君が何も愛さないなら

君は何からも愛されないだろう

君が世界を笑うなら

君は世界から笑われるだろう

君が花を踏みつけるなら

その花の痕は永遠に君の足裏に残るだろう

 ....
死ぬのを拒否すること
生きながら死ぬのを
拒否すること
おかしを食べること
あなたを想うこと
様々なものに出会い、感じ
そして何かを表現すること
生きながら死んでいる亡者達を
拒否する ....
明るく朗らかに
生きようではないか
内に辛酸の限りを舐めた
本物の痛みを抱いて

明るく朗らかに
笑ってやろうではないか
それで偽物の明るさを
ぶっ飛ばしてやろうではないか

明る ....
色々な事を空しいと感じながら
僕たちは死んで行くだろう
あれほど楽しかった思い出も
あれほど悲しかった思い出も みんな
自分の見につかなかった 誰か
他人の経験のように感じながら
みんなが ....
否定と廃頽の中
私は肯定のあなたに出会った
あなたは無数の「ノー」をいとも簡単に
「イエス」へと捻じ曲げる
あなた自身がたった一歩、前に進む事によって
精神もまた一つの現実である
現実主義者はあるものだけを「現実」と呼ぶが
精神もまた一つの現実である
人の思念の中にあるものが実現されて未来となる
もし人の思念を現実でないと斥けるなら
君達に ....
私はここに存在している
どんな時も
あなたが頁をめくれば

私はここに存在している
あなたが笑っている時もあなたが泣いている時も
私は笑っているあなたを泣いているあなたをここから見ている
 ....
鳥は
重力に抗して空に舞う

ロケットもまた地球の引力に反して
宇宙に飛ぶ

さて、人は
人の叱責に打たれ あるいは 人の暴言に傷つき
死んでしまったりする
その時、人は他人という重 ....
美しいものが美しく
僕は涙を流した
とめどなく溢れた涙は
一体、誰に差し向けたものだろう・・・
それはどんな利得も無視して
悠々と流れていく大河のようだ
僕の涙は流れ流れて
天上の君の足 ....
放課後の教室に
誰も居ない座席達に
夏の夕陽は当たり、
グラウンドではスポーツ部員が
陽に照らされ僅かに
眉をひそめ、
先生達はもう家に帰っていて、あるいは
職員室で明日の説教の予習と
 ....
夏、
空に近づく

心の中で緩やかに
時は流れる

相対性理論の誤ちに気付いた後
人は再び原子爆弾を落とす

それは宇宙から見れば
小さなかわいい線香花火 だから僕は

宇宙に ....
音楽が僕達を奏でる
詩人が世界を創造し
画家が世界を色づけし
僕達の意志が宇宙を膨張させる
科学はよくできた物差しにすぎない
だが、その物差しもまた
世界の拡張に一役買っているのだが
人 ....
知っているか
言葉達を?
決して君に語られる事なく
死んでいった無数の言葉達を?

知っているか?
死んでいった者達を
僕達が見なかった為に死んでいった
無数の命を?

知っている ....
風、騒ぐ
浪は立ち

 君は冷静
 世界は平静


世は暗く
我が魂も暗く

 君の涙が
 紅く光る・・・

この世を一閃薙ぎ払う
巨人の斧は

 僕達の中で夢と潰えて ....
あらゆる言葉が難解な象形文字である時
私は私の言葉達を塞ぐ
私の言葉が流れ出ないように
そして外部の言葉をせき止め
私は少数の過去からの語り人達の
誰よりも沈黙を願った言葉達を採り入れる
 ....
夏という透明な雫
空の匂いーーー光の中で
あなたはいた
少女は往年の片時を忘れず
中年は幼時の微笑みを忘れて
時は進む
「ガラスは砕かれた玻璃の名残りだ」と
誰かが言う
その言葉は乾い ....
  

未来は常に遠く
過去は常に近い

あの成層圏から吹いてくる風も
常に君を見下ろしている

大型の夜がやってきて
全てを嵐に変えてしまう時

君の瞳は閉じられ
まだ見えな ....
  

