どんな人間にも感情がある、と

果たして断言できるだろうか?

有名人を射的の的に見立てて

あるいは自分達の全てを誰か他人の責任にして

その人々をひたすらにエアガンで打っている人達 ....
スーパーの買い物袋を持って

踏切の前で電車が通りすぎるのを

僕は待っていた

その時、電車が僕の前を横切り、そしてその刹那

明るい車内の中の人達の姿が一瞬だけ見えた

人々は ....
詩は難しいので

僕にはよく分かりませぬ

想いを伝えるために

その為にこそ言葉はあった

だとしたら、こんなにも

想いの存在しない言葉があふれているのは

何 ....
あなたが学生なら

僕の話を聞いてください

あなたがサラリーマンなら

僕の話を聞いてください

あなたがニートなら

僕の話を聞いてください

あなたが殺人鬼で ....
死んでしまえば

楽になるだろうか?

生きているという事は

ただ辛いだけのものだろうか?

日常は退屈で厭わしく

くだらないものだろうか?

それとも、官能と ....
悪い事をした人には

何をしてもいいのです

いじめをした人にはどんな仕打ちをしても

許されます

だって、それは『正義』なので

差別した人、悪を為した人には

ど ....
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
夜は果てしなく深く

僕達の心を隅々まで浸していった

僕達は静寂の中に生きる事を第一としている

しかし、時には喧騒が必要にもなる

その時、僕達は「都市」に行く


 ....
人生が一つのバイオリンだとしたら

その弦は確かに鳴っているだろうか

悲鳴や罵詈や愚痴によって

キイキイと汚い音を立ててはいないだろうか?

人生が一つのピアノだと ....
音楽理論に則っても

音楽教室に幼児から通いつめても

音楽の天才が生まれるとは決まっていない

何故なら、天才とは常に

理論を越えるものだからだ

優等生のその先に天才があ ....
 


ピアニストは

彼の手に憑かれて、自分を見失う

彼らの感情は彼らの手に宿り、そして

「音」として世界に放出される

詩人もまた同じ事だ

詩人は自分の手が勝手に動 ....
旋律が響き渡る時

時の鼓動が聞こえる

時間はいつも音もなく過ぎ去るが

それは「音」として現れざるを得ない

私には見えない無数の事が

私を取り巻いていつも私を
 ....
生きる事と死ぬ事の間に広がる世界

そんな世界で僕は今日も

言葉という肉体を抱いて生きている

現実においての僕は死ーーーそして、あの世の僕もやはり死ーーー

生という名の死と死とい ....
神と人間との間に

かつて、どんな盟約があったのだろうか?

