彼は「ヤマダヒフミ」という名前でネット上に投稿していた。投稿する内容は、詩、小説、批評などであり、彼は自分で文学に対するある程度の造形があるのだと考えてた。彼は日常生活では、桐野龍 ....
 

 小説というのは科学の一種ではないか、という事を以前に書いた。今、もう少しその事を詳しく説明しておきたい。


 小説というのが科学の一種というのは、別にふざけて言っているわけでは ....
 この本を読み終わった人間は必ずや、辛い苦い思いを味わう事だろう。作者のミシェルウェルベックは、まるで、現実の僕達の醜い部分を僕達に無理やり見せようとしているかのようだ。僕達はこの書物を読んだら、沈黙 ....                               1


 
 一般的には、小説の方が詩よりは読むのは簡単である。また、批評よりも小説を読む方が簡単だ。そして、出版量で考えて ....
                            ※                    
 

『六月一日に桐野龍一氏が小説「神切り歩き」で芥川賞を受賞し、七日に受賞会見が ....
無数の人間が小説を書き

無数の人間が詩を書いている

誰もが自分を知って欲しくて

誰もが自分自身を叫んでいる

でも、その自分というのは何だろうか

君はテレビ ....
 「あ、はじめまして。君が新人作家の○○かい。あ、どうも。いや、君の作品読んだよ。それでさ、感想だけど・・・・。面白かったよ。・・・・素晴らしかった。これは十年に一人の・・・・・・・・いや、ごめん。こ ....  




「多分、君は僕の事を知っているだろうし、僕も君を知っているだろう。君の周囲で一番暗い顔をしているのが僕だし、僕の周囲で一番悲しい顔をしているのが君だ。僕達は互いを知っている。でも ....
 僕はインターネット上で『山田薫』というペンネームで、小説を書いて発表したりしている。もちろん、僕はまだ無名の書き手にすぎない。しかし最近は自分の作品にも少し自信がついてきて、肯定的なコメントなどもも ....  僕は普段、インターネット上に小説を書いて発表などしたりしている。僕はまだ無名の書き手にすぎず、その書いたものにはほとんど反響などは来ないのだが、先日、僕の小説を読んでくれたらしい人物から、長文のメー .... 人が言葉に触れれば

