萩原朔太郎の自転車日記は自虐コメディで素敵だ。まあコケるの。萩原朔太郎だからコケても面白くて素敵。てか危ない。萩原朔太郎自転車日記によれば「余車上ニ呼ビテ曰ク。危シ、危シ、避ケヨ、避ケヨト」。ぶつかり ....  ポットから熱い湯を注ぎ、インスタントコーヒーを啜る。ここ数日カルキ臭がする。とくに体がコーヒーの苦みを欲しているわけでもなく、便通を促すためだけに口にする処方薬のような感覚だ。疲れた時、インスタント ....  今となってはなぜ守衛室にいたのか定かには思い出せない。工場の守衛だった恰幅のよい年配のおじさんが、正門を出入りする人や車両をよそめに僕たちアルバイトの三人に聞かせた。とつとつと、 .... 精神病の症状が悪化していた時、少年や青年に助けられる機会や、話が合うと感じる時期があった。年齢退行状態だったと思われる。今も父親に頭を撫でられることで精神を安定させる状態なのだけど。しかし現実に少 .... 憲法が新しく改定されるというニュースがあります。私達の生活にどのような影響があるのでしょうか。

まず、大谷のホームランにガッツポーズが出来なくなります。

彼は戦場に招集されていくからです。 ....
 昔私の家の近所では犬を飼っている家が数軒あった。夕方になると反響するように鳴きあった。今は自分の田舎でも犬小屋で飼う人は珍しくなったけれど、当時はそれが主流だった。
 犬の名前も適当で、隣の家の白 ....
ひだかたけし「熱の同心居」
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=384376

(1)

 これはまず、反戦の詩でもあるのだろう、そんなことを思いま ....
 自己分析して、自己評価を学校に提出する時、私は白紙で出すしかできなかった。本当に自分が分からなくなった。正当な評価をするのはむずかしい。自分は一日ごと別人になると感じていた。それはとても後になって、 ....  何か苦しんでいるようで、じいっと天井を見上げている。それから目をややうるませて、口元を四角にしてみせた。
 チャンチャンと音楽が、なりはじめる。遠いようで近いその音楽は、あの子の耳にどう届いている ....
夏には、夏のムード。『かんじ』が、合うと思う。
蝉のなく音は『皺皺皺』と『皺』の数を数えている漢字、身体納。

夏に飲むジュースのムードは『語句語句』と辞書を引きながら、言葉を調べている漢字、身 ....
 その店には誰もいなかった。天井は無く、空だけが拡がっていて、それは染みひとつ無い、上質な青空だった。空には値札が貼られていたけれど、少しばかり高価だったので、1m四方くらいなら買えなくもないけれど、 ....  祖母に顔を見せるため、とにかく暑い中、久しぶりに実家へ帰る道すがらのことだった。
 くたびれた半袖のシャツに、ベージュのハーフパンツを履いた六十代くらいの男性が、喫茶店の席に座ってゆで卵の殻を剥い ....
夏の浜辺で、少年と父親が対話しました。


父親:俺は若い時、驕り高ぶっていた。自分が大した野郎だと、思い込んでいたんだ。働いて働いて、やっと分かった。俺は、チンケな男。人の一生は長い。その答え ....
人の足元を見て、後ろ指をささんとする人間は、多い。
迎合が逆切れすると、自分史を語り出す。悪い癖だ。

私小説を語ることの難しさは、実際の現実生活は、混沌とした疑問符だらけだということだ。

 ....
ひととおりの夢。

長方形のオフィス、ガラスで仕切られた(ばかみたいな)会議室、行われない会議、冷やされ続けるペットボトル・ウォーター。
機嫌の良い男はそれだけで価値がある。女の子はどうかな ....
涼しい崖の下のような廊下。私はプラスチックの四角いキーをゆっくりと叩いている。白
い四角い画面に、真っ黒な電子の文字が連なっていく。ここから遠い街の光は、まるで琥
珀の中の物語のように見える。
 ....
〇路上
   走るマイクロバス。

〇マイクロバス・車内
   山ヶ崎青原一座全員が乗っ
   ている。並んで座っている
   教平と美花。
美花「高野くん」
教平「はい」
美花「あ ....
(作品をお読みいただくにあたって)
   本稿は、シナリオコンクール(第49回城戸賞)において、二次選考を通過 
   したものの改編稿となります。
   また、本稿には劇中劇、また登場人物の台 ....
日付が変わったくらいから、雨が降り始めました。昨日は日中もそれほどの暑さではなく、扇風機などかけていると涼しいくらい……お昼過ぎくらいからうとうとと寝ていたのですが、午睡のさいちゅうに母方の叔母が父を .... 正しくない朝は苦しい。正しくない夜よりもずっと苦しい
ごみ収集車が、駅前の店のごみを集めにきている、瓶が重なる音がする。
あと少し、ぜったいに、大丈夫、と思いながら、何度もまちがえた。