アカデミックなものの影に隠れていれば

全ての暴虐は正当性を持つと

人神達はこぞって結論した

昔、神に拝跪した人間 ....
神が自然を造る時のように

詩人は芸術作品を造るべきである

彼の目にはもはや覆われているものは何一つなく

彼自身の力によって、悪も善も全て

作品を形作る為の一つの形象 ....
感受性のない人間が

この世を支配している

だが、それは多分、当然の事なのだ

世界は義務を遂行し、すでにある価値を認める者に

多大なる権利を与える

従って、パス ....
僕もまた人並みに幸福になりたいのだが

僕の中の宿命がそれを許さないのだ

僕は幸福が恐ろしい

幸福になる事はいつも、次の瞬間にやってくる

深淵への落下を予測させる
 ....
趣味的に詩を理解し

生活の合間に絵画を見る

・・・君はそれをダシに

女の子とデートの予定を組むのかもしれない

あるいは利口な大学教授はそれで

自分の息子を私立の高等学校に ....
例えば、僕達に否定する事のできない

沢山の道楽や快楽がはびこっている

誰かがアイドルになる夢、金を沢山持つ夢、有名になり、人から見られる夢

そんな夢がたくさんあって、それ ....
音楽は奏で

詩は語る

誰もが沈黙を要しているが

誰もが饒舌を愛好している

誰もが批評家だが、「創作家」は一人もいない

・・・最近では、哲学者はみんな哲学研究者に還 ....
僕は「時」が欲しい

細切れにされた時間

スマートフォンによって刻印され、タイムカードによって切り取られた時間

そんな時間はもういらない

誰もがFXの一分一秒の落差で

天国 ....
僕は孤独でいると

まるで、大勢でいるかのように

安心する

僕は皆といると

まるで孤島にいるかのように

寂しい

なので、僕は寂しくならないために

いつも、一人ぼ ....
時の中で立ち止まれば、

ふと、秋の風が吹いている

「お前には何の価値もない」と昔、言われた事がある

だが、価値とは一体何か

今この吹きすさぶ秋風に

一体、どんな「意思 ....
何故、涙が出てくるのだろう

僕は今、何の理由も感情もない涙を

ひたすら流す

人生が寂しかったり寂しくなかったり

人から嫌われたり、好かれたり

夢を持ったり、誰かに幻滅した ....
言いたい事があれば

言うがいい 心のままに

だが、世間はそれを許さぬであろう

人々は自分達が担ぎあげている重荷を

君が一緒にかついでいない事が不満なのだ

だが、君はその重 ....
もう何も書く事はない

もう何も伝える事はない

ただ、僕は一つの沈黙としてそこに存在しているだけ

そう考えて、僕はキーボードに触れなくなった

・・・にも関わらず、僕の中の言葉 ....
もし、僕以外の全ての人間が死んでしまったら

僕はその瞬間、とてもせいせいするだろう

そしてこの地球も一人の邪魔者を除いて

余計な連中が消えた事を神に感謝するかもしれない

・・・ ....
詩人である事に誇りを持とう

皆に詩人(笑)と馬鹿にされている事に

世の中に全然必要とされていない事に

理系の奴に笑われて、同窓会の時に

恥ずかしい思いをする そんな ....
君に語りかけるように

僕は僕に語りかけよう

まるで、君が存在するかのように

僕は僕を存在させよう

音楽は一つの神聖なリュート・・・

音楽は一つの失われた天啓・・・ ....
人生を棒に振る刹那

誰もいない暗闇で一人、痰を吐く瞬間

・・・僕は様々な事を思い出すんだ

かつて、父が僕に行った説教や

母が僕に告げた「人間失格」について

あ ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
最後の涙自由詩214/1/26 9:01
スーパーから帰ってきた時に思った事自由詩114/1/24 19:14
自作詩の説明自由詩114/1/17 2:53
僕の話を聞いてください自由詩114/1/17 1:59
僕の『生きる』自由詩214/1/14 8:10
断罪のバット自由詩314/1/14 7:59
私達は自由詩614/1/7 10:32
君と僕の世代論自由詩014/1/7 4:31
君という楽器は鳴っているだろうか?自由詩213/12/28 2:50
音楽の天才自由詩113/12/24 0:00
手と詩人の関係自由詩413/12/20 18:00
私と他人自由詩213/12/18 18:47
気付かなかった事自由詩113/12/15 14:00
神と暴虐者自由詩213/12/14 18:53
クズ詩人の詩論自由詩213/12/5 17:27
明日の勝利自由詩213/11/28 8:58
バベルの塔の頂上で自由詩113/11/21 8:55
詩は何のためにあるか自由詩213/11/20 13:23
記憶の光景自由詩113/11/16 16:15
一番幸せだった時自由詩213/11/14 9:28
時の樹木自由詩213/11/9 10:13
君と僕自由詩113/11/7 11:30
大河の後で自由詩213/11/3 12:12
小鳥のように自由詩213/10/30 9:18
空袋と重荷自由詩313/10/26 13:34
詩を書く事自由詩113/10/26 13:09
他人を愛せる時自由詩113/10/21 13:45
詩人である事に誇りを持とう自由詩213/10/18 10:57
ふたりぼっち自由詩213/10/18 10:43
獣が見る月は自由詩113/10/14 10:03

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