それは音を立てて崩れ去るだろう

・・・人間というのは日常性の中に

埋没する為に存在しているというのか

人が音楽に触れれば

それはすぐに ....
僕達が存在しないのは

僕達が交換可能だから

僕達が存在するのは

僕達が一つの虚像だから

僕達は自分達を虚として演出する時のみ

この世界に存在する事を許される

もし、 ....
十月の午後は雨だった

それは全て雨に塗りつぶされていた

空は鼠色に塗りつぶされ、そして時々

燐光のようなものが宙を舞った

・・・その時、君は「あの時」の事を思い出していた

 ....
マラルメの、あるいはランボーの孤独は

詩の中でのみ生き続けているのだろうか

美術史や、教科書の中の芸術から

はみ出した彼らの魂は

まだ

詩の中に生きているというのだろ ....
・・・聞いてください、私

言いたい事がないんです

最近では皆がもう

真剣に何か大切そうな事

国の事、経済の事、災害の事、

その他沢山の事について

真面目そうに語りま ....
僕も何かの主人公のように

何もせずに周囲の美女達に惚れられて

取り合いっこされる

そんな風な奴になりたい


僕もテレビの中の芸能人のように

きらびやかな舞台でスポットラ ....
過去に押し流されていく自分を

未来の自分がじっと見ている

時は待ってくれないが

誰かが時という流れの果てで

僕を待っている

何故か、そんな気がした

この流れを越えて ....
そうです 私は妥協しません

私はイケメンでお金を持っていて

若くて、良い大学を出ていて

将来有望な男性と結婚します



そうです 私は妥協しません

だから、そこらの男 ....
私の中に言葉がやってくると

私はつい沈黙してしまいます

・・・私、詩人なんです

馬鹿馬鹿しい事に



私だってジャニーズが好きです

特に、亀梨君が好きです

真面 ....
自分が死ぬ時に

天井が見えるのか

それとも、誰かの悲しそうな顔が見えるのか

あるいは窓の外の樹が見えるのか

そんな事は分かりはしない

それは、自分が生まれた時に

何 ....
生まれる事のできなかった命や

存在するはずだった天才達

今はもう消えた遺跡に腰掛けていた

二千年前の妖精や

また、

人間には決して発見する事のできないもう一つ ....
私達の生活はいつからか映像化され

その細部の細部まで

いつの間にか、演劇的なものになっている

私達は日夜、自分と他人に

「そのような見かけ」を与える為に奮闘し

 ....
『時』が『時間』になるまで

僕達は一体、いくら待てばいいのか

僕の言葉を解釈したとして

その解釈にも言葉そのものにも

多分、何一つ確かな意味は含まれていないのだろう

もし ....
昨日の二月八日に

関東では大雪が降りました

そのせいで、僕のバイトは休みになったのですが

店長が僕に連絡くれなかったんで

僕は雪の中を歩いて

店まで行きました

店に ....
久しぶりに田村隆一詩集を開いて

そこにある言葉を一つ一つ拾ってみる

「文学」なんて名がついて

「詩」というジャンルに分類されて

まるでそんな事を笑うかのように

 ....
私が死ぬ時

あなたは側にいない

あなたが死ぬ時

私は側にいない


あなたが一人の時

私は大勢の仲間と

実に楽しそうにしているかもしれない

そして ....
言葉が私の代わりに

私の胸の内を明かしてくれた

画家にとっては色彩が

音楽家にとっては音楽が

おそらくは『それ』に当たるのだろう

私が話し出す前に

言葉が私の胸 ....
詩を書くという事は

誰か見知らぬ他人に向けて

宛てのないラブレターを書き綴るのに似ている

もし、あなたがとても昔の詩人の詩にときめいたとしたら

それは何千年も前のその詩人が
 ....
詩は何故生まれるのか

それはコミュニケーションの不可能を

自らの中に深く感じているから

人と人は分かり合えない

それらは永久に

それぞれに違う宇宙として孤立している
 ....
遺伝子の選別と

教育の徹底によって

『天才』は造られるらしい

社会保障がしっかりとしていて

大卒でホワイト企業に入れば

人生安泰なそうな

そして、その上

30 ....
yamadahifumi(468)
タイトル カテゴリ Point 日付
ヤマダヒフミの消失散文(批評 ...2*14/6/11 15:26
人間の本質を露呈させるものとしての文学散文(批評 ...2*14/6/10 13:30
ミシェルウェルベック『素粒子』書評散文(批評 ...4*14/6/9 15:34
混迷錯雑した小説論散文(批評 ...1*14/6/5 20:12
或る芥川賞作家の受賞会見散文(批評 ...114/6/4 16:37
「君」を捨てたまえ自由詩2+14/5/31 7:24
才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言散文(批評 ...114/5/29 6:43
外科医より君へ散文(批評 ...314/5/27 14:17
無名の作家へのJKからのファンメール散文(批評 ...4*14/5/23 11:58
アンチ礼賛散文(批評 ...2*14/5/21 18:28
世界よ 滅びろ自由詩114/3/30 12:01
独りじゃない自由詩114/3/18 12:13
『午前』へと続く午後自由詩014/3/15 9:56
若い詩人の為の詩自由詩214/3/13 10:10
私の「文学」との出会い自由詩1*14/3/6 23:01
お茶漬け自由詩214/3/6 12:59
火曜日の五限に自由詩1+14/3/3 11:08
意識の高い『女子』自由詩3*14/2/28 9:45
詩人女子自由詩514/2/27 9:28
凝視自由詩114/2/25 0:50
詩人と大食漢自由詩114/2/21 3:32
雪の中で思ったこと自由詩214/2/14 12:53
どうして自由詩114/2/11 9:30
昨日見た雪の事など自由詩414/2/9 10:50
詩に何を書こうか自由詩014/2/9 10:10
『私』と『あなた』自由詩314/2/7 5:54
詩人の誕生自由詩214/1/31 5:59
詩はラブレターのように自由詩514/1/30 9:14
詩の橋自由詩114/1/29 7:04
病床のドッペルゲンガー自由詩414/1/28 3:45

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