あなたと共にいる時

私の掌に一滴の光がこぼれる

あなたが涙を流す時

私の掌には花が咲く

人生をすっ飛ばしていく時

人生を・・・石ころを蹴るように思いきり

蹴りあげる ....
どんな言葉も適さない

どんな観念も届かないそんな思想が

肉体の奥深くには秘められている

人の計算の彼方

分子と分子のはじきあいでは計算出来ない何か

・・・そんなものが自然 ....
時間に意味があるのなら

僕の存在に意味はない

君が一つの音楽を聞くなら

君は一つの風景を思い出すだろう

・・・それはいつの日にか見た月の明るい夜の事だ

まるで ....
生きる事を止めてしまおう

死ぬ事なく

そう、僕達は肩の荷を外してしまおう

僕達は魂の底からの敗北者だ

・・・それを今、誓おう

僕達は破れた者だ 人生を棒に振った仲 ....
「みなさんが幸福を目指した所で

みなさんはどうせ死ぬのです

結果は全部同じなのです

・・・だから、今日は一杯盛大にやりましょう!

・・・おや、みなさん、どうされました? ....
あなたが時の鐘を鳴らす時

私は笑い出します

・・・まるで『死神』のように

私はそっとあなたに耳打ちします

あなたに『死の時』が来た事を

・・・それでも、あなた ....
目をつむり 耳をふさぎ

『音楽』を聞こう

まるで、この世界には

君の脳内の闇黒以外には何もないかのように

そう、全ての感覚をふさいで

全ての『現実』という名の付いた物質を ....
例えば、皆が大きな大人に見える時

僕は僕の心に火を灯す

・・・もう、どんな言葉も吐かれてしまい

・・・もう、どんな物語も描かれてしまった

人における幸福は全て決まっ ....
人は言うだろう

「生きる理由がないから死ぬのだ」

では、私は言う

「生きる理由がないから生きるのだ」

おそらく、どちらも正しいのかもしれない だが

この世界で問題 ....
教えてくれないか?・・・君の生きている価値というものを

僕は無条件に君の生の価値を肯定するつもりはないし、否定する気もない

・・僕達は誰に問われもしないのに、自分にはこんな被害や、こんな優 ....
生まれた事は偶然事

死ぬという事も偶然事

生きるとは社会習慣と「大いなるもの」に服従する事

生きる事は耐える事であり、死とはそれからの解放

しかし、例えそうだとしても、死の後の ....
白い歩道を

一人歩く

病める夏、暑い夏、寒い夏

イカレタ夏、黒い夏、眩しい夏・・・

「君」が笑っている夏 僕が吐いている夏・・・

君がコンバースを履くと、僕は ....
世界は僕達に答えを与えない

世界は僕達に問いを与える

そして、それを解くのは僕達自身だ

人々は皆、答えを欲しがってばかりいるから

問いに辿り着く事ができないのだ
精神を病んだ人間にも

花は花と見えるのだろうか?

ラファエロが見た世界を

今、私達はどのように感じているだろうか?

「目の見えない人に青空の青さを教える事」

・・・そんな ....
あらゆる希望が消え去った時、ようやく

君が歩むべき本当の道が見えてくる

・・・僕は冗談を言っているのではない

「希望」というのは、結局、世界の檻の中でジャンプしたり跳ねたりする事に他 ....
私達が存在しない事・・・これ以上の至福があるだろうか。

私は存在しない。私はその事を強く感じる。私は・・・。

私は日曜の朝、日の当たる川べりを歩いていた。風が心地良かった。・・・人々は犬の ....
あなたはあなたの好きでない人と結婚し

あなたはあなたに興味のない仕事につき

そして、あなたは一生涯、あなた自身とは何の関係もない

『他人』を演じ続けて、その生涯を終えるだろう・・ ....
私とは閉じられた一冊の書物である

誰にも隅の隅まで読まれてしまい

そうして、飽きられて部屋の隅に放り出された

そんな書物である

私は・・・私の中の物語が人々にとって

一体 ....
存在しない言葉

誰からも何とも思われない言葉

そんな言葉達を

物語ろうではないか?

