すべてのおすすめ
ここで死ぬのは危険です。
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さびしさは都会でこそ味わうもので
見知らぬ人間の真只中での心地よい
感情だ人のいない世界にさびしさはなく
青いきょうふに身体の芯まで透き通る
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ボクハイツデモキミノスグソバニイ ....
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嘯嘯と渡る風 牡蠣殻の谷間
置き忘れられた巻き貝
さんざめく天空の波濤
人には気づかれない 水底{ルビ=みなそこ}の弾き手
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冷たい秋の雨の夜はあなたのいる
彼方から かすかな ....
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しばらく前から動かなくなってしまったあなたの肖像
あなたは永遠になってしまったから
ぼくが生きている限りあなたは生きているし
年をとることもないあなたは永遠の肖像
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夜は星々のま ....
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寄せては返す波のようだと
きみは言う
波をかぶれば返りそうな
小さな舟にぼくらは乗って
それを岸から見ているぼくら
波寄せ来れば砂は崩れ
どこに運ばれてゆくのかわからない
{引 ....
{引用=
Und seine Zweige rauschten,
Als riefen sie mir zu:
《Komm her zu mir, Geselle,
Hier findst d ....
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数の世界はその抽象にこそあるのです
具体をいかに豊富に積み込んだ抽象
を構成するかが数を究める者の課題
ここに数とは宇宙を開示する抽象のすべてをいう
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それならば詩とは数なの ....
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地に灼{ルビ=いちしろ}き椿は燃える
雨に打たれても猶お灼く
雪にうずもれて猶お灼く
涸れ枯れの遼原に椿燃ゆれば
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吹きしきる睦月の霙{ルビ=みぞれ}に逐{ルビ=お}われ避り ....
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まあるい風船を同じ容積の四角い
函に押し込めそうして密封した
函をたくさん重ね隙間無く積み
重い閂を掛けた建物が目路の限り
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立ち並ぶ未明の波止場キリコの
少女もそこにはい ....
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きみの瞳の奥にはぼくがいる
ひざを抱えた小さな男の子がいる
裸で寒さに震える細い肩きみの深い
瞳の底にはまだ誰も行ったことがない
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きみの瞳の奥には男の子がいる
入ってはい ....
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正義はきみの中にはない。もちろんぼくの中にも。それは空にかかっているが遠くではないいつも宙を漂っているがすぐ近くにあるのだ。見ようとすればいつでも見えるのだがきみは見ようとしないなぜなら ....
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あなたは出題する
あなたが謎であるかのように
あなたは謎ではなく
あなたが謎をかけているだけなのに
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だからぼくはあなたの出題を読む
ふりをして あなたを盗み見てい ....
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自転車に乗った猫
王女さまの馬車が近づくのを
橋の上で待っている
着ているものを全部脱いで
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川に飛び込めと自転車に乗った猫が言う
「助けられたとたんに振られるじゃないか」 ....
乾 加津也さんのGitonさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
いらぬ_Caution
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Giton
自由詩
3*
14-7-9
夜泊
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Giton
自由詩
4*
11-12-11
キュリエ
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Giton
自由詩
4*
11-10-14
肖像
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Giton
自由詩
4*
11-10-7
浜辺にて
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Giton
自由詩
3*
11-5-23
そしてかの梢さわぐ…(Lindenbaum_に寄せて)
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Giton
自由詩
4*
11-5-21
覚え書き
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Giton
自由詩
3*
11-3-20
冬椿
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Giton
自由詩
4*
11-1-10
ギイ・ド・M師に
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Giton
自由詩
2*
10-11-25
晩夏
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Giton
自由詩
1*
10-11-22
星
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Giton
自由詩
3*
10-10-19
出題
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Giton
自由詩
7*
10-9-23
自転車に乗った猫
-
Giton
自由詩
2*
10-9-12
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