法
秋助
自由詩
2*
09/12/24 21:39
ミスト・ウォーク
〃
自由詩
1*
09/12/24 21:37
手紙
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/12/24 21:03
【140字小説】泣く女他
三州生桑
散文(批評...
3
09/12/24 20:30
ガウガウガウッ
よーかん
自由詩
1*
09/12/24 19:42
聖なる朝はワゴンに揺られて
北大路京介
自由詩
7*
09/12/24 18:23
おひさまひとさま
小原あき
自由詩
9*
09/12/24 18:19
イブ
秋助
自由詩
0*
09/12/24 15:48
傷だらけ
within
自由詩
14*
09/12/24 13:33
骨達
瑠王
自由詩
8*
09/12/24 13:23
サマースノー
黒乃 桜
自由詩
1
09/12/24 12:05
ノルウェーの天国
A-29
散文(批評...
2*
09/12/24 11:43
ハリボテ
葛西曹達
自由詩
1
09/12/24 11:15
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4136
4137
4138
4139
4140
4141
4142
4143
4144
4145
4146
4147
4148
4149
4150
4151
4152
4153
4154
4155
4156
4157
4158
4159
4160
4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
加筆訂正:
骨達
/
瑠王
[09/12/24 19:44]
ちょっと修正
6.24sec.