胸を張って、正々堂々と



誰も読まない物語

誰も感心せず、涙も ....
存在しない自分を見つめる事

日がな、誰でもない自分との対話に終始する事

・・・孤独を極めればそれは世界となり

都市があり交通路もある一つの王国となる

そんな事共を僕は自らの ....
例えば、私という人間は

この滑稽な劇の中では

脇役の中の脇役・・・背景に過ぎないという

そんな「常識」がある
 
そして、この劇の主役というのは誰だろうか・・・?

例えば、 ....
私は何も書く事はできない

・・・おそらく書くべき真理も事実も教説も

全てこの二千年ほどの間に書かれてしまったのだ

・・・なのに、私は何故、書くのだろう

どんなポエジ ....
花びらが舞っている時は

どんな歌も鳴り止んでしまう

蝉が鳴り止み、歌姫が沈み込み

そして、世界は音を出すのをやめてしまう・・・

その虚空に私の沈黙が美しく花開けば
 ....
私に語る言葉はなく

だから、世界は私には不透明だ

どんな、言葉も何がしかの意味を持つので

私は私の言葉を沈黙させたい

そして、それはピアノのキーのように

誰かが叩 ....
何故、これほどまでに多くの詩が存在するのか

・・・ふと思うのだが、この世界の詩の大半は

詩的ではあっても、詩ではない

それは詩への憧憬ではあるが、詩ではない

そして、詩を形 ....
 


この孤独な思索者に

私が今、思い考える事とは一体、何か

そんなものには何の意味もないと

ペソアの放つあらゆる言葉達は絶叫している

もし、君が何者かでありたいと望む ....
僕は君が誰か知っている

君は飲み会の席では

愛想笑いを振りまきつつ

一応の手拍子やちょっとしたそれなりの話をして

「盛り下がらない」程度の芸当はできるが

しかし、それも君 ....
何かが掌に残れば

それは温かく光るだろう

君が蛍でないにしても

君にも光る一瞬があるのかもしれない

この世界で生きている以上

僕達は火を燃やすための燃料以上の存在ではない ....
『 いや、もう聞いて欲しいんだけど。私、もう三十五になっちゃった。三十五。・・・もう、数字にしてくれるな!・・・っていう年齢よね。・・・でも、私は、幼稚園児みたいな、おこちゃまみたいな精神年齢なのよね .... 言葉によって一人歩く

孤独を嫌えば集団があって

集団には鉄の規律があるという

皆、自分を恐れる故、徒党を組み

そして徒党を恐れる事によって自己から逃れ去ろうとする

そうし ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
『恋』自由詩113/10/14 9:36
見えぬ神自由詩113/10/13 7:47
『償い』自由詩113/10/12 4:18
『機械』自由詩213/10/10 7:17
『死』自由詩213/10/8 7:48
はじめて自由詩213/10/8 7:19
「さあ、目覚めよ」自由詩113/10/7 7:23
世界が振り向くまで自由詩113/10/4 14:50
神の秤の上に自由詩213/9/25 7:20
君は僕の親友自由詩113/9/19 9:20
私が存在する理由とは、その理由を私に与える事自由詩2*13/9/18 8:18
「悪」とか「善」とか自由詩113/9/16 10:50
問いと答え自由詩213/9/11 9:15
私の思考宇宙自由詩013/9/10 2:58
君の道は自由詩4+13/9/5 9:50
バタバタ散文(批評 ...113/9/3 5:31
あなた自身自由詩213/9/1 7:22
書物の告白自由詩613/8/29 7:11
存在しない私達の為の音楽自由詩213/8/28 7:49
一本の花自由詩213/8/24 8:35
私の中の劇場自由詩213/8/23 11:12
『私』の存在不証明としての詩自由詩413/8/23 7:47
改変者としての詩人自由詩113/8/22 8:23
言葉自由詩313/8/22 7:28
詩に似た詩についての詩自由詩413/8/20 1:30
もう一人のペソア自由詩113/8/17 1:15
月光への誓い  ーー君へーー自由詩213/8/14 9:12
一瞬の劇場自由詩113/8/9 23:45
アラウンド・フォーティーの手記散文(批評 ...113/7/26 14:17
惨め自由詩413/7/26 5:10

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