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一日ごとの神様というと大袈裟だけれど
それぞれの日に担当者が決まっていて
八百人が毎年持ち回りで
一日ずつ見守っている

年に一度の総会で
月ごとにグループを作るのだが
その時ぽつんとひ　.... あおぞらにむかって
ほんはひらかれた
せかいのだれもが
てにとれるように

時間の波に押し流されることなく
権利の射程圏内から逃れて
生き残った言葉の集落は
門を開いて客人を待つ

　.... この緑色の液体を飲みなさい
毒は入っていなくてよ
揉み解した葉っぱを干からびさせた物を
お湯にひたして体液を抜き出したのよ
人間は森から離れてしまったから
植物液を飲まないと
魂なき野　.... 心臓が止まったら
私は死んでしまうらしい
動けと思わなくても動くけど
止まるなと思っても止まる時は止まる
私は心臓をコントロールできない

心臓は身体の核
過剰に動くと辛そうに血を送る
　.... 君は歌う
恋をしたと歌う
恋は罠そして穴

青春の瓦斯が立ち込める部屋で
起こる小さな火花
乱雑な部屋に引火して
ちいさな私は燃え上がる
なにもかもが恋に焦がれていく

恋の炎がい　.... カーテンの隙間から伸びる
白い光の筋をたどって
窓の外へ出てみたら
青々とした緑の芝生が
朝露に濡れて笑っている

裸足のままでその上を
歩けばきゅっきゅっと足の裏
草の葉と根が撫でて　.... 　我々は日にちを表す言葉を長きに渡り使用してきた訳であるが、本日2011年4月1日を以
って「日日」の言葉の意味するところが従来の昨日になり、「日」の言葉の意味するとこ
ろは従来の今日に改正される　.... 手ができて間もない頃
ゆびを動かすのが苦手だった
骨がぷにぷにのお肉に邪魔されて
うまく曲がらない
ゆびとゆびの仲もよくなかった

ちょうちょむすびは絆が大事
右手と左手
息をあわせて　.... なぜ生まれてきたのか
そう問われると
とても悪いことをしている気分になる
なぜ盗んでしまったのかと聞かれているような
なぜ殺したのかを尋ねられたような
質問の正しさが怖い

なぜか
　.... 封筒に花をつめて贈る
もう届くはずのない海の底
砂とコンクリートで満たされた場所で
白骨化した魚類たちと眠っている
赤いポストに届けたい

気取るつもりはないけれど
想いを物に変えて何か　.... 人を怒らせるのも1つの才能です
成績の面でも写真で見ても何一つ遜色は無いのですが
彼女のいる所で突然誰かが怒り出すことがあります
それも尋常ではない速度で怒りが爆発するので
前兆も何もないまま　.... 秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる

ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
　.... 白球を追う
その中に小さな骨が入っている
太陽は肌を溶かしていく

皮膚を腐らせて
骨がむき出しになった女は
化粧の下地で隠そうとする

服を着たままでも興奮していたものが
下着　.... さく

種から育てたツマベニが咲いた
雨の季節が過ぎた庭先
種から育てたうちの娘が
爪を赤く染めて
わたしにさわらないで
と言った
弾ける前の赤い唇


くつ

爪先と踵が硬　....
乾 加津也さんの木屋 亞万さんおすすめリスト（14）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うるう人- 木屋 亞 ...自由詩4*12-3-1
あおぞら- 木屋 亞 ...自由詩7*12-1-15
森心あれば- 木屋 亞 ...自由詩8*12-1-12
心臓が止まると死ぬらしい- 木屋 亞 ...自由詩8*11-12-28
恋と愛、なにが違うの？- 木屋 亞 ...自由詩5*11-12-8
ぷらちな- 木屋 亞 ...自由詩6*11-4-12
非実在日時の健全な使用に関する条令について- 木屋 亞 ...自由詩3*11-4-1
ちょうむすびとおりがみ- 木屋 亞 ...自由詩3*11-3-26
世界が始まらないことを願って- 木屋 亞 ...自由詩3*11-3-8
なんという幸運- 木屋 亞 ...自由詩4*11-3-2
陪席する触媒- 木屋 亞 ...自由詩1*10-12-11
夏なつかしく秋になく- 木屋 亞 ...自由詩4*10-9-2
熱帯夜- 木屋 亞 ...自由詩2*10-8-18
_さくつきみやま_Ⅱ- 木屋 亞 ...自由詩3*10-7-11
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