多分、この世界のどんなつまらない事も

偉大な事も全て

その全てが合流する地点があって

多分、

僕はそこを目指して

今、

この蛇行する

「人生」という川を

少しずつ

昇っているのだと思う



残虐な事

笑える事

吐き気のする悪

そして偽善

日常に紛れた

確かな真実

そしてその下に隠れている

悪意など

人の残虐さと人の善を

全て等価値に見て、そして

それを一つの作品という器に　僕は

ぶちこんで　そしてそれを

この世界の人々に見せてやりたい

それを正に

あのシェイクスピアはやったんだ

僕はそう思う

…僕はそう思うんだ


笑えるなら笑えばいいし

泣きたいなら泣けばいい

人が何か言ってきたら、怒鳴り返す事も必要だし

『集団的自衛権』について少しばかり

議論したっていいかもしれない

でも、今この世界は

僕のものじゃなく

誰か別の

他の人のものだから

だから僕は僕を語る事により

この世界に手をかけ　そして

その真実を引きずり出したい



…もし、僕が醜い

愚か者、あるいは卑怯な人間だとしても

君には笑わないでいて欲しい

今、僕は

そんな事を思う

醜い人間でも

その歌う歌が美しい

…てな事はあるからさ

だから、僕は声として

自身の肉体を越えて行きたい

この世にただ一つの声として

この世界の一つのメロディとして

そしてその歌声は多分

世界が壊れた後も

なお、続く



………きっとね

いや、多分