学校は独り、
雨の匂いがする・・・

   校庭を裸足で
   走ろう・・・

世界はまるで
雨の降る時の土の匂いがする・・・

   世界を渡り廊下にして
   走ろう・・・
 ....
      死の華

少女は塔から身を投げる
どこか見知らぬ高層マンションから
少女の死に親は激怒し
その非を全て学校に帰した
学校は「我々に責任はない」と言及し
同級生達は沈黙していた ....
時間の中を深く揺らめき
お前は時の河を渡って行け
例え、世界が一片の塵に過ぎなくとも
お前の五指は輝くだろう・・・
お前は神風の上を左手を滑らせるようにして
独り、孤独に渡って行け・・・
 ....
深夜、少年は目覚め
布団の中でもじもじとする

  少年は何かを予感しているのだ・・・
  少年は何かを待ち受けているのだ・・・

深夜、少年は目覚め
窓を開け無意味に夜空を眺める

 ....
君は空を見つめて
この世界を呪っている
世界は虚空の中の澄んだ目に似ていて
何も伝えないが指示だけはする
君は空を見つめて
この世界を呪っている
海の波がまるで澄んだ牙のように
君を襲っ ....
今日、学校は
雨だろうか・・・
少女は窓の外、ぼんやりと煙る
風物を眺めて学校を思いやる
今日、学校は
雨だろうか・・・
少女の記憶に残る少年への初恋
それは記憶の中に残る爛れた染みのよ ....
窓の外は雨がしたたり
君は孤独を感じている
煙突のかすみが遠い亡景のように
君の眼に降りかかる
と、君は突然眼を見開いて
この世界をゆっくりと眺める
そこに何もないことを改めて確認すると
 ....
あの世に朝陽があるのならば
俺はそいつを見てみたい
例えこの眼を失っても
俺はそいつを見てみたい

俺はこの世には十分飽いた
もう何一つやりたくはない
人々の愚痴は聞き飽きたし
俺の口 ....
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
その日、月は煌々と輝き
僕の酒に反射する
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
サラリーマンが傍らを通り過ぎていく中で
僕は一人旨い ....
「ゆとり世代」と言われて
僕は随分、バカにされてきました
「在日朝鮮人」と言われて
僕は随分バカにされてきました
「ニート」などと言われて
僕は随分バカにされてきました
「所詮、フリーター ....
余りにも早くゴールに辿り着く者は

そう遠くまで行けないだろう

自ら目標を生み出し乗り越える事こそ

この長い人生にふさわしい

答えを出そうとして焦るよりは

まずは問題をじっ ....
遠く明け方の

足音がする今宵

お前の涙はまるで

夜をつんざく狂犬の叫び

人々の声は薄明に似て

全てを薄ぼんやりと包んで行き

"俺"と" ....
俺は言葉の中に一つの使命を

一つの運命を見つけた

この世は見放された過去だ

火星からも随分遠く離れている

俺の運命は

この一本のペンに培われている

君の行手を遮るも ....
あの丘の上では

昔の僕が泣いている

あの浜辺では

今の僕が、孤独のまま

疾走している

何もなかった人生

絶望しかなかった青春

今、僕は昔の詩人のように

 ....
人類にサヨナラを

人間にサヨナラを

世紀末も随分と過ぎて

今や、新たな世紀の初頭

無理して持っている物は

やがて捨てなければならないという定理によって

全ての希望は ....
疲れ果てた時に

一杯のコーヒーを飲む

ほっと一息

世界が変わる

もうすぐ世界は

滅びるだろう・・・

だが、しかしこの一杯のコーヒーは不滅

ということは世界も不 ....
また春がやって来たよ

僕は死にたいだけさ

そうさ、死にたいだけさ

みんな「生きたい」なんて言ってるけど

本当はみんな、死にたいんだ

だけどそれを自分で自分をごまかすため
 ....
 人類は幸せだった。とうとう、念願の不老不死を手に入れたのだった。 
 あらゆる欲望もまた克服された。性欲、睡眠欲、食欲、は新たな脳生理科学によって抑制され、代わりに人間の脳神経に対しては絶えず「快 ....
木に彫りつけた