世界は静かに回転を続け
僕達は笑い続ける

光は夜の奴隷 それでも
全てを明るく照らすにはまだ間がある

言葉が一本の透明な線の時
君の言語は岬の突端に触れる

あの時、 ....
透明な境界線を
一人、歩く
夜の中、世界は
白んでいる
僕は今ーーー
言葉の橋を渡ったばかり
乾いた地獄はもう十分見た
これからは地獄に立脚した
天国ばかりを夢見るとしよう
僕の「ポ ....
花の器、言葉の境界をーー
引く一本の線
そこを越えて君は扉へ
扉の中は花畑でーー
君の瞳は色彩に包まれる
包まれたものが開くように
君の言葉は音を立てる
「ようこそ」・・・そう言って
 ....
眠れない夜は
魂が離散しているのだ

言葉をかき集めて
ほんの少しの灰を作る

それで暖をとる事も可能だろう
全てが生成と消滅に見舞われている現在では

君は今、言葉を覚えた
詩的 ....
   夏の中で

夏がやってくる
世界がやってくるように
また一つの夏が
僕達の季節を過ぎていく

僕は幾つかの夏を知っている
剣道部の頃の夏や
大学生の頃の夏や
ニートの時の ....
誰彼もが繋がる事を求め 互いが互いを必要に感じ
そうしてそれぞれに慰めたり憎み合ったりしながら
一緒になって輪になって沈んでしまう
そんな世の中だと思うのです 僕は
孤独を感じる暇もない
他人に迷惑をかけて
生きてやろうじゃないか
生きる事は互いに迷惑をかけまたかけられること
迷惑をかけられることは時に嬉しい だから
そんな風にして生きてやろうじゃないか
迷惑をかけたくないな ....
     

夏の海辺で一人歩いていると
一人の少女の死骸が発見される
そんな事からミステリーは始まり
ミステリーは悲劇の結末に終わる
結末の後にはまた日常がやってきて
俺はまた何見ると ....
   

少女は死に
青年は死に
おっさんは死に
老人は死ぬ

青年実業家は死に
中間管理職は死に
ニートとフリーターは死に
王侯貴族も漏れなく死ぬ

蟻は死に
蜂は死に
 ....
  


今日は雨に濡れ
明日は雨に濡れ
昨日も雨に濡れる
俺は雨に濡れ
人々は雨に濡れ
犬も猫も雨に濡れる
木小屋は雨に濡れ
マンションも雨に濡れ
家屋という家屋
全てのもの ....
 「新選田村隆一詩集」をパラパラと読んでいたら、僕が昔挟んだ田村隆一の詩「誤解」のプリントがパラリと出てきた。その詩は以下のようなものだ。
 
「秋から冬へ
 人の影も物の影も長くなる
 どこ ....
「将来国家公務員だなんて言うな 夢がないな」※
きっと自分は天才になれないなんて
皆、自分で自分を過小評価しているのさ
過小評価というのが凡人の特徴だが
無意味な楽天と努力が天才の特長だろう
 ....
偉人を片っ端から精神病に還元し
満足そうに肯く人々
ナポレオンが鼻をほじっていたという事実を発見すれば
ナポレオンの価値を鼻くそと等価だと考える人々
そんな人々に俺は囲まれ
一体、何を思えば ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
育てる花自由詩112/8/5 10:44
生きること自由詩312/8/3 23:42
明るく朗らかに自由詩112/8/3 23:42
霊魂の愚痴自由詩212/8/2 18:23
肯定のあなた自由詩412/7/28 19:49
精神という現実自由詩012/7/28 19:48
一陣の風自由詩712/7/26 10:05
重力に抗して自由詩312/7/23 13:42
美の女神に自由詩012/7/22 14:22
永遠の座席自由詩212/7/22 14:21
夏は振り返らない自由詩212/7/20 15:40
スペース自由詩512/7/18 18:43
あるだろうか?自由詩3+12/7/16 18:11
前に進もう自由詩312/7/16 10:00
私の世界の中の私自由詩812/7/12 15:33
夏の匂い自由詩612/7/9 10:03
見えない神自由詩112/7/7 19:41
君という言葉の意味は自由詩312/7/6 12:50
鳩の世界自由詩312/7/4 12:35
「ようこそ」自由詩212/7/3 9:31
世界の瞬間自由詩312/7/1 17:30
夏の中で自由詩212/6/29 14:57
孤独を感じる一瞬自由詩012/6/29 2:00
迷惑をかけても自由詩1+12/6/28 10:03
夏の海辺で自由詩312/6/27 9:48
一つの溜息自由詩112/6/27 9:47
明日への雨自由詩312/6/27 9:47
世界との闘争ーーー詩についてーーー散文(批評 ...012/6/26 9:47
勇気自由詩112/6/25 9:42
人々の中の手自由詩012/6/25 9:41

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