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非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる
誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所
遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない
のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない
....
君の涙は
石を穿ち
やがて
川の流れとなり
滝の瀑布となる
僕はその涙に乗って
君の失った宝を
探しに行こう
流れの先に
きっとある
遠い昔に埋もれた
君の本当の
ある ....
草むらは切り開かれ
キリギリスはいなくなった
裏山は切り崩され
クワガタはいなくなった
沼は埋め立てられ
ザリガニはいなくなった
代わりに蟻のような人間が来た
巣穴を広げ
....
眠れない夜
蜘蛛の子達が蠢き出す
無数の血管に入り込み
チクチクと毒針を刺す
体は痙攣してハイになり
脳に届いた毒は
死の自動思考を始める
蜘蛛の子の毒は
精神を少しずつ殺 ....
溢れ出る言葉
消えていく言葉
伝えたかった想いは
半分も伝えられなくて
言葉は木の葉に当たる雨粒
弾けて細かい粒となり
散り散りに飛散する
きっと一滴の涙の方が
よほど饒舌 ....
ホタテの貝柱は
何故太いか知ってるかい
ホタテは死んだら貝柱を天に伸ばして
天空を支える役目があるんだよ
でもほとんどのホタテは
寿命が来る前に食べられちゃう
だから天空はその ....
優しさの詰まった袋があったら
ひとつでいいから分けてほしい
哀しみの詰まった袋があったら
僕の哀しみも入れてほしい
沢山の傷と
少しだけの笑顔
僕の人生の袋には
何が詰まって ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます
隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる
ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す
ここにはない何かを求めて
魂は ....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で
駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
悲しみの人々は
月に祈りを捧げている
月はその優しい光で
悲しみの人々の心を癒す
だけど月の悲しみは
誰にも話すことができない
悲しみで満ちた月は
今夜も蒼く輝く
優し ....
空のチョークで落書きしよう
サラサラと書けば
あら不思議
文字が雲になってプカプカと
空のチョークで書いた
『I Love You』
空を流れて
君のもとに届くかな
青 ....
手を繋いで
麓の公園に行こう
木々がある
川がある
きらめく日差しを浴びて
大地の空気を
体いっぱいに吸い込もう
一緒に食べるお弁当
一緒に遊ぶバドミントン
夕暮れの ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない
花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』
ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり
恥ずかしがりの照れ屋さん
....
もしも僕が樹海で朽ち果てたら
どこからか樹の種が飛んできて
僕を栄養にして育つだろう
空を目指して樹は伸びゆき
仲間の樹々と笑いあうだろう
やがて樹海の一部となり
大地と太 ....
乾 加津也さんのうずら豆さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
非常階段
-
うずら豆
自由詩
10*
10-11-12
きっとその日が来る
-
うずら豆
自由詩
5*
10-10-24
いきものがたり
-
うずら豆
自由詩
6*
10-10-3
夜と朝のあいだに
-
うずら豆
自由詩
5*
10-10-1
通り雨
-
うずら豆
自由詩
6
10-9-23
ホタテ
-
うずら豆
自由詩
2
10-9-21
袋の中には
-
うずら豆
自由詩
3
10-9-11
漆黒
-
うずら豆
自由詩
6
10-9-7
恋慕氷壁
-
うずら豆
自由詩
5
10-8-27
月の悲劇
-
うずら豆
自由詩
3
10-8-18
空のチョーク
-
うずら豆
自由詩
3
10-8-18
公園に行こう
-
うずら豆
自由詩
1
10-8-13
花とミツバチ
-
うずら豆
自由詩
4
10-8-7
樹海
-
うずら豆
自由詩
4
10-8-4
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