昔の僕達の名前は木が成長したために

幹に埋もれてよく見えなくなってしまった

それと同じように 僕達も

年月の風雨にさらされて随分と歪んでしまった

一人は精 ....
野球選手が三つ年上のOLと結婚し

有名女性タレントが霊能者に洗脳され

フランスの電力会社の株価が急落し

アメリカで発砲事件が起こり、2人が死んだ

漫画家が兄に遺産相続の裁判で勝 ....
人間である事を止めたら

生きる事は随分と楽になった

人間でないから

失敗もあるし幸福になる必要もない

彼女も作らなくていいし収入が無くてもよい

人間である事を止めたら
 ....
死人達が世界に溢れ返って

世界は窒息しかかっていた

一つの花を踏み、虐げる事を

「人権」と心得た奴ばかり

俺の魂もやがては科学に解明され

自動記述の機械になるという有り様 ....
佐藤ひろ美26歳が

電車の中でたまたま隣に居合わせた後藤洋造56歳の服装を見て

心の中でせせら笑っている時に

僕は死んだ

山田達久43歳が

家賃の振り込みを忘れて焦って
 ....
この街では

何百万人もの人がいて

それぞれ違う考えと顔を持って

蠢いている

それなのに 皆

一緒に見えるのはどういうわけだろう?

・・・電車の中でふと

向かい ....
あなたのお名前を

お聞かせ下さい

あなたの御心を

私に見せて下さい

あなたの素顔を

私に晒して下さい

あなた自身を

私に預けて下さい

私があなたを救って ....
静かな言葉のように

沈黙のように君が降り立つ時

一つの花が開く

世界は灰色だ

それを色付けるのは君

いつでも世界は言葉を待って

君を美しく輝かせてくれる
世界が美しい花のように開く時

人々は皆沈黙している

言葉がそれを讃え 音楽がそれを表す時

人の耳と目は沈黙している

君は

空が降ってきたかのように

目と耳を塞ぎ ....
ストーブの前で暖まる猫と一緒に

冷えた体を暖めて

「ああ、学校行きたくないな・・・」と思ったことがある

世の中にはサラリーマン・学生と

どうして「通勤者」で一杯なのだろう?と
 ....
朝がやって来て

僕を夜へと誘う

「止めろよ。僕はもっと眠っていたいんだ」

「この世に起きたくはないんだ」

・・・朝は強引に僕の布団を引剥がして

それをどこかへと持って行っ ....
土曜の夜に

雨が降る・・・

それは君らの預かり知らぬ土曜の夜だ・・・

サラリーマンも浮浪者も一人もいない

僕の中の心の夜・・・

その中では雨が降り

一人の少女がシク ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
滑ろう自由詩112/3/22 11:19
少女シリーズ (二編)自由詩012/3/21 10:09
泳ぎ切る者自由詩012/3/20 4:53
登校自由詩212/3/19 4:19
世界を呪う日自由詩212/3/18 10:57
少女のお迎え自由詩112/3/17 11:10
遠い亡景自由詩112/3/16 18:20
あの世の朝陽自由詩112/3/15 18:27
旨い酒自由詩512/3/15 18:18
遠景の湖自由詩212/3/14 14:15
ゴールの速度自由詩112/3/13 1:31
狂犬の叫び自由詩112/3/12 10:44
君の出現自由詩012/3/11 18:35
倦怠と憂愁自由詩112/3/10 17:45
手の中の希望自由詩212/3/7 16:55
模型細工自由詩212/3/6 16:25
死にたい季節   (神聖かまってちゃんの同名の曲より)自由詩012/3/4 12:05
明るい未来散文(批評 ...012/3/3 10:28
密かな決心自由詩312/3/3 0:52
3月2日    (一部、ヤフーニュースを参考)自由詩112/3/2 18:32
人間を止めたら自由詩112/3/1 19:21
最後の酒自由詩212/3/1 18:19
僕の死の時自由詩212/2/27 19:45
次の駅自由詩112/2/26 11:43
私とあなた自由詩112/2/23 18:50
詩人へ自由詩212/2/22 18:56
一艘の船自由詩412/2/21 12:24
猫の瞳自由詩012/2/18 18:14
学級委員長自由詩1+12/2/17 10:21
一編の詩自由詩012/2/15 7:32

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