馬鹿


光には彩りがあって
少し暗い方がよくもてると言う
髪をとかして君に見せたい
新しい髪型、流行りのアクセサリーで
僕は馬鹿になりたい
電車を待っている時
線路に飛び込む君の姿 ....
透明な渦が引かれ
その中に世界は吸い込まれていく
「私」の名もいつしか透明となっており
人々の眼窩の中にそれはない
…今を生きているという実感が
この私を生かしているのだろうか?
死を肯定 ....
真空が風になったら

有が無になるのだろうか?

インターネットを通じて世界は

僕に逐一指示を出してくる

でも、時々、僕はそれを

風の中の雑音と聞き間違える


大学生 ....
広い世界に出るなら

風をひとひらください

私の言葉が間違っているとあなたは

指摘しないでください


あなたの言葉が何であるか

私は知りません

私は ....
詩、書いちゃってる?

言葉、続く、君の先へ

笑えばーーー人が笑うと思うよ

君は、笑わないだろうけど



人間性失った、人じゃなくなる

そう言って威嚇した人、皆死んだ
 ....
君と「りちゃ」。ってるなんて空

を見ながら呟く、夢

夜、ーーーの事

昼間の事?

それともあの事?

心、ココロ?

『聖蹟桜ヶ丘』で

あの日、君は黄昏れていた
 ....
真理は正に沈黙する事によって語られる、と

ウィトゲンシュタインは「論考」で私に教えてくれた

今、私達のしている事は絶えず言葉を吐く事によって

世界を分節化していく事

そうしてい ....
 


もし雨が降ったら

あなたは必ず外を見て下さい

本当に雨が降っているかどうかを

確かめるために

天気予報士がタッグを組んで

あなたを罠にかけていないかどうかを ....
私の心に

何が響くのか

言葉か それとも音楽か…

それとも 今消えていく

君の命か

今、ここにいる事

それをひしと我が身で感じられれば

僕はいつでも死んでもい ....
明晰な過去の雫

その「本体」の姿

夜の帳 風の声

コンプ済みのカードデッキと君の笑顔

歌われる事のない歌とはためく事のない旗

そして、愛する事のない人類と愛される事を知ら ....
私の人生が終わっていく時

私は私が得る事のできなかった様々の事を思い出すだろう

それはあるいは夏の微風や、春の穏やかな午後

精悍な顔した少女の後ろ髪や冬の枯葉の匂いや

病床 ....
言葉、夢の如くに

宙を舞い

現実はフィクションの如く

空を飛び

人間達が放つ幻想はどれもこれも

一輪の花ほどの価値もなく

中年男は汚くわめき

 ....
人々は人生という「道」を

何かを手に入れるための

「通路」としてしか見ていない

人々にとって人生とは結局、

何かの為の通過点に過ぎず

手に入れられるものだけが全てだと
 ....
イメージとしての我々は

今、貨幣以上の

激しいインフレを示しているように思われる

我々が掲げる幸福のイメージは高く、それ故に

我々は常に激しい飢渇感に襲われている


広 ....
発狂した人々は

いつも正義面するものだ

自分の中に悪を感じていない者は

たやすく「正義」という名の悪に

落ち込んでしまう

見よ、彼らの陽気な事

彼らの浮かれた、はし ....
多分、もう全て知っていると思うので

それで、僕は

しゃべりません

語る事は一切、ありません だから

僕のかわりに「饒舌」が

僕について精一杯

語ってくれ ....
 「文学者たる事の困難には依然として何も変わりはないが、文学志望者たる困難は全く無くなったと言っていい。」(小林秀雄 『言語の問題』)


 ちょっと気になってたので調べたのだが、群像の新人賞の ....
 通俗的な作品というのは、これまでもヒットしてきたし、これからもヒットし続けるだろう。シェイクスピアにも通俗的な要素はあるが、しかしシェイクスピアの作品はただの通俗的な作品とは違う。