 ....
 母との待ち合わせ場所へ行くには、駅からかなり歩かねばならなかった。この場所のように、都市とそのベッドタウンと、そのベッドタウンではたらく人々が仕事以外の生活をする場所に、まだ適切な名称はないのだろう ....  私はおもちゃになってくれる体が欲しかった。遊べば遊ぶほど手の垢で汚れるような白いおもちゃが欲しかった。そのためならば何でもしようと思った。どんな犠牲でも払えるのだった。
 親・親戚・友人・知人から ....
 幸せになるにはどの感覚を育てればよいのだろう。わたし一人にはわからないからわたしのかわいい人に触れてもらってそこがどこか確かにしてもらう。わたしには私一人きりの幸せなんてありません。もしかしたら幸せ .... 青鰐
1号1959年3月15日〜27号1963年3月30日発行まで?


ロゴ
1号
2〜8号
9号〜12号
13号〜



奥付情報から
奥付Aタイプ(1号から3号まで。発 ....
 キキコ、というが、これはうちの家内で本名は樹希、年は二一歳の、身長一四五センチに体重四十五キロぐらいだから先ずチビの方や。ところがこれが身体に似合わず、騒がしい。騒がしいだけやない。僕の眼からしたら .... そうですね、あっという間に夏が来て、ベランダでは何匹もの甲虫が孵化してしまいました。もうこの小さな箱の中で3世代か、4世代めになる。毎年何匹かがここで死んで、何匹かが木のなかへ放たれ、さらに何匹か .... その星では、四季それぞれが地球暦二十年の長さを持つ。

1.祖母(夏のはじめの生まれ)

もう夏が終わるのだと父が言う。父は冬生まれでこれまで二季を過ごしている。祖父はといえば地球生まれなので ....
人生に於いて他人に迷惑を掛けて良い瞬間は、幸福の絶頂にあるときと不幸の谷底にあるときのただ二つであり、これらは同時に人生に於いて最も冷静でいなければならない瞬間である。 エヌビディアの株を買った途端に下落し始めるという目も当てられない事態に。最近は雨が多く、少しだけ気温が落ち着いた。目を閉じてみると、外は音もしない通り。たぶんフジロックの開催はそろそろだろうけれど行っ .... こうして何かを書き綴ることで、空間の存在を理解する、机や、コップのある意識に通り過ぎる電車を感じる、この場所で生きているのだ、記憶にある地方の湖で見た花火みたいに。当時は商社勤務で色々な場所に連れ出さ ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
自転車に乗って佐々宝砂224/8/14 22:11
初秋山人624/8/12 8:52
世間 湯 煙5*24/8/11 7:56
「イットと呼ばれた子」由木名緒美524/8/9 14:42
残虐な憲法3+24/8/8 16:58
犬のゴロよん5*24/8/7 12:18
ひだかたけし氏の「熱の同心居」を読むおぼろん4*24/8/7 11:44
自己評価よん2*24/8/6 11:48
思い出224/8/5 1:25
夏にあう、かんじ鏡文志1*24/8/1 20:04
空を買いに由比良 倖124/7/31 10:31
羽(加筆した結果、散文に投稿することにしました)パンジーの切...324/7/29 1:57
大したことのない話鏡文志024/7/25 16:02
フィクションへの意思024/7/24 16:50
メモ、庭のこと、イタリアの音楽に合わせて踊ること。はるな124/7/24 13:52
きらめくものたち由比良 倖124/7/24 3:31
第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改 ...平瀬たかのり1*24/7/18 19:08
第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改 ...024/7/18 19:05
つれづれとおぼろん4*24/7/18 18:08
メモはるな224/7/18 5:59
タイトルを持たない、パンジーの切...224/7/17 22:57
白水田井英祐024/7/15 18:38
幸福論024/7/15 18:27
青鰐・バッテン・凶区nemaru024/7/14 16:49
キキコ 田井英祐024/7/12 15:10
メモはるな124/7/3 19:50
二十年の季節の物語[group]佐々宝砂224/6/30 21:41
人生山あり谷あり巣本趣味124/6/27 16:24
最新の駐車場ゲート番田 024/6/22 1:39
降ろされた場所で124/6/21 1:48

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