服と裸
yamadahifumi

発狂した人々は

いつも正義面するものだ

自分の中に悪を感じていない者は

たやすく「正義」という名の悪に

落ち込んでしまう

見よ、彼らの陽気な事

彼らの浮かれた、はしゃいだ騒ぎの全てを

人は今、現実を忘れ

狂熱の中に全てを隠そうとしている

…「潮が引けば、誰が裸だったか分かる」と

ウォーレン・バフェットは言ったそうだが

多分、この潮が引けば、人々は

『自分が裸だった』事に気が付くだろう

そして、その時、僕は

一人、服を着て立っているだろう

…昔はよく笑われたものだ

「どうしてお前は海に浸かりに行くのに

そんなに重たそうな服を着ているのか」と


自由詩 服と裸 Copyright yamadahifumi 2014-07-12 08:26:24
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