 物語性、 ....
例えば、風の向こう

丘の向こうに

何かがあると考えてみる



幸福というのはいつも

何かの向こう側にあって そして

不幸はいつもこちらがわにある


 ....
多分、この世界のどんなつまらない事も

偉大な事も全て

その全てが合流する地点があって

多分、

僕はそこを目指して

今、

この蛇行する

「人生」という川を

 ....
トリグラフ、とかそんなカタカナ語

あるいはポストモダンを越える

ドゥルーズ的現象

全ては「差異」であり、だからーーー

「差異化」という現象は地球を覆う

でも、僕はふいにフ ....
 芸術というものにはある種の断層のようなものがある。そう思うのは、ミシェル・フーコーの『言葉と物』を僕が読んだからではなく、小説を読んでいて、そう感じる所があるからだ。

 ....
人から愛されたいと思うと

愛される為に演技をする事になる

そして、この演技に疲れて、仮面を取り外してしまうと

この人間はすぐに世界から嫌われ、孤独になってしまう

… ....
通常の企業ではマーケティングというものがあり、消費者のニーズに答える、というのはもはや、普通のフレーズになった感がある。実際、そういうマーケティングをして消費者のニーズを把握して、物を作る企業というの .... 僕の実家の近くに、一軒の八百屋があった。その八百屋は『杉本青果店』というごくありきたりの名前だった。その八百屋では、おそらくは杉本夫妻であろう中年二人の男女がただ淡々と働いて、野菜を売っていた。僕は登 .... 多分、それはもう語られたのだろうと僕は思う。だから、あの時、君は沈黙したのだと。

君は『世界』を知っていた。それ故、君は沈黙した。だけど

それ故に、人は君を馬鹿にした。こいつは

『何 ....
 哲学者や芸術家の方面へと向かう人はどちらかというと暗い人、無口な人、ネガティブな感じの人が多いのではないかと思う。これは一般的にそう思われている事であり、僕もこの事については一般的にそう .... 「君」を発見するための諸条件ーー

「君」に今、言葉はなく

「君」に今、韻律はない

鏡をのぞけば そこには

もう一人の「君」がいてニタニタと笑っている


世界を救うための ....
  
 現代人が陥っている状況を『可能性の地獄』という概念で説明してみたい。これは僕が作った概念で、誰かのものを盗んだ覚えはないのだが、似たような事を言っている人はおそらく他にもいるだろう。まあ、と ....
かつて語る事ができた人間は唯一人だった。それは『私』という名で呼ばれた。そしてこの『私』が消え去った後、『君』や『あなた』が現れた。こうして人はいなくなった。

今、この世界で新たな語り部が現れる ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
馬鹿/日暮れ自由詩016/1/14 7:33
逆さまに落ちる人自由詩0*16/1/1 13:02
切れました自由詩215/4/23 7:45
私自身にしか聴こえない歌自由詩115/3/19 0:35
そうでしょ?自由詩115/3/11 19:34
ーーー"私"ーーー自由詩0*15/3/10 0:22
アディオス、神様自由詩1*15/3/1 8:28
自由詩214/11/5 8:39
お天気の日自由詩214/9/3 14:48
B.C.6954年自由詩214/8/23 8:24
ただ老いて死ぬ事自由詩214/8/18 19:10
秘密の体験自由詩114/8/1 8:07
知者は心ある道を行く自由詩214/7/28 7:53
草鞋を履いて自由詩214/7/20 4:25
服と裸自由詩314/7/12 8:26
金融庁自由詩114/7/8 8:32
小説における文体の問題散文(批評 ...314/7/6 13:58
物語に深みを出すには散文(批評 ...214/7/6 12:42
スニーカー自由詩1*14/7/4 16:57
メロディは続く自由詩014/7/3 0:10
ディオと承太郎自由詩114/7/1 12:55
サリンジャーとドストエフスキー   (現代小説と近代小説の断 ...散文(批評 ...414/6/26 19:04
素顔を人に自由詩3+*14/6/26 10:18
『演者』と『目』  〈社会を分割する二つの属性〉散文(批評 ...2*14/6/20 18:07
僕が『小説』を書くきっかけになった、とても小さな出来事 ...散文(批評 ...5+14/6/18 13:09
それで?自由詩014/6/16 8:05
 哲学者、芸術家の世界を変える方法について散文(批評 ...214/6/14 7:16
各種を可能にする諸条件自由詩114/6/13 11:02
可能性の地獄散文(批評 ...4*14/6/13 8:43
ーー私ーー自由詩3*14/6/11 21:13

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