あなたのことを知りたいのに
あなたはどこにもいない
まなざしだけ残して消えた
逃れられず狂ってゆく
誰も見えない存在に
せめて教えて
あの娘に近づいたとき
どんな風に笑ったの
みん ....
愛するひと
驚かないで聞いて
私のこと
私が鳥になったこと
いま私は、透き通るように青い
春の空を飛んでいる
白い翼は私のたったひとつの持ちもの
柔かな羽毛に包まれた私の身体は
ま ....
包むような優しい眼差しで私を見守ってくれた貴方
貴方のその温かな手にいつまでもすがりつきたかった
だけど、残酷な時刻(とき)の女神がふたりを引き離し
やがて、ココロまでバラバラにしてしまった
....
堕落の階段上りつめたら僕の腕に捕まっておいで
まるで君は幻影城のお姫様
眩しいくらい妖しい輝きで僕を魅了する
あぁ、君という存在を無茶苦茶にして
一生、僕の花嫁でいさせてあげる
悪魔が僕 ....
瞑目する
意識の内から
ヒビキの交響
次から次に
沸き起こり来て 、
ゆっくりゆくり
先行の後続となり
後続の先行となり
くるりぐるりと
円環なせば
時の空と化し 、
....
青ざめた桜
曇り空に溶けて
骨みたいに冷たく
もう触れられない
君の影が枝の隙間で
揺れてる、
揺れてる、
その下で
骨は石に閉ざされ
重く黙っている
私の胸に
苦しみの波が
....
曇り空を仰いで咲く紫木蓮は
どこか寂しげ
紫木蓮も
白い木蓮になりたいなんて
夢をみることもあるのだろうか
ー 嫁ぐときは
黒い振り袖を来て嫁ぎます
....
埃と煤で汚れた換気扇のある
小さなキッチンで
はらを満たしたあとの食器を
日めくりのように
洗ってきた
蛍光を反射する蛇口の下の
銀色に輝くシンクに
ガラスのような水が流れて
排水 ....
○「時代は変わる」
性別が二つから四つぐらいに
○「引き取り手のない遺体」
23年度全国推計42000人も!
戦時中の話ではなく
今の日本の話なのである
日本社会は思っている以上に
....
面談が長引きましてウェイトレスも困り顔
メイド喫茶の店舗内メイドカフェは大喜び
アリア 世界拡大 フリーライター
りちゃちか•げい•しーぴえ•ろ定
低年齢化
日本最古の魔法少女
可愛い魔女 ....
不確かさの万別は輝かしさと相反し
どこかから波はそのままにきえをする
どこの霊も高みとなる静寂、問題はまた若葉
因果のけいせいからの要とする日本の
見つめあう無我の形がねはんの梵行
さらに増 ....
たらこ、食べたいの
ねえ、買ってきて、たらこ
たらこ、買ってきて
今すぐとは言わないから
でも今すぐ食べたいから
買ってきて、無理なら
とってきて、海から
海でいいと思うの
磯 ....
女性アナ「本日のゲストは関根勤さんです」
パチパチパチパチ
女性アナ「関根さん、以前はラビット関根、さんとおっしゃってたんですよね」
関根勤「 ええ… 」
…
たけし「おい!松村、ウサ ....
私たちが暮らしてゆくのに、
米を買うのにも窮するような毎日だったら
きっと憲法第25条は守られていない
ご飯と納豆だけの朝飯を食べ、
お昼は抜いて、
夜はカップ麺を食べて眠る
そん ....
わたしはあなたの聲に抱かれて
ゆらゆら、り
あなたは何も知らぬまま
わたしはひとり
ゆらゆら、り
あなたは何も知らぬまま
ゆらゆら、り
ゆら、ゆら、り
ねぇ、も ....
千人の仙人、殴り合う。
それが、最初のヴィジョン。
笑っちゃうだろ。
もちろん、「僧侶」のパロディさ。
有名な詩人たちが殴り合うのも面白い。
だれが、だれを殴るのか、興味があるし、
殴り方 ....
幻想(ゆめ)ばかり追いかける君は
君の周りではしゃぎ回るカゲロウを用意周到な網で捕まえては
荒れ狂う波の中へと沈めるけれど
あからさまに眩しすぎる人工の灯りが君の心に暗い陰を残し
やがて、絶望 ....
もう平静なキモチでいられると思ったのに
いつの間にか涙で頬が濡れてしまった
何だか目頭が熱くてどうしようもなくなってしまったんだ
ただ君が他の女のコとキスしたってボクには関係ないコトなのに
コ ....
君を想いむせび哭く夜は
虚しさばかりが募ってゆく
どんなに幻(ゆめ)を重ねても
君の肌の感触すら思い出せない
柔らかな波が虚構を包み込み
私の精神を浚ってゆこうとしても
白い闇が私を責め立 ....
春の日和のうっすら青
微笑むかのよう靄がかり
やはらかふかい無言のなか
自ら孕むもの差し出す如く
今日の私の呆れられ
いつもの我意を忘れ去り
気付けば青緑の瀞に佇み
響き来る言葉ひた ....
静まり返った部屋に
ビデオテープが転がっている
ラベルにはターミネーター
繰り返し観ていたのか
戻れるなら
戻ってきてよ
B級映画のエンドロールを見た時の
ため息
もうすぐ業者がやって ....
曇る空を見上げれば、少し小降りになったようだ。
突然、雷雨に急かされるように外へ飛び出した。
全身の筋肉という筋肉
骨格という間接の隙間から湧き上がる汗だ。
あたまの先からつま先まで
....
春の街で
花を数えた。
花の海で
波と遊んだ。
波の原で
風を感じた。
19番目の風は北東
23番目の風は南西
強すぎる
弱すぎる
迷う間に
お誂え向きの
....
やけのはらたたきわるびじょんこれはただのふごうなのか
うみはなみだ
初出
日本web詩人会
○「発展」
経済発展から人間性の発展への大転換を
○「悩み」
人間は悩む動物である
そしてその中味こそ重要である
○「リーダー」
国家はリーダーから腐敗していく
○「今のとこ ....
一音ずつ弾くあなたと
一語ずつ書くわたし
電球が一つ
果てみたいな夜
肩が触れる
溢れたみたいに
落ちる
好き
横浜市営地下鉄で
思い切り
マイ・ウェイを
歌ったら
動画に撮られて
拡散された
その動画がこちら
https://youtu.be/m50UsbNqXSM?si=rqz4oBn0Q ....
目覚めたばかりの女王は
お腹が空いてふらふらで
とっても孤独なのだけれど
休んでいる暇はない
誰の手も借りず
せっせと巣を作る
部屋数は十あまり
最初はそれでいい
時は春 咲き ....
意識の内に
波頭の次々と立ち
自らの音響木霊させ
思考を形創っていく
在らんとして或るもの
この世に在るもの達、
在らしめて居る原音響 、
わたしの意識の根底にも潜むを
わ ....
葉先が触れる人を傷つけた
沈黙は重く
伏し目がちのまつ毛に
影が落ちる
言い訳をしたくなるのを
ぐっと堪える
発すればまた言を超えて葉が
鋭利に振る舞う
許しを乞おうとする唇が歪む
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